せめて指一本くらい吹っ飛ばねえかな

ここ数か月、私はすごくいい人間だった。
多少の融通も利かせる、いつもニコニコしながら誰とでも楽しそうに喋る、ハラスメントを受けても真顔で釘を刺しながら無かったことにして、嘘の説明を指摘しても意地でも私に謝らない人間の資料の修正をしておく(なぜか上司に向けては謝る)、
これはただの都合のいい人なんだけどさ。

なんでこんな人間やってるかというと、自分の仕事能力にも知識にも自信がないから人柄切売りしていくしかなかったんですよね。
特殊な環境ではあるのだけど、私を若手として扱う必要のない人たちの中でずっと消耗してて、少しでも詳しく教えてもらわないと、少しでも役に立たないと、少しでも知見を得ないと。

知識の浅さを笑われる、理解できず困った顔をからかわれる、部屋を閉め出される、嘘をつかれる、詰められる、監視される、努力しても無駄だと笑われる、一対一では慇懃無礼、目と鼻の先では集まってクスクス陰口を言われる。聞こえてる。
一番殴りやすいサンドバッグだなあという自覚がある。
人間はサンドバッグではないし、何とかしないといけないんだけど、他人を変えるのは難しい。
知識のない若手を嬲って追い詰めて軽んじるのは楽しいんだろうか。
どこかの監獄実験の様に、彼らは自分がただの他人であることを忘れて看守だと勘違いしているんだろうか。
何かが起こって全員指一本位吹っ飛んでくれねえかなと思っている。
死刑囚の指すら繋がってるのに急に他人の指が飛ぶなんてことはない。
私の心は憔悴してるし時間がたっても治らないのに。

こんなこと考えてるとすごく悪い人みたいでまたしんどい。
私にこんな感情抱かせないでよって思うけど、豊田真由子思想で笑った。
真由子でもひなこでも何でもいいわ、被害者のまま全員殺してやる。


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