第5号 中京記念 | ハイペース必至!?流れる展開を味方に出来るアノ馬から!
はじめに
皆さん、こんにちは。競馬村報クリエイターの村長です。
今週はサマーマイルシリーズの第2戦、G3『中京記念』が開催されます。今年は2021年、2022年に続き、小倉競馬場にて芝1,800mを舞台に争われます。
例に漏れず、夏のハンデ¹ 重賞らしく伏兵の活躍が目立つ一戦。
過去10年で馬連万馬券が4度飛び出すなど、人気薄の連対圏独占もしばしば見受けられるため、馬券戦術の面でも難解なレースとなっています。
ハンデ¹ …ハンデキャップ。負担重量(斤量)の種類。各出走馬に好走の機会を与えるよう、実績や状態が考慮され、負担重量が決定される。
昨週投稿の『函館記念』予想記事ですが、たくさんの ビュー&スキ をありがとうございました!
多くの方に読んで頂き、週間の閲覧数では前号を上回ることが出来ました!
まだ記事を読んでいない方は🔼こちらの埋め込みから是非!🔼
今年も例年通り、『巴賞』好走組が上位人気となった『函館記念』。競馬村報は過去データと展開予想から、それらを軽視し無印。
当日のレースではその展開予想が大的中。前半1,000m通過タイムから、先頭集団の隊列構成まで概ね想定通り。
そんな中、肝心の本命馬のポジショニングは…。
さて、波乱が続く夏のハンデ重賞もココで一時休戦。今週こそは、馬券を的中に導く本命馬をお届けします。是非、スキ&フォロー をよろしくお願いします!
予想
今回の予想では小倉・芝1,800mの①コース形態と、開催最終週の②馬場² 状態を分析。それらを基に、各馬の適正を評価。
更に、過去10年の③好走データから、小倉開催においても共通する要素を抽出。加えて④展開予想を踏まえ、好走を期待できる推奨馬をピックアップしていきたいと思う。
馬場² …競走馬がレースをする場所。
①コース形態
(1)スタート地点は正面直線の半ば
スタート地点から初角の1角までの距離は約270mと短め。また、ゴール版を過ぎた辺りで上り坂となるものの、その手前200mは平坦。
そのため、スタート直後のスピードがポジション争いの結果に大きく影響すると言える。
(2)1角・2角中間地点からは下りと平坦
スタート後、ゴール版を過ぎた辺りから続いた上り坂は1角・2角中間地点で頂上となる。
息を入れたい³ コーナー部分ながら、下り坂に転じるためペースが落ちにくい。続く向正面も平坦と、レース中盤に緩みを作りにくいレイアウトとなっている。
(3)残り600m地点は3角の半ば
3角で、続いた平坦が再度下り坂へと転じる。この辺りから各馬ラストスパートに差し掛かる。また、3角・4角はスパイラルカーブ⁴ になっているため、勝負所に向けてスピードを出しやすい。
ゴール前直線は293mと短い上に平坦。故に、直線だけでの差し切りは難しく、先行勢の優位性が高い。
(1)~(3)をまとめると…
これらが小倉・芝1,800mにおいて求められる資質だと分析できる。
息を入れたい³ …息を入れる=ペースを落とし、体力を温存すること。
スパイラルカーブ⁴ …コーナーの入り口から出口にかけて半径が小さくなるコーナーのこと。
②馬場状態
(1)芝コンディション
まずは芝コンディションを確認していく。
昨週日曜は降雨の影響で馬場状態は5Rから不良での開催となった。同日の開催終盤にも差し掛かると、レース映像から伺えるほどに馬場の、特に内目の傷みが露呈していた。
その一方で、好走馬の道中の進路取りに注目すると、傷みが伺える、内から4頭分までのラインを選択していた。これは、やや外目を走った馬の好走が散見された前日土曜のレースとは真逆の傾向。
ただ、直線の攻防においては、良開催の土曜、不良開催の日曜の両日において、外目に進路を確保した馬の好走が目立った。
JRAが公開している馬場情報(小倉競馬場)の芝コースの様子からも、馬場の内目の傷みは顕著だ。更に、当日は開催最終週の最終日にあたる。
この点を考慮すると、やはり道中の進路取りを含め、内々より外目が理想だと想定するのが妥当だろう。
(2)時計コンディション
続いて、時計コンディションを確認する。
