![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147288890/rectangle_large_type_2_4de82b58a33060ed8cca27efe7d8d8f1.jpeg?width=1200)
第4号 函館記念|本命対抗ともに穴馬!?挽回必至のアノ馬から勝負!
![](https://assets.st-note.com/img/1720893429312-aR2jNwCMUi.jpg?width=1200)
はじめに
今週は開催最終週の函館競馬場でG3『函館記念』が開催されます。
昨週に続くサマー2000シリーズの第2戦であり、芝2,000mで争われる、ハンデキャップ¹ 重賞になります。
本レースは、函館競馬場で開催される重賞競走の中では最も歴史が深く、1965年に創設されました。
夏の函館競馬を飾る名物ハンデ重賞として親しまれており、過去10年の三連単平均配当は57万1,559円と、その肩書に違わぬ波乱を見せるレースとなっています。
昨週投稿の『七夕賞』予想記事ですが、たくさんの ビュー&スキ をありがとうございました!
多くの方に高評価を頂き、週間の獲得スキ数では前号を上回ることが出来ました!
まだ記事を読んでいない方は🔼こちらの埋め込みから是非!🔼
さて、2019年以来5年ぶりの7月7日開催となった今年の『七夕賞』。
例年になく、人気上位馬は実績・条件ともに充実と、波乱を疑いづらい一戦となりました。
道中は枠順不遇の逃げ馬が強行を見せ、想定外のハイペース。そんな中でも、中団後方で卒なく運んだ本命馬は好走を果たしましたが…。
さて、今週も引き続きハンデ重賞。ココでこそ狙いたい一頭を本命馬としてお届けします。是非、 スキ&フォロー をよろしくお願いします!
予想
今回の予想では函館・芝2,000mの①コース形態、及び、例年上り² の掛かる馬場³ になりやすい開幕最終週の②馬場状態を、昨週のレース結果を踏まえて分析。それらを基に、各馬の脚質と適性を評価。
更に、過去10年の③好走データに加え、④展開予想を踏まえた上で、好走を期待できる本命馬、及び対抗以下の推奨馬をピックアップしていく。
①コース形態
![](https://assets.st-note.com/img/1720653072816-PYNEuV3xAs.jpg?width=1200)
(1)スタート地点は4角奥のポケット⁴
スタート地点から初角の1角までは約470mと比較的長い直線距離が確保されている。
加えて、スタートから1角まで平坦を挟みながらの下り坂続きと、レース序盤からスピードが出やすいレイアウトとなっている。
この下り坂は、スタート地点からおよそ対角線上に位置する、2角中間地点まで続く。
(2)2角中間地点から上り坂
下り坂が続いたレース前半から一転し、今度は3角・4角中間地点まで上り坂が続く。
息の入りやすい⁵ 区間である一方、前半のペース次第では力の要る洋芝と相まって難所ともなる。
(3)残り400m地点から再度下り坂
概ねペースアップはここで顕著となる。
ゴール前の直線距離が262.1mと全場において最も短く、それに伴い先行有利の傾向にある。
ただ、レース前半の下り坂に続き、後半は一転しての上り坂。起伏それ自体は単調ながらも、タフな洋芝故に、上りが掛かる展開になることもしばしば。
以上をまとめると…
(1)スピードが出やすい下り坂でのポジション争いに置かれない行き脚
(2)緩やかながらも続く上り坂で息を入れられる追走力とスタミナ
(3)コーナー加速に対応できる器用さと、上りの掛かりやすい洋芝に負けないパワー
これらが函館・芝2,000mにおいて求められる資質だと分析できる。
②馬場状態
