大阪→東京キャノンボール 本番編
こんにちは。それでは大阪→東京キャノンボール(以下OTキャノボ)本番の記事になります。
準備編はこちらからご覧下さい。
先に走行データを記載しときます
停止時間は3時間ほどで休憩7回1回5〜10分程度だったため大体50分くらいが休憩時間になります。
NP145wでグロス23時間切れたのは静岡からほとんど追い風だったのが大きいです。
それでは本編の始まりです。
出発まで
前日にTwitterでOTキャノボ挑戦表明を行いました
当日眠気でリタイアしないためにキャノボ戦3日前から7時間以上の睡眠を心がけ、当日も合計5時間程度の仮眠をとりました。ただ、普段昼に寝ることは少ないためどうしても寝て、起きての繰り返しで浅い睡眠になってしまいました。
自宅から梅田までは30km程あり、少しでも体力温存するため当日は輪行にて梅田まで。
梅田〜関
スタート前にOTキャノボスタート宣言と現在地共有ツイート
地元が奈良のため大阪から伊賀まではよく走っており最初はリラックスして始まりました。
スタート直後大阪の信号に引っ掛かるのは織り込み済みで焦らず、信号からのスタートダッシュはせず徐々に加速。
清滝峠はインナーローで心拍を上げないように上り頂上でちょうど1時間程度経過。
木津川からは真っ暗な山道で道を知っているとはいえかなりビビるし、時折草むらがガサガサして出てくる鹿、たぬき笑
この時間くらいから気温が下がってきて気温計を見たら5℃!
指先が段々冷たくなってきてウインドブレーカー持ってくれば良かったと後悔
寒さに震えながら70km地点にあるローソンにたどりつきホットドリンクとおにぎり2個購入。
会計はおつりが出ないように全てPayPay
ただ、手がかじかんでペットボトルの蓋が開けれなかったりスマホをうまく操作出来なかったりと休憩内容の割に10分も停止
たぶんこの時がキャノボ中一番寒かった。
温かいものを取ったおかげか先ほどよりも力が出てきて脚もだんだんまわるように
25号線の下りはフロントライト2灯とも明るさマックスにして慎重に下っていき関に到着。
関〜豊川
関からは亀山バイパスを通りひたすら1号線を通っていく。
半分高速みたいな道路で夜中にも関わらず車が結構通り、しかもわりかし飛ばしているので事故らないかビクビクしながら走りましたがリアライト二つとおにぎりリフレクターをつけていたおかげか余裕を持って追い越してくれたように感じました。
それに幹線道路特有の風向きのおかげでスピードが乗り35〜40km/h巡航で快調に進みました。
伊賀は山の中やからか寒かったけど愛知県に突入するくらいから気温もあがり少し肌寒いくらいでむしろ快適な気温に
愛知に入りしばらくして6時間経過したため2回目の補給
ミニあんぱん5個入りとおにぎり、水
名古屋に到着したくらいでわざわざ応援に駆けつけてくれた方がいらっしゃって元気が出てくる
160kmくらい走った所で日の出となり気分も上がってくるが心とは裏腹に眠気が出てきてだんだん強くなっていく。スピードも20km台前半まで落ち込む。
この状態だと完走すら怪しいと思い出来ればラスト100kmくらいまで取っておきたかったトメルミンを服用。
30分くらいで効果が出てきて1時間後にはまったく眠くなくなり再び踏めるように
途中国府駅を超えた所で1号線に別れを告げ姫街道へ
このあたりから気温も15℃を超えてきたためグローブを指切りに変更し、ジレ も脱ぐ。ニーウォーマーは着けててもあまり暑くなかったのでそのまま
210km地点くらいにあるセブンイレブンで3回目の休憩
考えるのめんどくさくて2回目と同じようにあんぱん購入、気温も高くなってきたので脱水予防にポカリ
コンビニを出て浜松に入る手前の本坂トンネルの上りでローディがいるなと思ったらここでも応援に駆けつけてくれた方が!
激励の言葉を掛けてもらい俄然やる気が出てくる
トンネルを越え遂に静岡へ
浜松〜御殿場
キャノボで最もルートミスしやすくなおかつキャノボの半分近くを占める静岡県。
浜名湖を横目に見ながら進んでいく
途中鰻屋に人が並んでいて時折良い匂いがしていて絶対今度鰻を食べにもう一度来ることを心に決める
姫街道終了後は天竜川バイパスを回避するため県道413号線を通りながら磐田市に入り、ちょうど半分の255km地点で経過時間11時間だったためグロス23.1km/hとこのペースでいけば達成出来るなと余裕が出てきたところで水分補給
その後1号線に一瞬戻るもすぐにバイパス回避のため県道415号線を通りOTキャノボの中ボスと言われる金谷峠へ
この時大体11時くらいで気温も25℃を越える中でのヒルクライムで上り自体はそれほどキツくないが暑さにやられそうになる。
金谷峠は路肩が狭い割に車通りがそこそこ多く、後ろから来た車が自分を追い越せず何台か連なっていると焦ったがすこし広い所で前に行ってもらうながら18分程度で上りきる。
金谷峠から宇津ノ谷峠まではキャノボ中一番の追い風が吹き150w程で40km/h近くスピードが出て一気に貯金を増やそうと思ったがGWの昼間のせいか渋滞がすごい
結局信号ストップや渋滞の影響で追い風の効果はプラマイゼロとなりグロス23k/hのまま宇津ノ谷峠を通過。
宇津ノ谷峠を超えたら1号線で気持ちよくダウンヒルし静岡市の市街地区間へ。
ここも信号ストップで足止めされ、さらに向かい風まで吹いていき350km地点でグロス23km/hを切るくらいのペースとなるが焦らず信号ダッシュなどしないよう走る。
静岡市を抜けたら興津を抜け海岸線を追い風アシストも受け45km/h程度で進み富士市まで