当日の馬場状態は良を想定しているため、ここでは昨週土曜のレース結果を参照する。
ただ、クラスの違いを考慮し、まずは過去の同条件レースと比較。そこで出た差異を2021年、2022年の『中京記念』のタイムと照合し、現状の時計コンディションを分析する。
❶ 2024年7月13日(土曜) 10R 『不知火特別』~3歳以上2勝クラス 定量 芝1,800m 良馬場~
スタート直後、大外枠から⑭が主張し、スムーズにハナ⁵ を確保。並びはすんなり決まったが、先団殺到で隊列一団。コース傾向らしく目立った緩みもなくレースは進んだものの、ペースアップは残り400mから。
目に見えて好位からの持続力勝負の格好となり、それが人気薄の好走を後押しした。
前半1,000mは60.1秒で通過と平均ペース。レースタイムは1:47.6だった。
上り3F⁶ は勝ち馬が35.0秒で2位。上り最速は8着馬が34.8秒をマークした。
❷ 2021年7月11日(日曜) 10R 『フィリピンT』~3歳以上2勝クラス 定量 芝1,800m 良馬場~
大外枠の⑧が二の脚を効かせて⁷ ハナを主張。8頭立てと少頭数ながら隊列は縦長。ただ、ラップの緩みもさながら、残り600mからのスパートまでコース傾向らしい展開。
単騎で逃げた先頭を追う形で、各馬ロングスパートとなり、結果的に好位からの持続力勝負となった。
前半1,000mは59.7秒とやや速いペース。レースタイムは1:46.7だった。
上り3Fは勝ち馬が34.3秒で上り3位タイ。上り最速は3着・4着馬が33.9秒をマークした。
❶と❷のレース結果を比較すると…
レースタイムの面では、スパートの開始位置の差を考慮しても❶の方が0.5秒ほど時計が掛かっていると言える。
また、上りタイムの面でも❶は0.5秒~1.0秒弱、時計が掛かっていると言える。
これを2021年、2022年の『中京記念』のタイムと照合すると、レースタイムは1:46半ば、上り3Fは34秒前半でマークされると予想できる。
(1)と(2)をまとめると…
これらが現状の馬場状態だと分析できる。
ハナ⁵ …隊列の先頭のこと。
上り3F⁶ …ゴールまでの残り600mのタイムを指す。単に上りと表記することも。
二の脚を効かせて⁷ …二の脚を効かせる。スタートでダッシュがきかなかった馬が、徐々に加速をつけること。
③データ分析
(1)前半600m、及び前半1,000mの通過タイムと4角通過順
前半600m、及び前半1,000mの通過タイムは開催年で多少のブレはあれど、若干速いか、平均ペースに収まっている。これはハンデ戦としては落ち着いたタイムという印象。
ただその一方で、小倉開催の2回も含め、4角通過順が二桁順位の馬の好走が目立っている。
これはラップ構成が後方待機勢に利となりやすい傾向を示していると言える。
(2)上り3F
過去10年で上り最速馬が馬券に絡まなかったのは3回。これは、前述(1)のラップ構成に依る部分でもあるが、決め手に長けた馬の好走が目立つ。
④展開予想
(1)ハナ予想
まずは隊列の先頭を担う、ハナを予想していく。
今回の出走メンバーにおいて、逃げて利があるのは ①テーオーシリウス と ③セルバーグ の2頭だろう。
そのうち、最内枠の確保に加え、55㎏の好ハンデの獲得をした ①テーオーシリウス がハナを切ると予想する。
近走こそ行き脚目立たないものの、この枠で包まれるのは避けたい。前走同様に出鞭⁸ を入れてでも出すと見ている。
もう一頭の ③セルバーグ は ① の外からの発走と出を伺える上に、道中でハナへと変われる自在性もある。
これらを踏まえ、ハナは ①テーオーシリウス と想定する。
(2)隊列、及び展開予想
続いて、レース中の隊列の全体像、及びそれに伴う展開予想をしていく。
~先頭~
好スタートは外から ⑪アナゴサン 、しかし内から促して ①テーオーシリウス が先頭を主張。その間からは ③セルバーグ も付いていく構え。
それらを行かせて若干離れた4番手の内に ④ワールドリバイバル 外に ⑫セオ が追走。
~先団~
差がなく ⑦エルトンバローズ ⑩ソレイユヴィータ が先頭集団の後方。
