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第3号 七夕賞|人気でも条件上位!ココでは勝ち負け必至のアノ馬から!

2023年『七夕賞』

はじめに

 今週は福島競馬場G3七夕賞』が開催されます。サマー2000シリーズ開幕戦にあたる一戦で、芝2,000mで争われる、ハンデキャップ¹ 重賞です。
 そのレースタイトルに違わず、下位人気馬願い好走が叶うこともしばしば。過去10年の三連単平均配当447,177円と高水準で、最高配当においては2,563,330円と、”夏競馬らしい波乱”を見せるレースとなっています。

 昨週投稿の『ラジオNIKKEI賞』予想記事ですが、たくさんのビュー&スキ をありがとうございました!
 おかげさまで、G1『宝塚記念』を凌いで過去一番読まれた記事になりました。
 まだ記事を読んでいない方は🔼こちらの埋め込みから是非!🔼

 3歳ハンデ重賞ということで、単勝人気が直前まで入れ替わりを見せた、上位勢評価拮抗のレース。
 そして、本命に推したアノ馬は最終では最低12番人気に!?
 スタート~道中まで、概ね展開予想の通りにレースは進みましたが……。

 さて、今週も難解なハンデ重賞ですが、馬券を的中に導く本命馬をお届けします。是非、 スキ&フォロー をよろしくお願いします!



予想

 今回の予想では、福島・芝2,000m①コース形態と、昨週開催のレース結果に週末の雨マークを加味した②馬場² 状態を分析。それらを基に、各馬の脚質から適性を評価。
 さらに、過去10年の③好走データ④展開予想を踏まえた上で、好走を期待できる本命馬、及び対抗以下推奨馬ピックアップしていく。

①コース形態

福島・芝2,000m

(1)スタート地点は4角の奥、ポケット²
 スタート地点
から初角1角までは約500m直線距離が確保されている。また、スタートから200m下り坂となり、スピードに乗りやすい。
 故に、外枠発走となっても、ポジション争いにおける不利は比較的小さいと言える。
 ゴール板の手前から上り坂を駆け上がった後、再度下り坂に転じたところで1角へ差し掛かる。

(2)向こう正面半ばまでは起伏続き
  下り坂を駆け下りて1角を抜けると、2角辺りから再度上り坂に転じる。勾配こそ急ではないものの、向こう正面半ばまでは上り通し
 その後、4角まで平坦と変わり、ようやく息が入る³  区間へと差し掛かっていく。

(3)4角の中間からの下り坂
 残り400m付近
から下り坂へと転じ、スピードに乗った状態で直線へと向かう。
 ゴール前直線距離292m。これはローカル競馬場としては標準的な数字。そのため、小回りコースながら差し競馬もまずまず決まる。
 また、残り170m付近から高低差1.2m上り坂を駆け上がってのゴールとなる。故に、逃げ・先行馬も惰性だけで押し切るのは容易ではないと言える。

  以上をまとめると…

(1)勢いの付きやすい約500mの直線距離と、下り坂でのポジション争いに置かれない行き脚
(2)細かい起伏が連続する、消耗度の高いレース前半に対応できるスタミナ
(3)残り400m地点からのスパートに遅れないスピード、及び約300m直線距離上り坂をこなせるだけの持続力

 これらが福島・2,000mにおいて求められる資質だと分析。

②馬場状態

(1)芝コンディション
 ここでは昨週日曜、福島競馬場で開催されたレースの映像を参照、分析する。
 当然、開幕週という前提のもと、道中は積極的な内目進路選択が目立っていた。
 一方で、ゴール前直線の攻防においては、馬場3分所~中程の伸びが良く映る。実際、上り最速馬の殆どが、中程より外目の進路を選択。
 JRAが公開している馬場情報で、馬場の内目に傷みが見え始めていることを加味すると、やや外伸び芝コンディションになりつつあると言える。


(2)時計コンディション
 
次に、6/30(日) 福島競馬場で開催された7R3歳未勝利』と11RラジオNIKKEI賞』のレースタイム、及び上り3F⁴ のタイムを参照、分析する。

7R3歳未勝利~3歳/未勝利/馬齢/芝2,000m~
 逃げ馬
2頭が序盤から主張。並走で後続を離し、縦長の隊列で展開。
 果敢な逃げ前半ラップ極端に早く踏まれたためか、ゴール前を含め、後半は後続各馬も掛かり気味の脚色となった。
 前述の通り、前半1,000mの通過は57.2秒ハイペースレースタイム1:58.13歳未勝利戦ながら、例年の『七夕賞』と遜色ないタイム。
 上り3F勝ち馬35.7秒上り3位、4着馬が35.3秒上り最速をマークした。

