Bakery pHirai

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第242回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の57回目

う~ん、こちらに記事を書けない…。実験と事務仕事と教育といろいろなもののバランスがうまく取れないんだなあ。仕事とプライベートのバランスもとれないですけれど、もう、しっちゃかめっちゃかですなあ。本日は留学生も到着されるらしいですし、もうさらに混迷を深めています。 実験が面白くなればほかのことが目に入らなくなるし、もう困った人ねというような感じに、ほかの人からは見えるでしょうねえ。 ということで、今週号のNature誌(Volume 633 Number 8030)にはどのよ

    • 第241回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の56回目

      もう、やけくそ気味で実験をしているので、右腕はパンパン。もうかなり老人なのに、こんなに短期間でこんなにたくさんのPCRをやったのは久しぶりです。本来、観察研究ではしょうがないことなのでしょうけれども、いっぱいい研究費があるところでは機械化やin-line化できているんでしょうねえ。貧乏は敵です。 とはいえ、そのような中でも私たちなりの工夫(誰も認めてくれないけれど)がたくさんあり、かなりいろいろなことが比較的低価格でできるようになりました。 ハイスループットというのを実感

      • 第240回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の55回目

        今週号のNature誌(Volume 633 Number 8028)はどのような記事が掲載されていたのでしょうか? 今週のNature誌にもアトラス研究的なものが二つ掲載されていました。大腸がんについての論文です。 一つ目は英国のグループで、「がんゲノミクス:大腸がん2023例のゲノム全体像」。もう一つは中国とスウェーデンの連合軍で、「がんゲノミクス:大腸がんにおけるゲノムとトランスクリプトームの予後シグネチャー」です。 いずれも、1000例を超す非常に多くの検体を全

        • 第239回:論文31の解説2回目(Prime editingの概略について簡単に解説しましょう?)

          論文名:Improving prime editing with an endogenous small RNA-binding protein 掲載された雑誌:Nature 掲載された論文に関する情報:2024, Volune 628, pp 639–647 掲載された論文のDOI:doi.org/10.1038/s41586-024-07259-6 一応、上に書いた論文を解説するために始めているのですが、いろいろな思惑があって、今のところ、Prime Editingにつ

        第242回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の57回目

        • 第241回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の56回目

        • 第240回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の55回目

        • 第239回:論文31の解説2回目(Prime editingの概略について簡単に解説しましょう?)

          第238回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の54回目

          いま、プライム編集のほうを書き始めているので、こちらの方が先に出るのですが、番号は後になります。 さて、今週号のNature誌(Volume 632 Number 8027)にはどのような記事が掲載されていたのでしょうか? まず目についた宇宙の話は後にして、「がんゲノミクス:小児T細胞性急性リンパ芽球性白血病のゲノム基盤」です。 私は医学系の学部に居ながらにして、あまり医学を信用していないのですが、あ、もちろん医学には非常に期待はしていて、その期待がどのようにかなえられ

          第238回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の54回目

          第237回:論文31の解説1回目(Prime editingについての解説が始まります? 本当? とりあえずは、ゲノム編集の歴史を振り返ろう!)

          論文名:Improving prime editing with an endogenous small RNA-binding protein 掲載された雑誌:Nature 掲載された論文に関する情報:2024, Volune 628, pp 639–647 掲載された論文のDOI:doi.org/10.1038/s41586-024-07259-6 この論文をNature誌の紹介で見つけたのですが、それでも読み始めて「?」が頭に浮かんでまいりました。 それというのも、

          第237回:論文31の解説1回目(Prime editingについての解説が始まります? 本当? とりあえずは、ゲノム編集の歴史を振り返ろう!)

          第236回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の53回目

          Prime editingの勉強はそれなりに進んでおりますので、論文解説というか、今回は技術解説(解読)のほうはそれなりに開始されると信じています。とりあえず「今週は会議にも負けず実験だ!」と意気込んでおります私のところに、Nature誌が届いておりました。 今週号のNature誌(Volume 632 Number 8026)にはどのような論文が掲載されていたのでしょうか? 真っ先に目に付いたのは「分子神経科学:アルツハイマー病脳の単一細胞多領域分析」です。この論文は「

          第236回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の53回目

          第235回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の52回目

          本日は、遅い夏休みの後の、有給休暇中で、どこかの空港のラウンジで乗るべき飛行機を待っているところであります。夏休みを満喫しすぎて、ほとんどこちらの書くことをミスりそうでした。 私の生まれた家にはインターネットのような文明は未通ですから、わざわざ携帯電話で情報を取りに行く以外には、仕事をことを気にする必要はありません。 ですから、気になる論文をいくつか持ち帰ってそれで勉強していたくらいです。いくつになっても勉強は続くということをまたしみじみと感じたのです。 さて、今週号の

