誰にもないものを持っていたいのに
自分は特別な存在でありたいと思っているのに、
いざ誰かの目の前にいると、普通から逸脱していないかばかりが気になってしまい、どこにでもいるような平凡な存在として振舞ってしまう。
それが嫌になって、個性を肯定してくれるようなのびのびした独創的な空間に身を置きたいと思ってそうした人たちの集団に身を置くのだけれども、今度は自分が背伸びして「変な人」になろうとしてから回っていることが滑稽に感じてしまって、自分がどうしようもなく普通の存在であることや嫌になって消沈してしまう。
私は人の目を気にせずにのびのびと生きたいのか、
打たれる杭にならないために波風を立てずに暮らしたいのかどっちなんだろう。
どちらか一方を一つだけ選び取らなくてはならない、という話ではないのだろうか。その間に細やかなグラデーションがあってその中のどれかを選んだらいいのか。もしくは選ばなくてもいいのか。その外にある何かを選んだらよいのか。
不確かさ、を受け入れたい。
なにもかもを明確な答えを見出さずに、柔軟に生きたい。
そしてそうしてのびのびと生きる人が増えてほしい。
世界は意外と私たちを苦しめるものではなくて、幸せにしてくれるものがたくさんある。そう気づけると、本当に心が楽になるから。
2024.10。04
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