11RラジオNIKKEI賞~3歳/オープン/ハンデ/芝1,800m~
 こちらも逃げ馬が積極的に主張。序盤から通して、ラップ緩みが小さい展開になった。ただ、隊列一団の道中に、終盤は極端にラップ適性を問われるレースとなった。
 前半1,000mの通過は58.4秒ハイペースレースタイム1:45.3コースレコードタイ
 上り3F勝ち馬34.2秒上り最速ハイペースの立役者となった逃げ馬35.3秒をマーク。

 上記2レースの結果をまとめると…

 ✅開幕週という要素を加味しても、馬場の高速化が伺えるため、コースレコードに近いタイム、1:57台の決着も考慮できる
 ✅上り3F例年並みで、34秒前半~35秒で最速がマークされる

 このような時計コンディションだと言える。

 以上を踏まえると…

(1)開幕2週目ながら、既に直線では若干の外伸び馬場傾向
(2)レースタイム
馬場の高速化が見受けられるため、1:57台レコードに近いタイムも想定できる。一方で、上り3F例年並み34秒前半~35秒で最速がマークされる

 このような馬場状態だと言える。

③好走データ

(1)前半1,000m通過タイムとレースタイム
 
過去10年の開催において、前半1,000mの通過タイムが60秒以上となったのは稍重・重開催2020年・2021年の2開催のみ。
 平均で見ても59.2秒馬場状態の悪化を除き、基本的には前半部のペースは速くなる。前述の②馬場状態の分析結果も加味すれば、この傾向は今年も顕著となるだろう。
 そして、レースタイムにおいては1:58秒台目安。これは前半・後半におけるラップの差が小さいことを意味する。
 極端に”脚が溜まる”展開は想定し難いだろう。

(2)コーナー通過順
 
まずはコーナー通過順だが、過去10年の3着内馬において、4角を二桁順位で通過した馬は1頭もいない
 前述のように、レースペースが速くなる傾向にありながらも、大味な競馬は決まりづらい

(3)上り3Fと単勝人気、及び斤量
 過去10年の開催において、上り最速を使った馬の連対率6割馬券内率8割にも及ぶ。
 また、波乱傾向にあるレースながら、上位人気馬が馬券に絡む際は上り上位を使っている。上位人気馬においては、レースの器用さよりも速い上りを重視して評価すべきだろう。
 また、人気薄の好走においても、軽斤量を活かした速い上りを使ったものが多い。55㎏以下ハンデで臨める決め手のある人気薄は注意すべきだろう。

 以上を踏まえると…

(1)前半1,000m59秒台で通過、及びレースを通して緩みが小さいラップ構成に対応できる追走力
(2)4角
を一桁順位で通過できるポジショニング能力
(3)速い上り
を使える。或いは、55㎏以下斤量速い上りに付加できる

 これらの要素を備えた馬が好走傾向にあると分析できる。

④展開予想

(1)ハナ⁵ 予想
 
まずは発表された枠順を踏まえて、ハナを切る馬を予想していく。
 今回の出走馬において、ハナで強みを発揮できる馬は2頭⑨バビット ⑮セイウンプラチナ のこれらと見ている。
 ただ、近走内容、及びレース結果を考慮すると、積極的にハナを取りたいのは後者だろう。
 また、大外枠理想とは言い難い枠順ながらも、55㎏軽ハンデ原優介騎手に手綱が戻ることを考えれば、ここはハナを取りに来ると想定して妥当だろう。

(2)隊列予想
~先頭~
 好スタート
中程から ⑨バビット が出るが、の方から促して ⑮セイウンプラチナ ハナを主張。
 に切り返して ⑥アラタ 先行策。 ⑭フェーングロッテン も促して3番手の一線。
~先団~
 
差がなく③ボーンディスウェイ 追走、並んで外に ④レッドラディエンス がいて。
 抑えて ⑦ノッキングポイント も先団の好位。外目からは ⑫ダンテスビュー も加わって一団。
~中団~
 外目
から上がっていく ⑬グレンガリー 。その内に ⑪キングズパレス は中団の位置。
 内に ①ノースザワールド がいて、差がなく ⑤カレンルシェルブル が中団の後ろ寄り。
~後方~
 中団
と差のないところに付けて ⑩リフレーミング 最後方はスタート後手を踏んで ⑧ダンディズム 

