第18号 マイルチャンピオンシップ G1 11/17(日) 京都競馬 11R JRA|いざG1タイトルの栄冠へ
はじめに
こんにちは、競馬村報クリエイターの村長です。
8週連続G1開催の第2戦目は『マイルチャンピオンシップ』。京都競馬場の芝1,600m外回りコースを舞台に争われる、下半期の最強マイラー決定戦です。
今年は昨年覇者の ナミュール を筆頭にG1馬が4頭出走。その他にも昨年タイム差なしの2着に敗れた ソウルラッシュ や前哨戦『富士S』を完勝の ジュンブロッサム など、G1の舞台に見劣りしないメンバーが揃った印象です。
回顧
まずは前号『エリザベス女王杯』の沢山のビュー&スキありがとうございました。
今回、序盤からのスローペースを見込んだ展開は2F目10.6秒と思った以上に流れる格好に。それに伴い前半1,000m通過も59.6秒と想定よりも1秒以上速いタイムをマーク。これにより2着~6着までタイム差が0.1秒という混戦の様相になったと言えるでしょう。
予想結果としては ◎⑦レガレイラ が直線進路を見失い5着惜敗。ただその一方で ☆⑪スタニングローズ が復活の勝利を果たし、馬券不的中ながらも個人的には手応えのある内容で纏めることができました。
前号で2週連続的中は叶いませんでしたが、気持ちを切り替え、今週こそは秋G1初的中を懸けて予想をお届けします。是非、フォロー&スキをヨロシクお願いします。
予想
それでは早速『マイルチャンピオンシップ』の予想へと移っていきましょう。
今回は同舞台での好走歴を持つ馬も多いため ①コース形態 の分析はおさらい程度で進めます。加えて昨週までのレース結果から芝コースの内外バイアスや時計コンディション を分析、当日の ②馬場状態 を予想。これらを基に出走馬全頭のレース適正を評価します。
そして、それを踏まえた上で ③展開予想 をし、好走を期待できる本命馬ならびに対抗以下の推奨馬をピックアップしていきたいと思います。
①コース形態
まずは京都・芝1,600m外回りコースの分析からしていきましょう。
スタート地点は向こう正面直線を2角奥に引き込んだ先。初角の外回り3角まで700m程の直線距離が確保されており、加えてその前半400m程は平坦であるため、外枠からでも先行可能なレイアウトとなっています。
向こう正面半ばから外回り3角にかけては上り坂となり、ここの約400mが唯一ペースが緩む区間となっています。そして坂を上り終えた先、残り800m地点付近から下り坂に転じることで再度ペースが上がっていきます。
スピードに乗りながら4角を抜けた先、ゴールまでは398.7mの直線が待ち構えています。前半からラップの緩みを作りにくいレイアウトのため、平坦とは言え惰性では押し切り難い距離となっています。
②馬場状態
それでは続いて馬場状態の確認をしていきましょう。
まず昨週開催のレース結果から馬場の内外バイアスを分析していきます。
土曜開催からは同舞台設定の『デイリー杯2歳S』、日曜開催からは距離設定は異なるものの同じ外回りコース使用の『エリザベス女王杯』をサンプルとします。
このそれぞれのパトロール映像から勝ち馬の挙動を検証すると馬場の中程~外目へと意図的に持ち出しているように見受けられます。京都外回りコースの4角において若干外へと振られるのは自然な挙動ではありますが、後者『エリザベス女王杯』の勝ち馬 ⑪スタニングローズ に関しては距離ロスも厭わないという勢いの進路取りです。
次に昨週開催のレース結果に加え、JRAが公開している馬場情報も参照して馬場の時計コンディションを分析していきます。また、参照レースは『エリザベス女王杯』とします。
昨週金曜時点と今週金曜時点の馬場の含水率を比較すると若干今週金曜時点の方が含水率が高いというのが分かります。また馬場状態への影響は想定されないものの、土曜夕方~夜にかけて降雨(執筆時の予想降水量は0~1mm/h)の可能性もあります。
加えて『エリザベス女王杯』の上り最速タイムに注目すると33.9秒となっており、メンバーレベルの問題はあるものの、例年に比べてやや掛かり気味という印象を受けます。
➂展開予想
最後に展開予想をしていきます。
~ハナは渋々枠順なりに~
まずは隊列の先頭を担うハナを行く馬を予想していきます。
今回の出走メンバーにおいてハナにこだわる脚質の馬は見当たらないものの、前走『富士S』でハナを主張した ③バルサムノート が枠の並びからも最有力候補となるでしょう。また主戦場を1,400mとしていることもあり、スタートセンスと行き脚ではG1舞台でもマイル馬相手なら優勢に出ることができると見ています。
