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第17号 エリザベス女王杯|新女王の名を冠するならば

はじめに

 
 こんにちは、競馬村報クリエイター村長です。
 今週は京都競馬場G1エリザベス女王杯』が開催されます。芝2,200m外回りコースを舞台に争われる3歳以上の牝馬限定レースであり、秋の最強牝馬決定戦にあたる一戦です。

 かつては牝馬三冠の最終戦にも位置付けられていた本レース。ですが近年は有力牝馬の目標が『天皇賞(秋)』や『ジャパンC』へと移り、出走メンバーの低調化が見受けられます。
 今年は2歳G1馬 レガレイラ が目立っていますが、近走充実の上り馬による強襲も大いにあり得るメンバー構成と言えるでしょう。
 

前号回顧



 前号『アルゼンチン共和国杯』では沢山のビュー&スキありがとうございました。

 当日は見立てに反して1Rから良馬場での開催。平場から優に33秒台がマークされる馬場状態となりました。
 展開面では ⑫ジャンカズマ が予想通り積極策を取り、良馬場での施行ともあって前半1,000m通過59.6秒と例年に比べても速いペースに。ただ先団がそれに追随する格好となり、直線は前崩れ・差し競馬の様相となりました。
 予想結果としては ◎④クロミナンス がクビ差の2着と堅実に連対圏を確保。対抗評価馬不在の対抗以下推奨馬からは ▲⑨タイセイフェリーク が3着好走。掲載した買い目においても【ワイド】④‐⑨(9.1倍)的中。11月初戦は回収率180%で好スタートとなりました。
 
 今週は2週連続的中、及び秋G1初的中を懸けて予想をお届けします。是非、フォロー&スキをヨロシクお願いします。
 

予想


 それでは早速『エリザベス女王杯』の予想へと移っていきましょう。

 今回の出走メンバーを見渡すと全馬さほど能力差の無い構成に映ります。それでいて尚且つ、出走各馬の実績がやや低調気味というのも特徴でしょう。故に今回はの予想は淡白に進めていきます。予想のベースとして 京都・芝2,200m外回りコースの ①コース形態 を分析し、これを基に出走馬全頭のレース適正を評価。
 そしてそれを踏まえた上で ②展開予想 をし、好走を期待できる本命馬ならびに対抗以下の推奨馬をピックアップしていきたいと思います。
 

①コース形態


 京都・芝2,200mスタート地点正面直線の入り口にあります。スタートから初角の1角までは約400mの直線距離が確保されている上、起伏の無い平坦なレイアウトとなっています。

✅これにより、先行ポジション争いにおいては枠順による大きな有利不利が生じにくいレイアウトとも言えるでしょう。

 先行ポジション争いも1角2角中間付近までに落ち着き、隊列は向こう正面へ。スタートから続いた平坦向こう正面中間付近上り坂へと転じ、3角までこの上り勾配が続くことになります。

✅ここまでレース前半にあたる部分が平坦、及び上り坂で構成されているため、レース前半は極端なハイペースにはなりにくいレイアウトと言えるでしょう。

 坂を上り切ると今度は4角に向かって急な下り坂に。そして、その勢いに乗って各馬がロングスパートに差し掛かる傾向にあります。ここが大体残り800m地点
 ただ、スピードに乗って4角を抜けた先の直線距離398.7mと決して短くなく、惰性で押し切るのは容易ではありません。

✅そのため先行馬はペースアップに置かれない追走力と機動力、加えて直線の追い比べで遅れない持続力が差し馬は4角における進路の確保は元より、高い瞬発力並びにスピードが求められるレイアウトとなっています。

②展開予想


~ハナはすんなり~

 まずは隊列の先頭を担うハナを行く馬を予想していきます。

 今回の出走メンバーにおいてハナを行く競馬で好走歴を持つ馬は ④コンクシェル の一頭のみ。行き脚だけなら ⑪スタニングローズ や ⑰コスタボニータ も見劣りしないものの、枠順の並びからも競って利があるとは思えません。スタート後、初角までの直線距離こそ長いものの、並びはすんなり決まるでしょう。
 以上のことから、今回の展開予想におけるハナは ④コンクシェル として進めていきます。
 

~前が流れず隊列はゴチャつき、箱詰め~

 続いて隊列の全体像を予想していきましょう。

 前述の通り、好スタートを内から ④コンクシェル が抜け出します。それに続いて ⑧シンリョクカ ⑪スタニングローズ が。そして、これらの外から ⑰コスタボニータ も2番手の位置を狙って出ていくでしょう。

✅この先行ポジション争い、各騎手においてもハナは恐らく ④コンクシェル だろうと言う認識はあるでしょう。そのため、狙うべきは2番手の好位。特に ⑰コスタボニータ は大外ではあるものの、前走の内容を考えれば差の無い2番手を確保したいところでしょう。