          第235回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の52回目

          第235回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の51回目

          一昨日、昨日は、同じ学科のS先生に連れられて小さな出張に行ってまいりました。S先生のパワフルさ、うまさに圧倒され、私も見習わないといけないなと深く反省いたしました。また、同行されたK先生からも非常に興味深い話が聞けましたし、今後の糧にしたいと思います。みんなすごいなあ、私はももっと頑張らないと…。 とはいえ、来週1週間は私は夏休み。論文の査読を戻して、いくらか勉強して、解説論文31の解読も進めてこちらに反映させていきたいと思います。おうちの掃除もしたりしないといけないし、結

          第235回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の51回目

          第234回:論文31の解説0回目(解析技術を解説というかより理解したいと思って、この論文を選んだのですが、それよりもまずは、このPrime editingについて再確認する必要がありますね、本日から学会ですし…。)

          論文名:Improving prime editing with an endogenous small RNA-binding protein 掲載された雑誌:Nature 掲載された論文に関する情報:2024, Volune 628, pp 639–647 掲載された論文のDOI:doi.org/10.1038/s41586-024-07259-6 研究をするときに、重要なのはアッセイシステムだと思います。どのような現象をどのような仕組みによって観察できるようにするのか

          第234回:論文31の解説0回目(解析技術を解説というかより理解したいと思って、この論文を選んだのですが、それよりもまずは、このPrime editingについて再確認する必要がありますね、本日から学会ですし…。)

          解説した論文リスト(適宜アップデートされています)

          通常の論文解説はこちら 解説論文30 論文名:Epigenetic inheritance of diet-induced and sperm-borne mitochondrial RNAs 掲載された雑誌:Nature 掲載された論文に関する情報:2024, Volune 630, p720–727 掲載された論文のDOI:doi.org/10.1038/s41586-024-07472-3 解説論文29 論文名:Interaction with a phage gen

          解説した論文リスト(適宜アップデートされています)

          第233回:こちらを定期的に書き始めて(最近は少し頻度が落ちていますが)約1年が経ちました。ということで、約1年経過後の率直な気持ちをメモしておくのです。

          継続しても何にもならない。 でも、継続は力なのだろうか? そんな風に思っていたわけではないけれども、一応毎週少なくとも1回は何かを書いて継続的に1年くらいたちました。当初やっていた、簡単な論文の紹介(というか解読)をしているうちに、最先端の論文を解読(あんまり紹介にもなっていないけれど)をするようになって、げんっざい、方向性に迷っていて、どうしようかと思ってもいるうちに、約1年くらい経過しました。 今後も続けていきますが、もっと論文というか、科学の面白さを伝えたいのです

          第233回:こちらを定期的に書き始めて(最近は少し頻度が落ちていますが)約1年が経ちました。ということで、約1年経過後の率直な気持ちをメモしておくのです。

          第232回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の50回目

          本当だったら、本日開催予定の期末試験をどなたかにお任せして学会へ旅立つはずだったのですけれど、明日学位審査というか論文発表会が開催されることになって、急遽フライトをキャンセルして、明日から行くことに…。 私がよくいく学会は凋落傾向であって、だんだんと会員数も減少しているのだとか…。 でも、当たり前かもしれません。科学の内容が変わっているので、特に、私の研究している領域の変化というのは非常に大きく、研究している方の気持ちややり方も変わっていく必要があるのだと思っています。

          第232回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の50回目

          第231回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の49回目

          性懲りもなく、研究費の申請書を書いております。あ、時々実験もしておりますけれど。今年度の研究費申請額は今のところ、2~3年の研究が3件で4,300万円。で、今さらに、2年間400万円を作成中でございます。 それほどお金がかかるのか? というご意見はよくあるのでしょうけれど、違うんです。地方国立大学はお金がないんです。教員の定数は削減されるし、教育・研究にかかわる予算も縮減されています。電気代も上がりますので、結局手取りは数万円か? というときもありました。 ですから、継続

          第231回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の49回目

          第230回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の48回目

          ちょっとまた、忙しくなってきています(勝手に忙しくしています)。やっぱり、研究費のすべてが競争的でかつ研究グループの規模がとてもちっちゃいという地方大学の状況はなかなかつらいものがあります。まさに自転車操業。でもNature誌だけは目を通しております。ですからたとい短いとしてもここには記載したいですよな。 さて、今週のNature誌(Volume 631 Number 8021)にはどのような記事が掲載されていたのでしょうか? まずは、「ゲノミクス:98万3578人におけ

          第230回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の48回目

          第229回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の47回目

          7月になっているので、「もう今年も前半が終了か~」とかいう人がいますが、我々大学にいる人間としては、4月に今年が始まったばかりで、まだ3,4か月しか経過していないし、前期も終わっていない。ということは、今年も結構長いのだなあ、と思ったりもするし…。この辺りは世間の人の感じ方と違ってきているのかもしれません。 これに関係しているかなと思いますが、昨日、「第11波のXXか!」とかYahooニュースで見かけました。このようなことをいう人の頭の中はどのようになっているのでしょうか?

          第229回:毎週「Nature」誌から一つ、論文のabstract(日本語要約)を選んで、解説しながら紹介するとどんな風になるか? の47回目