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【サンバ缶詰通信】第84回『好きってなんだっけ』

おはようございます、Aです。
皆さんは自分の好きなことと聞かれてすぐに答えられますか?
好きなこと、好きなもの、好きなキャラクター、好きな曲、なんでもいいです。
今思い浮かんだもの、はっきりと改めて好きって言えますか?
私は星のカービィに出てくるマルクと言うキャラクターが好きです。
好きになったきっかけ、高校1年の時にカービィ好きの友達と話してて自分のあまり知らないBGMの話になった時に、最近聞いただけのマルクの戦闘曲がすき、実はマルク推しなんだ、そんな見栄から始まった好き。
好きってこんなものだっけ。
確かに、嘘つき呼ばわりされないためにカービィについて色々調べたしもちろんマルクについても詳しくなった。
持っている機種で遊べるカービィは全部集めて遊んだ。
傍から見れば自分はカービィ好きだし、自分自身カービィ好きを否定するつもりは無い。
ただ、これは『カービィが好き』というくだらない嘘から始まった好きなもの。
もしこの嘘がなくても今の自分はカービィを好きだったんだろうか。
もしかしたら他のことを好きになっていたかもしれない。
もしかしたらそっちの方が本来はもっと好きだったかもしれない。

これはカービィに限らない。
ゲームが好き。遊ぶのが好き。作るのも好き。
だけど大して遊んでるわけじゃない。
1つの作品を真に完成させたこともない。
全部が全部中途半端。
ひとりじゃゲームなんか滅多にしない。
ゲーム作りも絵を描いたりもそこまでしていない。
もっと言えば何もしていない。
多分やりたい事、好きなことが分からない、自分の感情に迷子になっている。

最近バイト先の人にボカロの曲を勧めてもらった。
『自分もボカロが好きなんです!』
嘘をついたつもりは無い。
小学生の頃、初音ミクを初めて見た時の胸のワクワクは今でもたまに思います。
だけど最近の曲なんか何も知らない。
まぁ、だから色々曲を教えてもらった訳だけど。
それを聞いてそれを知ってそれに詳しくなって歌えるようになって話せるようになって。
その時自分はボカロが好きになったんだろうか。
自分の好きを形作るのはいつも自分じゃない。
そんな気持ちがいつも自分の隣に座っている。
好きなものができる度に、自分がそれを好きな理由を探して作って、それを盾に好きと言い張る。
いつもは言語化の苦手で口下手な自分でも、自分への言い訳はいつだって饒舌で口達者だ。
その度に、多分これもきっとそうなんだな。

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