皆既日食(金環日食)、観測しました
今、ようやく皆既日食が終わりました。
月森の住むこの場所からは完全に太陽に月が重なる様子が観察できるとのことで、学校からは日食用の紙眼鏡を渡されるわ、学校は全部休校だわ、大きな話題になっておりました。
「いくら皆既日食だからって幼稚園から大学まで休校とかやりすぎだろ!」
と思っていたのですが、どうやらここら辺は観測にはベストスポットらしく、近隣から人々がおしよせるとのこと。車社会なので殺人的な渋滞が予想され、通勤通学に支障が出るとのことで完全休校にしたらしいです。
実際、どのホテルも満室で、普段は一泊$70程度のところ、一泊$600~$1200まで高騰している、とかなんとか。(聞いた話ですから、どこまでホントかはわかりません。笑)
太陽の99%が月の陰に入るだとか、皆既日食自体が二十年に一度程度しか起こらず、さらに自分たちの住む地域で見れるとなると生涯に一度あるかないかの貴重な体験だとか。
そこまで聞いてようやく、みんながこれほど大騒ぎすることに納得したのでした。
そして運の悪いことに、ダンナはこんな日に限ってアジア方面に出張中。なんとなく朝から落ち着かなくて、子供と三人で、チーズ入りのパンを作ってみたり、タピオカの粉からタピオカミルクティーを作ってみたり、ピザを作ってみたり、ずっとバタバタしていました。
観測を始めたのは2:00p.m.。
近所の人たちも外に出てきました。パーティを始めるお宅もあります。
写真の一番上がその時の空の様子です。NASAのガイドラインに従って娘が写真を撮りました。
太陽が隠れていくにつれ、次第に周りが薄暗くなってゆき、気温も下がっていきました。その、薄暗くなり方がなんか、気味が悪いというか。曇ってる、というのとはまた何か違いました。近所の家々から犬がものすごい勢いで吠え始めました。外の明るさによって自動的についたり消えたりする街灯がともりはじめました。太陽のそばでは、星も瞬きはじめました。
そして、3:10p.m.とうとう完全に太陽が隠れました。近所からは拍手をする音や、「ヒュー、ヒュー」という歓声なども聞こえてきました。
娘が頑張って写真を撮ったのですが、どれもイマイチ。肉眼で見ると、空に浮かぶ大きな金色の輪っかみたいでした。ものすごくきれいで、神秘的でした。太陽って、意外と大きいんだな、などと思いました。
子供が学校から聞いてきたところによると、3分ぐらいは完全に隠れる、ということでしたけど、感覚的には1分くらいでした。見ていると、左下の方がダイヤか何かの指輪みたいに光り始めて、周囲が明るくなり始めました。全て、あっという間の出来事でした。
次にこちらで皆既日食が見られるのは2045年とのこと。今度は家族4人で見られたらいいなあ。
(後になって、これは皆既日食というより、金環日食だと思いました)