第19号 ジャパンカップ|
はじめに
こんにちは、競馬村報クリエイターの村長です。
今週はG1『ジャパンカップ』が開催されます。東京・芝2,400mの舞台で海外の英傑と日本のトップホースたちが最高峰の争いを繰り広げます。
歴代の優勝馬は世界を圧倒した イクイノックス をはじめ、無敗の三冠馬 コントレイル や名牝 アーモンドアイ と名馬がズラリ。
今年は『天皇賞(秋)』を劇的な勝利で飾った ドウデュース を大将筆頭とし、ディープインパクト産駒最高傑作の一頭 オーギュストロダン を迎え撃ちます。
前号回顧
まずは前号『マイルチャンピオンシップ』のビュー&スキありがとうございました。
今回はメンバーの見た目以上にペースは流れると見込んだものの、それを遥かに上回る前半600m通過33.8秒というハイペース。加えて当日の京都競馬場は良馬場開催ながらも馬場内目の傷みが目立っており、決着は外目追走の3頭というバイアスが顕著に表れる結果となりました。
予想結果としては本命馬である ⑬ソウルラッシュ が1着好走。見事に悲願のG1制覇を果たしました。対抗以下は僅差4着の ②ブレディヴェーグ が最先着と惜敗。村長の馬券は不的中でしたが、勝ち馬を推奨できたのは幸いでした。
現在、不甲斐なくも秋G1本命馬の結果は(2.0.0.4)とピンパー状態…。惜しい敗けが続いていますが、今週こそは秋G1初的中を懸けて予想をお届けします。的中した暁には、是非フォロー&スキをヨロシクお願いします。
予想
それでは予想パートへと移っていきましょう。今回の予想では東京・芝2,400mの ①コース形態 と、昨週開催レースの結果から ②馬場状態 を分析し、それらベースに出走各馬を暫定的に評価します。
それを踏まえて ③展開予想 を進め、好走を期待できる本命馬ならびに対抗以下の推奨馬をピックアップしていきたいと思います。
①コース形態
まずは東京・芝2,400mのコース分析からしていきましょう。
スタート地点は正面直線の半ば。初角の1角までは約350mの直線距離が確保されており、加えて平坦区間でのポジション争いとなるため外枠発走でも先行可能なレイアウトとなっています。
1角半ばから向こう正面半ばまで緩やかな下り坂が続きます。ここで一旦上り坂に転じ、越えた先、3角に掛けて再度緩やかな下り坂へ。
残り600m地点付近から各馬が徐々に直線での進路確保へと動き始めます。
4角を抜けて直線に向くと高低差約2mの上り坂が待ち構えています。これを上り切った先、残り300mはほぼ平坦。
②馬場状態
続いて昨週のレース結果から5回東京8日の馬場状態を分析・予想していきます。
参照レースは11/16(土曜)開催の9R『南部特別』と同日開催の『東京スポーツ杯2歳S』の2レースです。
まず3歳以上2勝クラスの同舞台設定『南部特別』を見ていきます。
レース展開は前半1,000m通過64.9秒の破格のスローペースが向正面で一転。4角での12.1秒以外11秒台のラップ構成という持久戦に。結果、好位追走から脚を伸ばした馬がワンツー。上り3Fは勝ち馬の34.2秒が最速タイ。
次に2歳オープンクラスの芝・1,800m『東京スポーツ杯2歳S』を見ていきます。
レース展開はこちらもスローペースで前半1,000m通過60.9秒。2歳馬らしく掛かる様子を見せながらも、直線は残り400mからの追い比べ。結果的に上位3頭は4角3番手以内とスローの前々決着に。上り3Fは勝ち馬の33.3秒が最速タイ。また出走馬9頭中8頭が上り3F33秒台をマーク。
➂展開予想
それでは最後にレース展開の予想をしていきます。
~注目の先行争いは広がって~
まずは隊列の先頭を担うハナに立つ馬を予想していきます。今回の出走メンバーを見渡すと、逃げ脚質不在の構成。また特筆してスタート及び行き脚に長けた馬も見当たらない状況。
~様子見しながらの先行ポジション争い~
次に隊列の全体像を予想していきます。
まずは前述のハナ想定の ⑮スターズオンアース がスタートを決め、内の出方を伺いながら促して先頭へ。
続く2番手はコチラも出を伺いながらもスタートセンスと行き脚、そして鞍上W.ビュイック騎手の騎乗スタイルを鑑みて ⑩ドゥレッツァ と予想。
その後ろから内々に ①ゴリアット 間からは ⑥ダノンベルーガ ⑦シンエンペラー 。そこへ ⑨チェルヴィニア も加わって先団一団と見込んでいます。