![](https://assets.st-note.com/img/1720895623555-bghBLMzNyn.jpg?width=1200)
(1)芝コンディション
昨週の函館8日から使用コースがBコースへと変更となった。それに伴い、土曜日曜の両日ともに、馬場内目の傷みが解消されているように見えた。
好走馬の道中の進路取りに注目しても、やはり”内目をロスなく”が徹底されていた印象。
その一方で、ゴール前直線の進路取りに関しては、やや内を空け、馬場の中ほどに追い出す傾向があるようにも見えた。
土曜開催での使用を考慮すると、その傾向はより顕著になるかもしれない。
(2)時計コンディション
昨週開催のレースの内、『函館記念』に類似する条件のレースが存在しない。そのため、参照レースと同条件の過去レースを比較し、その差異を例年の『函館記念』の時計と照らし合わせ、馬場状態を分析していく。
まずはサンプルとするレースだが、7/7(土)9R『北斗特別』と7/7(日)11R『五稜郭S』の2レースとする。
・7/7(日)9R『北斗特別』~3歳以上/1勝クラス/定量/芝2,000m~
スタート直後のポジション争いの勢いで先頭集団が後続を離し、道中は縦長の隊列。4角で馬群が詰まると、直線は好位からの瞬発力勝負となった。
前半1,000mの通過タイムは60.4秒、レースタイムは2:02.2。上り3Fのタイムは勝ち馬が36.5秒、2着馬が36.0秒で上り最速をマークした。
この時計を、同様に良馬場で開催された2022年の同レースと比較すると、レースタイムが1.0秒遅く、上り3Fのタイムは0.1秒速いという結果だった。
・7/7(日)11R『五稜郭S』~3歳以上/3勝クラス/定量/芝1,800m~
スタート後は横一線の先行争い。先頭集団が一団でレースを運び、大きな緩みのないラップ構成の末、最後は差し競馬の様相となった。
前半1,000mの通過タイムは60.5秒、レースタイムは1:49.4。上り3Fのタイムは勝ち馬が35.7秒で上り最速をマークした。
この時計を、同様に稍重馬場で開催された2021年の同レースと比較すると、レースタイムが0.8秒遅く、上り3Fのタイムにおいても0.5秒遅い。
上記2レースの結果を踏まえると…
✅Bコース替わり当週にもかかわらず、時計面では例年より1.0秒前後掛かっており、1:59前半~2:00半ばでの決着まで想定される
✅上り3Fにおいては、概ね例年並みに出ると映り、35秒前半~35秒半ばで上り最速がマークされる
このような時計コンディションだと言える。
以上を踏まえると…
(1)Bコース替わりで道中は内々の進路に優位性が伺えるものの、直線では既に中程~外目に優位性が遷移しつつあるように映る
(2)レースタイムは例年よりも1.0秒前後掛かった1:59前半~2:00半ばでの決着が予想できる。また、上り3Fにおいては例年並みの35秒前半~35秒半ばで上り最速がマークされる
このような馬場状態だと分析できる。
③好走データ
![](https://assets.st-note.com/img/1720895839195-4V3mvjp5vt.jpg?width=1200)
(1)前半1,000m通過タイムとレースタイム
過去10年の開催の内、稍重・重での開催が4回。それらを含めてみても、最も遅い通過で60.6秒。良馬場ならば59秒前半が平均。
①コース形態で紹介したように、スタート直後の下り坂と長い直線がレース序盤からの速いラップを助長し、且つ、”ハンデを活かした競馬を”という先行馬の意識の結果だろう。
一方のレースタイムにおいては、開催最終週ともあり掛かり気味。良馬場開催だとしても、1:59半ば以降を見込める。
(2)コーナー通過順
直近の4年こそ4角通過二桁順位の馬の好走が続いているものの、勝ち馬は出ていない。更に言えば、該当の好走馬はハンデ55㎏以下に限定されている。
