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第9号 ローズS | 舞台設定×展開予想で浮上する一強打破のアノ馬から!

2023年『ローズS』

はじめに

 皆さんお久しぶりです。競馬村報クリエイターの村長です。
 今週の予想は牝馬三冠の最終戦である『秋華賞』のトライアルレース、『ローズS』になります。
 今年は舞台を中京競馬場に移し、芝・2,000mでの開催。例年の傾向やデータを扱う際には注意が必要になりそうです。
 また過去10年『優駿牝馬』からの臨戦馬が6勝を誇る本レースですが、今年は『東京優駿』から刺客 レガレイラ が参戦。破天荒なローテーションは余裕の表れでしょうか。
 既に上位人気の顔ブレは本番さながら。最後の一冠へと繋がる三枚の切符の行方や如何に。


 前回の投稿記事は『小倉記念』予想。遅くなりましたが、たくさんの ビュー&スキ ありがとうございました。
 細やかではありましたが、無事に2週連続的中を飾ることが出来ました!

 投稿間隔が空いてしまいましたが、今週からまた的中に導く本命馬をお届けしていきます。
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予想

 それでは予想パートへ移っていきます。
 まずは中京・芝2,000mの ①コース形態 と、Bコース替わりを加味した ②馬場状態 を分析します。これらを基に各馬の脚質・距離適性・馬場適正等と照らし合わせて暫定的に評価をしていきます。
 更に発表された枠順を踏まえて ③展開予想 をし、好走を信頼できる本命馬、並びに対抗以下の推奨馬を導き出していきたいと思います。


①コース形態

(1)スタート地点は正面直線、上り坂の半ば

 中京・芝2,000mのレイアウト自体はコースをぐるっと1周するという一般的なものになります。
 ただ、そんな中で留意すべきポイントの一つ目がスタート地点です
 
これが正面直線の上り坂の半ばにあり、スタート直後に坂を駆け上がることとなります。当然、加速には平坦以上にパワーを要するため、非力な馬強引な先行策を取る馬はここで消耗を伴います。

(2)ゴール前は412.5mの直線と高低差2mの上り坂

 向正面中間からの下り坂3角~4角のスパイラルカーブなど特徴はいくつかありますが、中京競馬場でもう一つ抑えたいポイントと言えばゴール前の直線でしょう。
 4角を抜けて直線に向くとすぐに上り坂に差し掛かり、100mほど駆け上がることとなります。また、その勾配は約2%と日本一の急坂を誇る中山競馬場に次ぐものとなっており、レース終盤で再度パワーが求められます。
 更に坂を上り切った後もゴールまでは200m余りの直線距離があり、ここで形勢が逆転するということもしばしば。

 上記の内容をまとめると

(1)正面直線の上り坂の半ばスタート地点があるため、スムーズなポジショニングにはパワーを要し、非力な馬強引な先行策を取る馬は消耗が懸念される。
(2)ゴール前直線高低差2mの急坂でパワーが求められる。更に412.5m直線距離も長いためスピードも優位性を発揮する。

 これらが中京・芝2,000mにおいて重視したい資質だと分析できます。


②馬場状態

(1)馬場コンディション

 まずは芝コースの馬場コンディションを確認していきます。
 今週の3回中京3日から使用コースがBコースへと変更されるため、昨週まで傷みが顕著だった3角及び4角の内目は若干の良化が見込まれます。
 これにより3角・4角のコーナリングにおけるインコースの優位性が向上すると思われます。
 ただ、直線の攻防においては昨週時点で外目の優位性が顕著だったため、コース変わりを経ても、その傾向は変わらないと想定します。

(2)時計コンディション

 続いて芝コースの時計コンディションを確認していきます。
 ここでは昨週開催のレースから同舞台設定である、9/7(土)浜名湖特別』と9/8(日)中京3歳以上1勝クラス』を参照します。

9/7(土)『浜名湖特別』 (晴・良)
条件:3歳以上2勝クラス 負担重量:定量 コース:2,000m(芝・左)

レースタイム:2:00.9 勝ち馬上り:34.7秒 上り最速:34.2秒


レース概要:レース序盤~前半はやや間延びした隊列。一方、前半1,000m通過は63.0秒とスローペース。レース後半にジリジリと後続が差を詰めるも、逃げてマイペースの勝ち馬が押し切り勝利。

