見出し画像

ホントは産まれてきて欲しい

TNRをしていて誰もがぶつかる矛盾。

「猫を助けたくて始めた活動なのに、、、堕胎しなきゃいけないの??」

この活動を始めると決めた時から心を鬼にすると決めたと話すボランティアさん。

妊娠してるかも?と思ったら捕まえないことにしているボランティアさん。

毎回、号泣して胎児を連れて帰るボランティアさん。

もうこればっかりは仕方がない。産まれてきても保護できないから育たない。育たないと分かっているのに産ませる方が可哀想よねと、毎回、自分に言い聞かせているボランティアさん。

皆、堕胎してるんですよね?お外の子はしなきゃいけないんですよね?と確認するボランティアさん。

色んなボランティアさんに出会います。

TNRにおいて堕胎は必須ではありません。誰しもしたくない。と感じていると思います。そして、妊娠したなら全頭、産ませてあげたい。無事に産まれたなら、保護したい。保護できる世の中になればいいなと思います。


あるボランティアさんは昔、堕胎したことをずっとずっと後悔し続けていました。自分に余力がある今なら、産ませてあげられる。それでもお外の子は堕胎しなきゃいけないんですよね?と尋ねられました。そんなことはない。産ませてあげられるなら産ませてあげてください。とお話し、1ヶ月後、無事に産まれました。母子共に健康です。母猫チコちゃんはボランティアさんに甘えることも覚え、母子共に保護してくださってます。

み〜んな産まれてこれるようになったらいいなぁと思いつつ、、、そんなことは言ってられない猫だらけの場所があります。出産を繰り返してボロボロの不健康な母猫がいます。心に蓋をして進まなきゃいけない時があります。それでも産まれてこれるなら産まれてきてミーミーと鳴いて欲しい。

いいなと思ったら応援しよう!