富士川を越える際は新富士川橋を通りましたが車道は自転車走行禁止のため歩道を通らなければならず歩道に入るためには土手横の階段を担いでいきます(CXの経験が活きましたw
新富士川橋を前回通った際は曇っていて富士山が見れませんでしたが今回は快晴で富士山を拝めることが出来ました
新富士川橋を越え道の駅富士でゆるキャンコラボイラストをパシャリ
新富士川橋を越えた所で補給食が切れたためコンビニでおにぎりとゼリー、水分補給
塩おにぎりをこんなにおいしいと思う日が来るとは思わなかった
富士駅ショートカットルートを通り1号線を回避して沼津に到着。この時点で380km、16時間半程度でグロス23km/hを維持。
沼津からは南からの強い横風が吹きあおられるもこの風向きなら御殿場へは追い風になるんじゃないかと期待し、1号線から246号線の上りに入る。
案の定追い風となり2〜3%程度の緩い上りとはいえ25〜30km/h程度速度が出てほとんど平地とスピードが変わらず進む。
246は自転車通行禁止区間があるため途中側道に入り右折して県道394へ入る。
今まで上りは200wを超えないよう走ってきたが残り120km程度で胃腸の調子も問題なく、踏めそうなので230〜250w程度で踏んでいく。
約20kmの上りを走り御殿場を通過した際距離415km、経過時間18時間とグロス23kmをキープ
御殿場〜東京
残り100kmで6時間だったためもしかしたら23時間切り出来るんじゃないかと思い始める。
御殿場からの下りは直線多めでスピードが乗りやすく県道394はスムーズに進むが246号線に合流するとGWのせいかものすごい渋滞で下りを全く活かすことが出来ない。
450kmで19時間半程度経過。下りのメリットを渋滞で消されてプラマイゼロ。
写真撮るのを忘れたが残り70km秦野市にあるコンビニでラスト補給、塩おにぎりと水、ゼリーを購入。
塩おにぎりをこんなに買った日はない。補給食ってどうしても甘いものばかりになるためしょっぱい物が欲しくなるんですよね。
箱根を越える場合箱根を超えたら後は平坦基調だが246号線は御殿場を過ぎた後も東京までひたすらアップダウンが続くためまったく油断ならない。
465km地点にてグロス22.8km/h まだ23時間切り出来そうだと思い脚に疲れは感じるがここで女性キャノンボーラーであるほのたろーさんの言葉を思い出す。
「案ずるより踏むが易し」
もう体力温存なんて考えずアップダウンの上り返しは300w前後で踏み下りの勢いを殺さないよう走る。
高架のたびに下へ降ろされ信号ストップとなるが焦らない。
残り30kmで21時間経過
多摩川を越え、残り15km
東京は坂が多くて嫌になるが最後まで踏み渋谷あたりで残り10km、22時間経過
ラスト10kmはウイニングランやと思い、今までの事を噛み締めながら皇居周辺をまわり遂に日本橋へゴール!
Twitterを見る余裕が出てきてたくさん応援メッセージを頂き無事に達成報告が出来た事に安堵する。
ゴール後は焼肉で祝勝会
補給
キャノボ中実際どれくらいのカロリーを摂取していたかざっくり計算してみます。
ミニツブあんぱん1個100kcal×20=2000kcal
おにぎり1個200kcal×5=1000kcal
プロテインバー1本180kcal×2=360kcal
スロウバー1本189kcal×2=378kcal
アミノバイタル1本100kcal×2=200kcal
アミノバイタルプロ1本23kcal×2=43kcal
エネルギーゼリー1本180kcal×4=720kcal
バランスオンminiケーキ1個100kcal×3=300kcal
ポカリ100ml 25kcal×15=375kcal
粉飴1g4kcal×60g=240kcal
パラチノース1g4kcal×100g=400kcal
合計で6016kcal摂取していました。
消費カロリーが10000kcalなのでマイナス4000kcalとなりますが実際は2日前からカーボローディングしていたため貯蓄エネルギーもありキャノボ中は一切空腹感を感じませんでした。
補給食を取るタイミングとしては30分に一回程度何か口にするという形にしており物は特に考えず前半でもゼリーを取ったり、後半でもおにぎりを食べ、最後まで空腹感を感じる事なくいけました。
水分補給は水7Lとポカリ1.5Lの合計8.5Lでしたが走り終わった後も喉がずっと渇いていて水2Lとポカリ750mlを購入し、翌朝まで何回も水分を取っていたのでもう少しこまめに水分取るべきでした
終わってから体重どれくらい減ってるんやろと測ってみたら1kg増w
まあちゃんと補給出来てたと思っとこ
これからキャノボを挑戦する方へ
こういったファストライドは準備8割、本番2割でスタート前に成功するかが決まっています。
コースの予習、天候、季節、風向きをしっかり考えて臨むことが大切で脚力はそれほど重要では無いと考えています
今回自分はGWという暑すぎず、寒すぎない季節で西からの追い風が吹く日を選択し、ルート予習もばっちり行いルートミスなし、機材整備も行いパンクなどの機材トラブルもなしといった考えうる限り理想的な状況でチャレンジしました。
たまにノリでやって成功する人がいますがああいう人達は例外なので真似してはいけません。
ちゃんと体調を整えて少しでも成功率を上げて挑む事をお勧めします。
最後に
スタート前からゴール後まで、様々な方に応援していただき本当にありがとうございました。
DNFしようかと考えた時もありましたがお陰様で無事にチャレンジ成功することが出来ました。
長い文章となりましたが最後までご覧いただきありがとうございました。
これにてキャノボ挑戦記事を締めさせて頂きます!