支援学級で良かったこと 中学校編
発達障害の女の子のお母さんです。
娘の中学校は、徒歩数分の学区域の公立の支援級です。
ここを選んだ理由は、
⚫︎小学校は公共のバスを利用(公共の乗り物練習をかねて)していたので、今度は朝の時間を有意義に過ごしたかったこと。(身支度、お手伝い)
⚫︎通常級より早く登校し、毎朝マラソンがあったこと。
支援級で良かったことは、、先生!
各学年ごと二名の担任。男女のベテラン先生と新米先生がうまい具合についており、
男性の先生のダイナミックさ、女性の先生のきめ細やかさ、ベテラン先生の進路指導等の情報量、新米先生の熱さ、、、三年間でどんなことにも対応してもらえました。
通常級は担任と生徒の距離が出てくる時期ですが、小学校同様、先生との上下関係のある信頼関係はバッチリ。
中学校で学ぶことは多く、厳しいことも多いです。特に、身だしなみ、言葉遣い、時間、、、。
高等部へ進んでも、もちろん同じように指導はありますが、そこまで手取り足取りという感じはありません。(支援学校高等部)
将来を考慮したうえで、今のうちに!中学の三年間で!身につけるように厳しく。
厳しめの指導も信頼関係があると、素直に受け入れていきます。(飴とムチの愛情を感じます)
その反面、行事には思いっきり楽しんでいました。特に朝のマラソンで鍛えた脚力は素晴らしく、運動会のリレーでは毎年の負け知らず。
(人の失敗を責めたりしない、その子の頑張った褒めポイントをみつける先生がお手本となり、生徒もそのような言動)子供たちの自信に繋がります。
男女、先輩後輩の上下関係、親として気がかりなことも、この三年間で折に触れ指導があります。
毎年、先生方は異動があるため、数名入れ変わってしまっても、6人の担任の先生の向いている方向が同じ。
思春期と重なり、子供によっては親との関係が難しくなる時期に、先生方の熱く厳しい指導はありがたいものです。
親だけの力では足りない成長期の子供に、先生は心強い存在でした。
さらに、娘の場合は、てんかんを発症したのが中学一年生。初めてのことに狼狽えた私を強力にサポート、てんかんへの理解、娘への対応、本当に親子共に支えられました。
あっという間の三年間、親の目が届かないことも増えます。その三年間をクラス替えがなく、少人数クラス(体育、音楽、図工、家庭科は三学年一緒)で細かなところまでみてもらえるのは支援級の良さでもあります。
3学年が一緒なので、先輩がお手本であり、目標になります。先輩としての立場、役目もこなします。
小さな集団でこれを積んでいくことが、大きな集団に入っても今まで通りにでき、自信に繋がります。
私にとって、娘の支援級での中学三年間は
障害を持つ娘の将来が見えず、オロオロしているところを、行き先を照らしてもらったような三年間です。
選択肢は様々ですが、義務教育を受けさせる、これは親の務め。親だけの力ではどうにもならない時期、先生方の先へ繋がるサポートがあって乗り切れたと思っています。
複数の先生がいらっしゃると親としても、幅広い見識を得られます。その中で選択していくという幅も広がります。
支援級は勉強疎か、、こういった見方をされることもいますが、勉強面でも個別な対応がありました。
我が子へのきめ細やかな指導、これが支援級の良さですね。
卒業後も娘を通して連絡を取り、その度に心強さを感じています。