舐めてはならない片頭痛
私が片頭痛と診断されたのは、忘れもしない高校生の頃だった。
遊びに出かけて帰り道。
西武線の車内で激しい頭痛に襲われ、その場に立っていられず、救急搬送。
救急の医師に片頭痛だね。
歳を取れば、血管が収縮しなくなるから痛くなくなるよ。とだけ言われた。
それから月経や天気が悪いと頭痛がしたが、市販の痛み止めを飲んで過ごしていた。
そして18歳の時にいつものようにバファリンを飲んだ。
服用してからしばらくすると頭皮に痒みを感じて、そこからあれよあれよと顔面がお岩さんの様に腫れて呼吸が出来なくなり、救急車を呼んだ。
私は解熱鎮痛剤でアナフィラキシーショックを起こしてしまうようになり、アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛剤は飲めなくなってしまった!
これはすごく辛い。
親知らず抜いてもロキソニン飲めないから。
めっちゃ痛いよ。
ほんでも、片頭痛やってくる。
あまりにも頭痛が酷いので、病院に行き、リザトリプタンと言う片頭痛の薬を貰い頭が痛くなったら休むという生活をしていた。
ちなみにリザトリプタンもあまり効かなかった。
そして事件は起きた!
片頭痛が起きる時ってなんとなく あー痛くなるなぁ。って分かるんだよね。
時刻は深夜0時 ちょっと頭が痛くなって来たけど、このまま寝ちゃおうと布団へ入った。
深夜1時 強烈な前頭部の痛みで寝れない。
脈を打つような激しい痛み。
ズキズキドクンドクンする。
脳の血管が脈を打ち、その血管の中にミミズが大量に蠢いてるようなとにかく痛い。
陣痛なんぞ比べ物にならないくらい痛い。
しかも、強烈な吐き気を伴い、嘔吐しまくる。
平衡感覚は失われ冷や汗は止まらない。
目ん玉の中を抉られるような激しい痛み。
痛くて痛い痛いと騒いでのたうち回っていた。
これは様子がおかしい!ただ事ではない!
脳梗塞?くも膜下出血?死ぬの?と思った。
でも喋れるし、手足の痺れもないから脳梗塞とかじゃないんだろうなぁってそこだけ冷静に考えていた。
本当に耐え難い痛みで明け方まで転がり回っていた。
片頭痛は元々あるが、あんな激しい痛みは初めてなので、近所で評判が良い、いつもとは違う脳神経外科に行った。
やっぱりあれは片頭痛の発作だったらしい。
内服薬ではなく、点鼻薬を処方された。
よく群発頭痛とかで鬱になる人がいるらしいけど、気持ちが分かる。
あれほと耐え難い痛みはないし、あれがまたいつ起きるか分からないと言う不安。
そして周囲にはたかが頭痛でしょ?って思われる。
全人類にあの激痛を経験して欲しい。
ちなみに群発頭痛は片頭痛よら痛いらしい!
怖すぎる。片頭痛は舐めてはならない。