~大外 ⑰エルトンバローズ が2頭目のペースメーカー~
続いて隊列の全体像を予想していきましょう。
前述の通り、内から行き脚良く ③バルサムノート が抜け出してハナへと出ます。それに続いて ⑧フィアスプライド ⑩レイベリング ⑭ウインマーベル ⑰エルトンバローズ が2番手の一線を形成するでしょう。
この後ろ先団は一団。内からは ①コムストックロード ⑦マテンロウスカイ が、外からは ⑨ニホンピロキーフ ⑪チャリン ⑫アルナシーム ⑬ソウルラッシュ と殺到。
中団位置に ②ブレディヴェーグ ⑤ジュンブロッサム ⑮セリフォス が追走。
後方にかけて ④ナミュール ⑥オオバンブルマイ という隊列になると見ています。
~見た目以上にテンは緩みなく~
最後にレース展開を予想していきます。
今回の先行争いにおいては、ハナ自体は内から ③バルサムノート が押し出されて決着がつくと見ています。ただ前述の通り大外枠から ⑰エルトンバローズ が2番手を主張すると2F目のラップは緩みづらくなるでしょう。そのためテンは逃げ馬少頭数ながらも前半600m通過は34秒後半と見た目の動きよりも流れたペースになると見込んでいます。
ここまで目立った出入りも無く、隊列は間延びせず比較的コンパクトな状態で4角へ。先頭を行く ③バルサムノート に ⑰エルトンバローズ が早めのに並び掛けていくと思われるため、3角~4角で隊列はペースアップ。ただ道中における隊列全体のペースは数字よりも緩やかだと思われるため、勝負所ではそのポジションが優位性を発揮することになると見ています。
結論
それでは以上の予想を踏まえて『マイルチャンピオンシップ』の本命馬ならびに対抗以下の推奨馬、そして競馬村報の買い目を決定したいと思います。
本命馬
本命馬短評
今回『マイルチャンピオンシップ』の本命馬に選んだのは ⑬ソウルラッシュ です。
前哨戦にあたる『富士S』は年齢による衰えも感じさせず、0.1秒差の2着と好内容で纏めました。ペースが流れて直線では決め手比べとなったものの、33.3秒の上りで対応。過去の定評通り前哨戦は上々の内容でした。
今回はローテーションや馬場状態、展開面で最も不足が無いと判断して本命評価としました。その一方で相対的に押し出された本命評価という印象を拭えない部分も。ただ言わずもがな、実力はG1でも見劣りなし。京都競馬場という舞台適正でも上位評価に相違ないと認識はしています。
それでも決定力に欠ける脚質は依然として懸念材料であり、後続の猛追をどこまで凌げるかというところまで。
対抗以下
買い目
推奨馬が出揃ったところで買い目を構想していきます。
今回は対抗評価として ⑮セリフォス を挙げました。枠順・展開と向きがありそうな1頭としての推奨です。そして能力評価で ①ブレディヴェーグ ④ナミュール を▲評価としました。
これに続く形で ⑤ジュンブロッサム や ⑥オオバンブルマイ 等の有力馬がいるものの、買い目の点数とオッズを考慮して推奨を見送りました。
正直、どの馬が紛れ込んできても不思議の無い実力差。そこで今回は本命馬 ⑬ソウルラッシュ を差し切り得るという部分に主眼を置いて、評価をした次第です。
券式は【ワイド】としますが ⑬ソウルラッシュ を軸に、対抗以下の3頭へと流して3点の購入とします。若干だけ ⑬‐⑮ の組み合わせを厚く資金配分をして購入します。
回収率は150%~410%(11月16日執筆時)と見込める買い目となりました。
おわりに
お疲れ様でした。『マイルチャンピオンシップ』の予想は以上となります。
先週『エリザベス女王杯』では本命馬 ⑦レガレイラ がまさかの大詰まり。かたや一発を期待した ⑪スタニングローズ は見事に勝利。これを見てしまうと安直ながら軸を2頭立てようか…という考えが過りますね。
今回の ⑬ソウルラッシュ も不安要素が無いわけではありません。ただ、G1を獲るならばココしかないでしょう。団野騎手よ…G1の舞台で彼に先頭の景色を見せてやってくれ!
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最後までご精読ありがとうございました。
それでは次号、日本VS世界『ジャパンC』でお目にかかりましょう。以上、競馬村報でした。
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