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令和5年度_技術士環境部門環境保全計画_選択科目III_模範解答

模範解答を以下に示し、あとで解説も行います。

(1)気候変動における「適応策」の位置づけ及び適応策を検討する上での課題

気候変動に対する取組としては、温室効果ガスの排出を抑制する「緩和策」と、現在及び将来予測される影響に対処する「適応策」があり、両輪で取り組むべき対策である。
適応策の例としては、
・沿岸地域での海面上昇や河川水位上昇に対応するための高い堤防の設置や、重要な機械類等の標高の高い位置への設置
・局所的な大雨に対応するための雨水貯留施設や浸透桝の建設
・熱射病を防止するための適切な空調の使用やクールビズ
・米等の作物の高温耐性品種の開発・栽培
などが挙げられる。
適応策を検討するうえでの課題となるのは、
・大雨や気温上昇、干ばつ、洪水等の気候変動がどの場所に発生してどの程度の影響が起きるのかを正確に予想することが困難である。

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