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第16号 アルゼンチン共和国杯|重賞初制覇に王手をかけるアノ馬から!

はじめに

 
 こんにちは、競馬村報クリエイター村長です。
 
 今週は東京競馬場G2アルゼンチン共和国杯』が開催されます。
 ハンデキャップ重賞ながら実力馬による固い決着が散見されるレース。波乱と呼べる配当が飛び出したのも2020年三連単202,520円が記憶に新しいという程度。
 直近10年の三連単平均配当金額で見ると40,000円弱と落ち着きを見せています。
 
 今年も春~夏にかけて頭角を現した馬が複数頭出走します。
 東京・芝2,500mという実力を問われる舞台設定G1レースへと繋がる勝利を果たす馬は一体どの馬でしょうか。
 

前号回顧



 まずは昨週投稿の競馬村報 第15号天皇賞(秋)』ですが、多くのビュースキありがとうございました。

 本命馬 ⑫リバティアイランド は直線失速の12着大敗。昨秋比22㎏の馬体増が響いたか、休養明けのなまりか…。
 勝利した ⑦ドウデュース が後方から終いを活かした競馬をしただけに、個人的には道中のアクションが裏目に出たように映りました。
 それにしても上り3F32.5秒ですか…。どう組み立てても勝てるのでは?

 さて今週はG1開催中休み。不甲斐なくも3連敗中ですが、ココでキッカケを掴みたいと思います。
 今週こそは馬券のお役に立つ推奨馬をお届けしますので、是非スキフォローをヨロシクお願いします。
 

予想


 お待たせしました。それでは予想パートへと移っていきます。
 
 今回は実力決着の傾向にあるレースということで、予想は簡潔に行おうと思います。
 まずは通例通り ①コース形態 の分析をします。ここでは距離適性決め手という部分に焦点を当て、各馬を評価します。
 次に ②レース傾向 を分析。枠順臨戦過程等に注目し、好走傾向に当てはまる馬をピックアップしていきます。
 そしてそれらを踏まえて ③展開予想 をし、好走を期待できる推奨馬を導き出していきたいと思います。
 

①コース形態


 東京・芝2,500mスタート地点ゴール前直線の上り坂の半ばにあります。そのためスタート直後の加速には力を要するレイアウトと言えます。先行争いの激化が予想されるメンバー構成ではこの序盤の消耗を懸念すべきですが、今回は見た限り不要でしょう。

 となれば考えるべきは525.9m直線距離でしょう。道中で極端なペース変動が起きにくいレイアウトならば、上り勝負になりやすい。
 ココでは素直に瞬発力、及びスピードに長けた馬を評価すべきでしょう。
 

②レース傾向

 
 まず注目したいのは枠順です。直近5年の開催における3着以内馬16頭のうち、5枠より外の枠順の馬が10頭。外枠有利の傾向にあると言えるでしょう。

 次に臨戦過程に注目します。直近5年の開催における勝ち馬5頭のうち4頭が前走重賞出走となっています。
 重賞以外からの臨戦馬の好走には前走勝利が一つ指標になるでしょう。

 最後に4角通過と上り3Fについてです。ペースが落ち着く傾向にあるレースながら、ポジションよりも上り3Fの優位性が高い結果となっています。
 先行策から一脚という王道競馬以上に決め手懸けの競馬を評価できる舞台だと言えるでしょう。

③展開予想

 
(1)ハナ予想

  最後に展開予想をしていきます。まずはそのベースとなる、ハナを取る馬を予想していきます。

 今回の出走メンバーのうち、所謂”逃げ”の脚質の馬は ⑫ジャンカズマ の一頭のみ。2番手、3番手での競馬に好走歴を持つ馬はいますが、ことハナとなると候補から外れます。
 その ⑫ジャンカズマ ですが、年明け以降の直近3戦では一貫して積極的な逃げ競馬を選択しています。今回、舞台は直線の長い東京コースへと変わるものの、上り時計に課題があるため、近走同様の競馬を選択するでしょう。  
 54㎏という軽ハンデからも、ここは素直に ⑫ジャンカズマ ハナを取ると仮定し、予想を進めていきます。
 

(2)基本の隊列

 
 次に隊列の全体像を予想していきます。ハナは前述の通り ⑫ジャンカズマ とします。
 続く2番手に外から ⑬サヴォーナ ⑯ショウナンバシット の2頭。

✅特に ⑬サヴォーナ に関しては”決め手の物足りなさ”が近走目立ちます。先行争いの激化が見込まれないのならば、コースロスの最小化ポジショニングには注力してくると見ています。

 その後ろ ④クロミナンス ⑦ペプチドソレイユ ⑮アドマイヤビルゴ らが先団好位の一線を追走。

このうち ④クロミナンス は前走『目黒記念』で狭い競馬も対応済み。序盤の消耗を抑えた内枠を活かした先行競馬が可能と言えるでしょう。

 先団と差の無い位置に ①ミクソロジー ⑨タイセイフェリーク が続くと見ています。

✅最内枠からの発走となった ①ミクソロジー 2,500mの舞台では上り時計が心許ないのが現状です。当日、道悪で上りの掛かる馬場になったとしても、先行ポジションは確保したいでしょう。