 この後ろは各馬殺到。内からは ⑥ピースオブザライフ ⑩エリカヴィータ が、外の方からは ⑭ハーパー ⑮ゴールドエクリプス が追走。差の無いところに ⑨キミノナハマリア ⑯ラヴェル と続いてややゴチャついた先団を形成すると見ています。

✅このポジションを狙ういずれの馬も上りのスピードに課題があります。故に前目×内目を求めて先行するため、スタート及び行き脚次第で並びは変わってくるでしょう。

 先団とさほど間を空けず ①ホールネス ②ライラック が追走。差が無く ⑤モリアーナ ⑦レガレイラ ⑫シンティレーション ⑬サリエラと続いて中団は若干余裕のある隊列になるでしょう。

✅ここでの注目は言わずもがな ⑦レガレイラ のスタート。好スタートを決めれば好位を追走できるものの、出遅れれば前走同様最後方も考えられます。

 これらの後方に ③ルージュリナージュ が続く隊列を想定します。

~前半は落ち着きを見せ、勝負は後半にあり~

 最後にレース展開の予想をしていきましょう。

 今回は先行ポジション争いが比較的スムーズに落ち着くことが予想されるため、序盤からペースが緩くなると見ています。それ故にゴチャつくであろう先団馬郡では器用さに欠く馬は苦しい競馬を強いられるでしょう。
 具体的なペースとしては前半1,000mの通過タイム61秒程度を見込んでいます。
 
 レースが動きだすのは後半、3角の坂を上り切った先。残り800m地点辺近から下り坂の惰性を借りて徐々にペースアップしていくと予想しています。これは先頭を進む ④コンクシェル の重賞勝ち鞍である『中山牝馬S』のラップ構成に倣った予想になります。

 隊列全体が加速しながら4角を抜け、直線に向くことになります。ここでは前半のペースが緩い分、先行各馬が横に広がっての追い比べとなることが予想されます。そうなると中団~後方待機の差し馬各馬はその進路取りが最大の課題となるでしょう。
 

結論

 
 以上の予想を踏まえ、『エリザベス女王杯』の本命馬ならびに対抗以下、そして競馬村報買い目を決定したいと思います。

本命馬

◎⑦レガレイラ

本命馬短評

 
 今回『エリザベス女王杯』の本命馬に選んだのは ⑦レガレイラ です。

 前走『ローズS』を5着惜敗も、平均ペースの縦長展開を最後方から直線の脚のみで0.4秒差なら弁明の余地もあるでしょう。また『東京優駿日本ダービー』以来、3か月半ぶりの出走に加えて+10㎏と余裕のある馬体。鞍上のルメール騎手もレース後コメントにて”先にある目標”に言及していました。
 今回は前走のような極端な展開・・・・・にはならなそうなメンバー構成。所謂ところのミドルポジションで競馬が出来れば、能力的には余裕すらあると見ています。また斤量面でも古馬が56㎏に対して54㎏で出走できるのも強みでしょう。

対抗以下

▲⑤モリアーナ
▲⑫シンティレーション
△⑬サリエラ
△⑭ハーパー
☆⑪スタニングローズ

買い目

 
 推奨馬が出揃ったところで買い目を構想していきます。

 前号に続いて対抗評価不在となった対抗以下◎④レガレイラ に関しては連対以上の評価ができるものの、相手筆頭は▲評価馬でさえ連対圏の好走は若干上振れ要素が求めれるというのが素直な評価です。また推奨以外の△評価馬が横並びで控えており、2着紛れも懸念されます。

 これらを踏まえ、今回は【ワイド】(ながし)で馬券を購入したいと思います。映えない買い目にはなりますが、決め込んで買える程レースが見えていないので、ココは正直に行きます。◎④ - ▲〜☆ へ流して5点を購入します。
 回収率としては110%~300%が見込める買い目となりました。
 

おわりに

 
 お疲れ様でした。『エリザベス女王杯』の予想は以上になります。

 この『エリザベス女王杯』から年末の『有馬記念』まで、G1開催は一息のところまできました。早いものですね。
 それはそうと今回は各馬の評価は難しいレースでしたね。正直G1とは思えない低調なメンバー構成。良く言えば・・・・・底を見せていない馬から近走不振の実績馬、また近走充実も疑問が残る馬などなど。置きに行った ⑦レガレイラ の【複勝】少額でも、今回に関しては正解かもしれませんね…。

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 最後までご精読ありがとうございました。

 それでは次号、秋のマイル王決定戦マイルCSチャンピオンシップ』でお目にかかりましょう。以上、競馬村報でした。

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