レース所感:前半1,000m通過64秒というスローペースに加え、着順=4角通過順という極端な結果は若干参考にしづらい印象。ただ、上りが掛かっている結果と考えれば、極端な差し・追い込みが狙いづらい馬場状態だと見ることも。

9/8(日)中京3歳以上1勝クラス
条件:3歳以上1勝クラス 負担重量:定量 コース:2,000m(芝・左)


レースタイム:1:59.8 勝ち馬上り:34.2秒(最速) 上り2位:34.7秒

レース概要:スタートから先行勢はやや競り合う格好。1角通過で先頭が決まると、勢いそのままに大逃げの展開となり、前半1,000m通過は59.1秒と流れた。残り200mまでは逃げた馬が先頭を走るも、後続殺到。外から伸びた1番人気の馬が差し切り勝利。

レース所感:スタート後の2Fはやや早いラップが刻まれたものの、以降はフラット。後続の仕掛けのタイミングを見ても、各馬はもう一つ速い上りを使えても良いようなレース。ただ、2着以降の馬の4角通過順が概ね着順に直結していることから、上りの掛かる馬場状態と考えることが出来る。

 上記の内容をまとめると…

(1)Bコース変わりインコースの優位性向上が見込まれる。一方で、直線の攻防においては、昨週同様に外目の優位性が高いと予想する。
(2)スローの展開では極端な前残りも起こるような上りの掛かる馬場状態。また平均的なラップにおいても速い上りが出にくく、先行馬の優位性が高い馬場状態

 これらが現在の馬場状態だと分析することができます。


③展開予想

(1)隊列予想

 それでは次にレースにおける隊列の予想をしていきます。
 まずはその前提となる隊列の先頭を担う、ハナを主張する馬の予想から。
 今回の出走メンバーにおいて、ハナを主張した競馬での好走経験がある馬は ⑥レディーヴァリュー と ⑩セキトバイースト の2頭になります。
 その上で枠順距離適性への懸念前走のレース内容等を踏まえると、 ⑥レディーヴァリュー ハナを主張すると考えるのが順当でしょう。

 そして続く3番手ですが、今回の隊列予想、及び展開予想の肝はココにあると考えます。ずばり ②クイーンズウォーク の位置取りです。
 前走の『優駿牝馬』に続いて内枠からの発走。飛びの大きい走法故に窮屈な競馬は理想とは言えず、前走同様に先行競馬を余儀なくされると思われます。
 また鞍上の川田騎手ならば、当然、内でゴチャつく競馬は避けたいと考え、多少外から寄られても、張ってポジションを確保するでしょう。
 そうなった際に、先頭を形成する ⑥レディーヴァリュー と ⑩セキトバイースト の2頭との間隔が重要になります。
 それについては(2)展開予想で詳しく解説していきます。

 前述の ②クイーンズウォーク 以外で先行したいのは ⑤タガノエルピーダ ⑦サンセットビュー ⑨ラヴァンダ の3頭。
 ただ ⑤タガノエルピーダ は前走の『優駿牝馬』にて、前向きさが裏目に出た分、一列控える可能性もあるでしょう。ここまでで先団

 続いて、前走『三浦特別』にてインで器用な立ち回りを見せた ①カニキュル 、スタート五分も行き脚十分な ④チェレスタ 、前走『中京3上1勝』にてキレのある末脚を見せた ⑬ハワイアンティアレ が前を伺いながら先団後方~中団を追走すると見ています。
 また ⑮レガレイラ ルメール騎手 中団外目辺りから自在性の高い競馬を仕掛けるでしょう。

 中団~後方にかけては ③オーロラエックス 、前走『フラワーC』以来約6か月ぶりの出走となる ⑧ラビットアイ、前走『御在所特別』にてスロー展開を後方から差し切った ⑪フレミングフープ 、 ⑫ザブライド 、2歳『阪神JF』以来好走から遠ざかっている ⑭サフィラ が形成すると見ています。

(2)展開予想

 さて、まずは(1)隊列予想で触れた ②クイーンズウォーク と先頭2頭との間隔についてです。
 これは”先頭のペースが速くなるか否か”が大きく影響します。

  ハナ想定の ⑥レディーヴァリュー は前走『中京3歳未勝』にて、前半1,000mを58.8秒で通過しての勝利。開幕週ありきの競馬には思えますが、鞍上の永島まなみ騎手が6月『マーメイドS』にて積極策の競馬で重賞初制覇を果たしたことを考慮すると、再現を否定しきれない部分も。
 また、2番手想定の ⑩セキトバイースト は過去7戦全てが1,600m以下のレース。更に、キレる決め手がないことを考えると極端なスローは理想ではないでしょう。
 