(3)展開予想
~前半~
 
促して出ていく ⑮セイウンプラチナ を ⑨バビット が行かせ、先頭の隊列イメージは『京都記念』に似た構成。2馬身3馬身間隔を空けつつ、ラップを刻むと見ている。
 また、極端な縦長隊列は想定しづらい各馬の脚質。故にいずれのポジションにおいてもある程度追走力は求められる展開となると見る。
 前半1,000mの通過は例年よりもやや緩い59秒半ばを想定。

~後半~
 向こう正面半ばからの平坦部で息を入れる ⑮ に ⑨ が迫り、3角中程で隊列は詰まり始める。
 ラップラスト4F目辺りから加速を見せ、持続力勝負一辺倒の脚質では劣勢の展開に。
 4角で先頭を奪いたい ⑨ に釣られる形で先団は忙しいコーナリングとなるだろう。
 
 早めに脚を使った先団に対し、それを見て運んだ各馬が殺到。外伸び傾向の馬場の恩恵も受け、中団待機差し馬の台頭も視野に入る。

結論

本命馬

 まずは上記の予想を踏まえ、好走を信頼する本命馬を発表する。
七夕賞』の本命馬は…

◎⑪キングズパレス

本命馬短評

 本命馬⑪キングズパレス とした。
 前走『新潟大賞典』では、外枠から好スタートを決め、に寄せて中団前半1,000m通過61.6秒スローの展開、直線急追を見せて2着
 その時のハンデが56㎏と、重賞制覇を果たすならソコだった感は否めない。ただ、それ相当の結果にもかかわらず、57㎏の+1㎏は恵ハンデとも取れる。また、各馬の出を伺いやすい外寄りの枠と前掛かりが予想される展開、外伸びの馬場傾向条件は揃っている。
 更に、鞍上の松岡正海騎手は主戦を務めており、ここまでの4勝の内3勝を挙げている。
 上位人気馬からの指名にはなるが、軽ハンデ勢を見ても、これを上回る条件の馬は見当たらなかった。
 ここは、十分勝利に手が届くレースだろう。

対抗以下

 上記の本命馬に続く対抗以下推奨馬を発表する。

〇⑩リフレーミング
▲③ボーンディスウェイ
▲⑥アラタ
△⑤カレンルシェルブル

買い目構想

 今回の本命馬マークイメージ勝利。というよりも、ここは是非、勝たせて魅せて欲しい一戦。松岡正海騎手の手腕に懸けたい。
 ここは【馬連】から…と言いたいところだが、難解なハンデ戦展開ブレ大いに見込める以上は【ワイド】から入るのが手堅いだろう。
 軽視した上位馬 ④レッドラディエンス が想定以上の好走をした際にも、保険が効く。
 ◎⑪ から〇~▲ へと流し、全体資金の6割を配分して購入。

 一方で、勝負馬券④展開予想に従い、【三連複】二頭軸ながしの形で購入。◎⑪-⑩ 二頭軸を組み、▲~△へと流して3点。こちら残す全体資金4割を配分して購入。
 軸馬券1点的中でも最低100%軸・勝負馬券両的中最大710%回収率が見込める買い目とした。

おわりに

 お疲れさまでした。以上で『七夕賞』の予想は終了となります。
 今回の推奨馬に関しては、”前回と打って変わって、固いところから選んだなぁ…”と思われるかもしれません。
 ただ、荒れるレースというものは、それなりに理由があるように思います。
 逃げ馬多数等で隊列・展開不明瞭だったり、近々で言えば『宝塚記念』のように馬場状態が読めなかったり。果ては、極端な斤量差や、そもそも人気=信頼度の不成立だったり。
 今年の『七夕賞』のにおいては、それらが比較的見通しの立つものに思えたため、素直に評価した次第です。

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また、 では中央競馬に留まらず地方競馬のレースにも触れています。気になった方は🔽こちらの埋め込みから フォロー&いいね 是非!🔽

 

ここまで御精読ありがとうございました。
 それでは次号、今年も雨マーク!?伝統の泥んこハンデレース『函館記念』でお会いしましょう!
 以上、競馬村報でした!皆さん、良い競馬を!


ハンデキャップ¹ …負担重量(斤量)の種類。各出走馬に好走の機会を与えるよう、実績や状態が考慮され、負担重量が決定される。
馬場² …競走馬がレースをする場所。
ポケット³ …コースの中で、コーナーから引き込んだポケット状の地点。
息が入る⁴ …息を入れる=ペースを落とし、体力を温存すること。
上り3F⁵ …ゴールまでの残り600mのこと。単に”上がり”と表記することも。1F=200m。
ハナ⁶ …隊列の先頭のこと。


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