黄門ちゃいまの世直し旅/第4話[時空の旅]
ナレーター/黄門一行は天津湯(あまのゆ)での名残惜しさを後にして、お釈迦様の墓参りへ向かうのであった。
助さん/今日はよい天気で清々しい(すがすがし
い)墓参りになりそうですね
助さん/ところで格さん、おしりの具合いはどう
ですか
格さん/心配ご無用ですよ
ご隠居/痩せ我慢は身体に毒ですぞ
格さん/ご隠居、何を仰いますこと
助さん/そうですよ、格さん、ご隠居の言うとお
り
ご隠居/はっはっはっはっはっはー
ナレーター/朝あれだけトイレで唸って(うなって)いた格さん、わたし自身、格さんの袴を下ろして確認したいくらいの勢いでございます。いやいや、失礼致しました。それは御法度でございます。手が後ろにまわります。
さて気を取り直して、格さんとは質実剛健(質実剛健)そのもの、頼もしい限りでございます。
助さん/ご隠居、あの坊や立派な大人になってく
れれば良いのですが
ご隠居/心配はご無用ですよ
助さん/どの用でございましょう
ご隠居/あのひと言で十分ですよ
助さん/と、言いますと
格さん/助さん、坊やが言っていたではないです
か「わかってらー」と.そうですよね、
…ご隠居
ご隠居/そのひと言、心に宿っていれば十分じ
ゃ、 はっはっはっはっはっはー
ナレーター/天一(てんいち)君が聞いていればと思うと胸が熱くなりますセリフ、きっときっと人を信じる心は、天一君の心に響いているはず、それを信じて何も言うまいという心の奥ゆかさが、今の世に必要な計らい(はからい)なのかもしれませぬ。
ナレーター/そうこうしている合間に、一行はお釈迦様の墓に到達したのでございます。
格さん/ご隠居、これが仏教の開祖とされる人の
墓なのですね
ご隠居/合掌、釈迦は私たちに何を伝えたかった
のか考えたことがあるかね、人は生ま
れた時に苦を背負い、欲を求めて死ん
で行く。
そこに幸せを見つけるための方法じゃ
助・格/はい、有り難きお言葉、身に染み入る
ばかりございます
ご隠居/私たちの役目はどのようなものであるか
はわきまえておろうの
助・格/はい、御老公様
ご隠居/欲のために人を傷つけるものがいる限り
この世の幸せを保つ事は出来ないのじ
ゃ
また、気づきを与えることも大事な事
よの~
はっはっはっはっはっはー
助・格/はい、心に命じて精進致しまする
ナレーター/一行はお釈迦様の墓前に手を合わせ、いっそう、心に決意と勇気を宿すのであった。
格さん/御老公、あちらに大きな石がございま
す、
そちらで少しお休みになりませんか
ナレーター/御老公は2人に手を添えられながら、大きな石に腰を据えました。するとしばらくすると、
晴れ間であった空が一気に曇り空に、すると雲の合間から眩い光が、一行めがけてキューンと降り注ぎ、地響きがガガーゴゴゴーンと鳴り響きました。
助さん/御老公、大丈夫ですか、目の前が光に包
まれておりまする
格さん/御老公ーぉー
ナレーター/とっさに2人は御老公の体をかばうがごとく、上半身にかぶさり御老公を守るのであった。
っと突然3人の体が見る見るうちに、体が光り始め、点滅を繰り返したとおもえば、徐々に体が消えて行くではありませんか、さてさてこの先どうなる事やら………続く
追記
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