 中団からは ⑥マイネルメモリー ⑧ラーグルフ ⑩マイネルウィルトス ⑪アドマイヤハレー らが追走。

✅昨年『アルゼンチン共和国杯』を2着の ⑩マイネルウィルトス は上りのスピード力が課題。一方その持続力には長けているため、昨年同様に4角からスパートに入れる、外へと持ち出しやすいポジションを確保したいでしょう。

 そして後方からは ②メイショウブレゲ ③ハヤヤッコ ⑤フォアードアゲン ⑭セレシオン という隊列を予想しています。

✅前走『新潟記念』では上り32.8秒を使って2着好走の ⑭セレシオン はスタートと行き脚が課題です。距離延長で道中の追走には余裕が生まれそうですが、その適正が未知数であるため直線勝負の競馬になるのではないかと見ています。

(3)レース展開

 
 続いてレース展開を予想しています。直近5年の『アルゼンチン共和国杯』の前半1,000m通過の平均は61.5秒とスローの傾向。これはスタート地点から初角までの直線距離が約500mと長いこと、2,500mというタフな舞台設定、そして525.9mというゴール前直線の長さが要因でしょう。この傾向に加え、当日が稍重以下での開催となれば更に前半1,000m通過タイムは掛るでしょう。

 ただ、今年は例年と比べて若干ペースが速くなると見込んでいます。というのも、(1)ハナ予想で触れた通り ⑫ジャンカズマ が積極的な逃げ競馬をすると見ています。昨年の『アルゼンチン共和国杯』はスローの展開を2番手から運び、直線ではキレ負けして17着のブービー。同じ轍を踏まない競馬をするのなら、という観点からの予想です。

 とは言ったものの、馬場状態を考慮すれば前半1,000m通過は速くとも60秒後半が妥当でしょう。またまで馬場状態が悪化すれば話は別ですが、稍重に留まればさほど上り時計に影響は出ないでしょう。
 そのため、若干ポジションの比重こそ上がれど、順当に上り時計に長けた馬が台頭し、極端にパワータイプが優勢になるということはないでしょう。

結論

 
 それでは競馬村報が推奨する『アルゼンチン共和国杯』の本命馬、及び対抗以下を紹介します。

本命馬

④クロミナンス

本命馬短評

 今回、恐らく当日1番人気であろう ④クロミナンス を本命としました。
 前走『目黒記念』をはじめ、年明け『AJCC』から重賞3戦で全て馬券内。そのいずれも着差は0.2秒以内。やや勝ち味に欠く一方で堅実さは評価できます。
 今回の出走メンバーにおいては距離実績をはじめ、東京コース実績上り時計と上位で評価できる部分が多く見受けられます。上位人気が想定される ⑩マイネルウィルトス とも直近2走で格付けが済んでおり、⑭セレシオン を筆頭とした新興勢力こそ不気味ではあるものの、重賞初制覇へ王手の掛かった舞台条件と言えるでしょう。

対抗以下

▲⑨タイセイフェリーク
▲⑩マイネルウィルトス
▲⑬サヴォーナ
△⑭セレシオン
☆⑥マイネルメモリー

買い目構想

 ゴール前直線の攻防においてキーとなるのは ⑬サヴォーナ の位置取りです。積極策を講じる ⑫ジャンカズマ を追わず、主隊列の先頭に立っている場合はさほど脅威ではないと見ています。一方で ⑫ジャンカズマ を追う格好になり、主隊列にリードがある場合は軽視するのは早計と言えるでしょう。
 レース中における ④クロミナンス の目標はその ⑬サヴォーナ と見て妥当でしょう。そして後続各馬の目標はこれに準ずる格好に。
 
 今回は対抗評価馬を不在として、▲評価を3頭としました。故にココは安直ながら◎-▲-▲決着まで見込んで【ワイド3点で的中を狙います。
  

おわりに

 
 お疲れ様でした。『アルゼンチン共和国杯』の予想は以上となります。
 開催時の馬場状態稍重に留まるかまで渋るか…。こういう時は難しい。
 そして今回は ⑭セレシオン の評価に悩みました。現状は新潟コースでの好走がメイン。決め手のキレに懸念が残る上、道悪で上り時計の天井が低い条件でどこまでやれるのか。
 また道悪なら名前を挙げたい ③ハヤヤッコ 東京コースは疑問ですし、内枠を活かせる器用さは見えません。前走『京都大賞典』を3着の ②メイショウブレゲ も前が掛かって見せ場のある脚質。
 印を置く・・ことは容易いものの、また消す・・のも同じく。結局、馬券に組み入れたいと思える馬は数頭…。
 中々、安易に広げられなくなりつつあるのが悩みどころです。 

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 最後までご精読ありがとうございました。

 それでは次号、『エリザベス女王杯』でお目にかかりましょう。以上、競馬村報でした。

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