控えて内々に ②アルナシーム 、離れた外 ⑬ニホンピロキーフ と、ここまでが先団を形成。
~中団~
やや隊列バラけて ⑥エピファニー が追走。その後方から ⑧タガノパッション 、差がなく外 ⑭ロングラン 。
~後方~
最後方は2頭。内に ⑤カテドラル 外に ⑨ボーデン 。
~レース前半~
隊列定まって2角から向正面へ。
先頭は ① 、しかし差のないところで ③ がそれをマーク。 ⑪ がそれを見る位置に控えて3番手。
ここから若干間隔を空けて後続各馬が追走。バラつきを見せていた中団も徐々にまとまり始める。
先頭の2頭が競り合う格好となり、テン⁹ の速いレースに。前半1,000mの通過タイムは59秒前半を予想。
~レース後半~
3角に差し掛かり、この辺りで先頭入れ替わって ③ 。追いすがる ① の外から促して ⑪ も前を伺う。
後続各馬もペースを上げて、開いていた間隔が詰まってくる。
4角へと向かうところで ④ ⑫ が1馬身差と接近。連れて内から ② 外 ⑦ も促して、その外から ⑬ が並びかけていく。
中団からは ⑥ もそれらを追って、外からは勢いをつけて ⑭ が一気に先団へと進出。連れて上がっていく ⑧ 。
後方勢もスピードに乗って直線へと向かう。
~直線の攻防~
先頭 ③ の外から ⑫ が並びかける。
その直後 ⑦ 、内からは ② が差を詰めて。その外からは ⑬ が並んで2番手、3番手争い。
大外から ⑭ が追い込んで、2番手争いから一気に先頭に替わる勢い。
馬郡の間からは ⑥ も差し脚を伸ばし、内の空いたところから ⑤ が猛追を見せてゴール前は激戦。
出鞭⁸ …スタート後に勢いをつけるために鞭を入れること。
テン⁹ …最初、真っ先の意味。
結論
本命馬
上記の予想を踏まえ、『中京記念』の本命馬を発表する。
本命馬短評
前走『福島民報杯』では五分のスタートを切ったものの、控えて最後方から。しかし、前半1,000mの通過タイムは60.0秒と平均そのもの。結果的に、ハイペースと踏んだポジショニングが痛手となり8着。
ただ、上り3Fは2位タイをマークと、馬自身は仕事十分。斤量据え置きならば、当然上昇は見込める。
また、ダート出走も含めた過去5勝の全てを1,800mで挙げており、2走前の『小倉大賞典』では連対を果たす等、コース相性も良いと言える。
鞍上の乗り替わりや展開も含め、ここなら上位と評価し、本命とした。
対抗以下
上記の本命馬に続く対抗以下の推奨馬を発表する。
買い目構想
今回の本命馬のマークイメージは連対。
ただ、対抗以下において、連対圏に力が足りる印象を持てるのが ⑥エピファニー の1頭のみ。かと言って、 ⑭ロングラン が力抜けしていると評価し難いのも事実。
そこでこれらを考慮し、軸馬券は【ワイド】から入ることとする。◎⑥ から○~☆に流して4点。全体資金の6割を配分して馬券を購入。
一方の勝負馬券では、マークイメージの連対に基づき【馬連】とする。こちらも◎⑥ から○~☆に流して4点。全体資金の残す4割を配分して購入。
軸馬券1点の的中で最低160%、軸馬券2点・勝負馬券の的中で最大2,520%の回収を見込める買い目となっている。
おわりに
お疲れさまでした。以上で『中京記念』の予想は終了となります。
今回の『中京記念』の予想においては、過去2開催分のデータがあるとは言え、基本となる中京・芝1,600mとは距離設定もコース形態も全く異なる条件という部分で、掴みどころの難しさに苦戦しました。
また、1,600mに近い1,800mなのか、2,000mに近い1,800mなのか、という点でも悩みました。
加えて夏のハンデ受賞ということもあり、臨戦過程もまちまち。
まぁ、良い意味で”らしい”メンバー構成だなというのが感想です。
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ここまで御精読ありがとうございました。
それでは次号、夏の風物詩!新潟千直『アイビスSD』でお会いしましょう!
以上、競馬村報でした!皆さん、良い競馬を!
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