 これらの要因から今回は”テンはある程度速くなる”と予想します。
 また、この前提に基づき ②クイーンズウォーク はスムーズさを欠くことなく、道中追走ができると予想します。

 前述の通り、テンやや速いラップを刻み、前半1,000mの通過タイム59秒前半を予想します。
 また、それを見ながら運ぶ後続の前半1,000m通過若干60秒を切る程度と見込んでいます。

 道中における大きな隊列の変動は想定しづらく、3角~4角で徐々に先頭と後続の間隔が詰まり、直線に向いたところで力比べになると見込んでいます。


結論

本命馬

 それでは上記の予想を踏まえて、『ローズS』の本命馬を発表したいと思います。
 今回、好走を信頼できる本命馬は…

◎②クイーンズウォーク

本命馬短評

 前走の『優駿牝馬』では18頭立て1枠2番と窮屈な枠に収まったものの、好スタートから先行ポジションを確保。テンの速い展開の助けを借り、道中は比較的スムーズな追走も、直線では他馬の目標となり僅差4着と惜敗を喫しました。
 ただ、序盤のポジション争いで脚を使ったことや、中間に一頓挫あったこと等を踏まえれば、十分評価できる結果でしょう。

 また今回、単純な実力比べならば或いは上位の ⑮レガレイラ 以上に評価した理由としては”中京開催だから”です。
 これは個人的な評価ではありますが、 ②クイーンズウォーク 純粋な瞬発力×スピード勝負よりも、多少スタミナパワーも求められるような舞台に適性があると見ています。
 その上で開催の進んだ中京競馬場という舞台は条件と言えるでしょう。これが阪神開催の開幕2週目であれば、当然評価は変わってきます。

 また枠順としては当初、中~外目の枠を希望してはいましたが、③展開予想の形となれば話は別です。先行策も、揉まれず内目でスムーズな競馬が出来るのであれば、馬場状態の恩恵も受けることが出来るでしょう。

 これらを踏まえ、今回『ローズS』の本命馬は ②クイーンズウォーク としました。

対抗以下

 続いて、前述の本命馬に続く対抗以下を発表したいと思います。

○⑮レガレイラ
▲①カニキュル

馬券構想

 続いて購入する馬券買い目についてです。
 今回の本命馬のマークイメージは連対以上。レース展開や各馬の位置取りが嚙み合えば、十分勝利まであると見ています。
 その一方で、スタートに不安を抱えつつも、8枠と自在性の高い枠に収まった ○⑮レガレイラ の存在は当然無視できません。力関係が不鮮明な以上、牝馬相手ならアッサリも考えられます。
 また ▲①カニキュル も気性面には若干の懸念が残るものの、『フローラS』で見せた末脚を先団好位から使えれば怖い一頭です。

 この上記のイメージに限れば、【馬連】-3頭BOX- でも、と思えます。
 ただ今回は推奨を見送った ⑪フレミングフープ や ⑬ハワイアンティアレ 、休養明けの状態に注目が集まる ⑭サフィラ 等、一発が無いとも言い切れない馬が多数います。
 また及びのマークを絞れなかった以上、前提として買い目二連系以内に収めることになります。

 以上を踏まえて、『ローズS』で購入する馬券買い目は…

【ワイド】② - ⑮                


おわりに

 お疲れさまでした。『ロ-ズS』の予想は以上となります。

 やはり3歳戦、特にトライアルレースにおいては条件戦からの臨戦馬も多く、力関係を評価しづらいですね。
 パッと見た戦績だと ③オーロラエックス 等は持ち時計的に上位で評価したくなってしまいますし。馬柱の色味だけで言えば ④チェレスタ も4戦全てで馬券内と堅実に映ります。
 また今回は”開催の進んだ中京競馬場” という舞台設定も、各馬の比較を難しくしているように感じました。
 ただモチロン、推奨馬に関しては自信があるのでご安心を。


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 最後までご精読ありがとうございました。
 それでは次号、秋の中距離始動戦『オールカマー』でお会いしましょう。
 以上、競馬村報でした。皆さん、良い競馬をッ!

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