中団からは ④ジャスティンパレス ⑤シュトルーヴェ ⑧オーギュストロダン ⑫ソールオリエンス に加え、大外から ⑬ファンタスティックムーン とココもさほどバラつき無く一団。
後方にかけて ②ブローザホーン ③ドウデュース ⑪カラテ という隊列を予想します。
~道中は各馬直線を待って膠着状態~
最後にレース展開を予想していきます。
今回はハナ争いが発生しないということもあり、レース序盤からスローペースが予想されます。それに伴って隊列の間隔がタイトになり、ポジショニングは枠なりになりやすいのではと見込んでいます。
スタートと行き脚に従って1角付近までにポジショニングの優劣が定まり、外目に押し出された馬が後方へとズレ込む格好で隊列が形成されると予想しています。
前半1,000m通過はG1レースながらも61秒後半と見込みます。そして隊列に動きが出るのは恐らく4角、残り600m地点付近から。一団ごった返した馬郡が徐々に広がりながら、直線の追い比べへと向かっていくことになるでしょう。
そうなれば勝負所では瞬発力に加えてスピードの絶対値が求められるレースになるのではないでしょうか。
結論
それでは以上の予想を踏まえて『ジャパンカップ』の本命馬および対抗以下の推奨馬、村長の買い目を決定したいと思います。
本命馬
本命馬短評
今回『ジャパンカップ』の本命馬に選んだのは ⑨チェルヴィニア です。
前走『秋華賞』を『優駿牝馬』からの連勝で飾った二冠牝馬。実績十分も、これまでの重賞勝利が牝馬限定戦のみと、牡牝混合戦における力関係は現状未知数。ただ直近2走に注目すると、いずれもハイペースを中団から差し切る好内容。尚且つラスト1Fにおいても加速ラップを踏んでいて、瞬発力および、その持続性に長けていることは明白です。
懸念としては2,000m以上のレースにおいて、現状33秒台の上りを見せていない点。ですが直近2走は最速、またはそれと遜色ない上りを使えており、4㎏の斤量差も踏まえて払拭可能な範疇と判断し、本命評価としました。
対抗以下
村長の買い目
本命馬ならびに対抗以下が出揃ったところで買い目の構想に移っていきます。
今回の本命馬 ⑨チェルヴィニア は連対以上筆頭の評価をしています。ただ筆頭という文字通り、対抗以下2頭も同等評価をしています。ただこの2頭においては能力十分ながらも、スタートや展開といった懸念があります。特に ③ドウデュース に関しては、その脚質上どれ程の末脚を発揮できるかに懸かってきます。
ここに臨戦過程、戦績で一枚ほど印象見劣る ⑩ドゥレッツァ 、枠順にはじまり臨戦過程や展開に懸念がある ⑭スターズオンアース が続いていきます。
今回、困難を極めるのはやはり評価以上に買い目でしょう。ビッグレースは往々にしてここが悩ましい。
まず前提として、海外馬をはじめ、力関係未知数の△評価馬を絞り切れなかったため三連系の購入は無し。二連系までに留めての購入となります。
今回の連対以上評価3頭という拮抗した評価を補完する馬券式は該当3頭での【馬連-BOX】、あるいは本命馬を軸とした【ワイド-流し】でしょう。しかし ⑭スターズオンアース や ⑧オーギュストロダン とゴール前混戦も想像に難くない馬がいるのも事実。
なのでココはG1で大勝ち!という欲は捨て、固く【ワイド】で的中重視の馬券とします。【三連複】1番人気の ③ - ④ ‐ ⑨ での決着となれば、結果的に美味しいと考えます。
おわりに
お疲れ様でした。『ジャパンカップ』の予想は以上になります。
最近、この手の所謂ビッグレースを予想していて思うのは”ビギナーズラックを発揮するのはこういうレースだ”ということ。要するに小賢しく理屈をこねて買うよりも、人気やパッと見の成績で愚直に買う方が当たるような気がするのです。それ故の上位人気3頭での【ワイド】なんですがね。
今回の正解は ③ドウデュース の【単勝】なのかな…。どうかこれがフラグになりませんように。
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最後までご精読ありがとうございました。
それでは次号、ダートレースの頂上決戦『チャンピオンカップ』でお目にかかりましょう。以上、競馬村報でした。