基本的には、先行有利のコース傾向通りの結果となっている。
(3)上り3Fと斤量、及び単勝人気
過去10年の開催において、上り最速馬の勝率は2割。これは決して高い割合とは言えず、馬券内で見ても2020年~2022年の2着止まりのみ。
また、斤量56㎏以上における上り最速馬の馬券内がないことも、留意すべき点だろう。
また単勝1番人気の馬券内率の低さが目につくが、これは57.5㎏~58.5㎏と重いハンデを背負わされている、或いは、54㎏と軽ハンデを見込まれ、実力以上に人気が先行したこの2パターンが主だ。
また、58㎏以上での馬券内は過去10年において1頭のみ。タフなレース展開と馬場コンディションからも、ハンデの影響は大きく見たい。
以上を踏まえると…
(1)前半1,000mを59秒前半で通過しつつ、レースタイム1:59半ば以降と掛かり気味の馬場をこなす追走力とスタミナ
(2)4角を一桁順位で通過できる、ポジショニング能力。或いは55㎏以下の斤量
(3)56㎏以下の斤量、及び力の要る馬場でも堅実に使える上り。また、58㎏以下の斤量
これらの要素を備えた馬が好走傾向にあると分析できる。
④展開予想
(1)ハナ⁶ 予想
まずは各馬の脚質と発表された枠順を踏まえ、ハナを取る馬を予想していく。
今回の出走馬において、ハナで強みがある馬は ⑨アウスヴァール と ⑫ホウオウビスケッツ の2頭だと見ている。
その上で、斤量利と枠順、過去の戦績を加味すると、 ⑨アウスヴァール がハナを取る可能性が高いように感じる。
距離延長に加え、前走比+0.5㎏の斤量で臨む ⑫ホウオウビスケッツ は序盤から脚は使いたくないだろう。
また、⑨ をスンナリ単騎で行かせれば、実質のハナとすることもできる。
これらを加味して、今回は ⑨アウスヴァール がハナを取ると予想する。
(2)隊列予想
~先頭~
好スタートは内 ③エンパイアウエスト が外の出を伺いながら、外から ⑨アウスヴァール ⑫ホウオウビスケッツ も前へと上がっていく。
その後ろから、インに ①サヴォーナ 、離れた外に ⑬デビットバローズ 並んで。大外から ⑮チャックネイト もこの一線に取り付いて。
~先団~
差がなく ⑥リカンカブール が追走。
その後ろ、内目に ②オニャンコポン 、間から ⑩トップナイフ も好スタートを決めて先団の好位。
~中団~
馬群の間に ④グランディア 、差がなく ⑤サンストックトン 。
⑧プラチナトレジャー も中団馬群に取り付いて、その外から ⑯マイネルクリソーラ もこの位置。
~後方~
中団馬群と差のない所に ⑭ハヤヤッコ が追走。
後方2頭も固まって内は ⑦エミュー 、外並んで ⑪アケルナルスター の隊列。
(3)展開予想
~前半~
出を伺う各馬の間から ⑨アウスヴァール がハナを主張。
ただ、前進気勢の強さとその脚質を鑑みると ⑫ホウオウビスケッツ はスロー希望とは見難い。
そのため、2番手からマイペースにラップを刻み、前を突く格好になると予想する。また、⑨ が大逃げ等の奇策に走らない限り、間隔を維持した平均的な隊列となると見込んでいる。
前半1,000mの通過タイムは59秒半ばあたりを予想。例年と比較すると、まずまずのタイム。
~後半~
道中ここまで明確なラップの緩みは無く、3角へ向かう上り坂で徐々に馬群が詰まる格好。
4角で早め ⑫ が先頭に並びかけて、続いて後続も ③エンパイアウエスト を筆頭に、①サヴォーナ ⑬デビットバローズ が差のないところまで迫る。
一気にここでペースが上がり、道中のラップ対応力とラスト2Fを競りあう持続力が求められる。
また、道中のラップ対応力に長けているのならば、前掛かりの展開を捉える差し馬がいても不思議ではない。
結論
本命馬
まずは上記の予想を踏まえて、好走を期待できる本命馬を発表する。
『函館記念』の本命馬は…
◎⑤サンストックトン
本命馬短評
前走『巴賞』では五分のスタートを控えて後方から。前半1,000m通過59.9秒の平均ペースに加え、内前有利の馬場傾向。それを4角12番手から外目を通り、上がり最速34.8秒を使って0.6秒差の6着。
目に見えて差しに向かない展開の中、唯一、動かずに自身の競馬に徹底した前走。6着と敗れながらも、他馬が前走比-1㎏のハンデに対し、-2㎏のハンデを獲得。
また、函館・札幌成績は(2.2.0.1)と好相性な上、昨年は芝1,800m『五稜郭S』を2着から、続く次走芝2,000m『STV賞』を勝利とローテーションも魅力。
枠順においても追走にロスを生みにくい内目の枠を確保、加えて、馬場傾向が外伸びに傾きつつあるというのも追い風。
今年は恐らく馬場状態も良で臨める。直近は4戦全て着外も、G2『AJCC』を含め、着差は0.6秒以内。
55㎏の好ハンデをもってすれば、ここは好機でしかない。
対抗以下
上記の本命馬に続く、対抗以下の推奨馬を発表する。
〇⑪アケルナルスター
▲①サヴォーナ
▲④グランディア
△⑭ハヤヤッコ
△⑯マイネルクリソーラ
☆⑧プラチナトレジャー
買い目構想
今回の本命馬のマークイメージはあわや勝利まで。ただ、穴馬から買って、相手漏れは苦しい。
ここは無難に軸馬券は【複勝】で一先ず的中を狙う。全体投資額の5割を配分し、最低限170%の回収を見込む。
続く勝負券は当然ながら【ワイド】とする。〇~▲に流して3点。残す全体投資額の5割を配分。
ここまでの軸・勝負券の的中で最低170%、最大693%の回収が見込める買い目とした。
![](https://assets.st-note.com/img/1720896456205-YsPbUjt7IC.jpg?width=1200)
おわりに
お疲れ様でした。以上で『函館記念』の予想は終了となります。
今年の『函館記念』ですが…非常に難しかったというのが、単純ながら感想です。
例年、『巴賞』好走組の成績が芳しくないというのは周知の事実ではありますが、今年は上積みを見込めそうな馬がチラホラ。
そしてその中でも、最後まで取捨に迷ったのが ⑬デビットバローズ ですね。なんならプレマークの段階では対抗評価でしたから…。
斤量56㎏は恵まれているとは思うんですが、如何せんパンチに欠けるのが最後まで気がかりで…。
一雨降って稍重開催ともなれば、また評価もガラリと変わったんですが。
さて、最後になりますが、この予想記事が面白ければ スキ&フォロー をよろしくお願いします!
また、 X では中央競馬に留まらず地方競馬のレースにも触れています。気になった方は🔽こちらの埋め込みから フォロー&いいね を是非!🔽
#七夕賞
— 村長/MODAN NA CODAI (@MODERNnaCODAI) July 7, 2024
波乱傾向のハンデ重賞でも、この条件なら見劣り無し🫵
軽ハンデに勝る恵ハンデで重賞初制覇に臨むアノ馬から!🎋
予想詳細・推奨馬は #note にて無料公開中!🔽下の埋め込みから是非!🔽#競馬予想 #競馬好きと繋がりたい #福島11レース #キングズパレスhttps://t.co/gA4CGPsBXM
ここまで御精読ありがとうございました。
それでは次号、サマーマイルシリーズ第2戦!今年は小倉で『中京記念』でお会いしましょう!
以上、競馬村報でした!皆さん、良い競馬を!
ハンデキャップ¹ …負担重量(斤量)の種類。各出走馬に好走の機会を与えるよう、実績や状態が考慮され、負担重量が決定される。
上り² …上り3Fのこと。ゴールまでの残り600mのタイムを指す。1F=200m
馬場³ …競走馬がレースをする場所。
ポケット⁴ …コースの中で、コーナーから引き込んだポケット状の地点。
息の入りやすい⁵ …息を入れる=ペースを落とし、体力を温存すること。
ハナ⁶…隊列の先頭のこと。