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ものづくり系コンサルが薦める本 Vol.3 「売上2億円の会社を10億円にする方法 五十棲剛史著」
✔ 著者は船井総研の元看板トップコンサルタント
✔ 売上2億円から10億円を目指す会社の社長は何をしなければならない
か、を丁寧かつ具体的に解説してます
✅売上2億円と10億円の会社の違いは何か?
売上2億円の会社は「超・優秀な個人事業主」である
売上10億円の会社はビジネスモデルという「設計図」を持っている
本書ではこの違いを「職人工房(2億円)」と「工場(10億円)」と表現している。つまり、職人工房では高い技能をもった職人(社長)の腕が全てですが、工場では分業することで普通の人でも仕事ができる、たくさんの仕事をすることができる
2億円の社長は「職人」だが、10億円の社長は「工場長=工場設計者 兼 工場運営責任者」である
✅10億円の会社にする為には何をすべきか?
社長が心がけること
社長は自分で営業をするのをまずやめること
ビジネスモデルを考え、会社を組み立て直す(設計する)ための時間を確保すること
優秀な人材を採用する、という幻想を抱かないこと
社員は社長の30%しか仕事ができないという現実を受け入れること
10億円に成長させる会社の設計方法
マーケティング領域とマネジメント領域の両方の設計をする
まず、マーケティング領域の設計項目は以下の6つ
①商品設計
・売上目標=単価×客数を決める ・商品は絞り込む
②店舗設計
・店舗は商談をサポートするツール! プレゼンしやすい環境作りを
意識せよ
③集客設計
・何人集客すべきか、集客した後の対応も考えておくこと
④営業設計
・社長の営業トーク(暗黙知)を外出し(形式知化)して、効率よく
伝える仕組みをつくる
⑤実務設計
・ティーチング(教える)ではなくコーティング(質問で気づかせる)
・見本を示す
・クレームを怖がるな、クレームは社員に任せる
⑥アフターフォロー/クレーム設計つぎに、マネジメント領域の設計項目は以下のつ5つ
⑦採用設計
・採用はマーケティング、人材というお客様に自社を買って頂く、
という姿勢が大切
・採用には時間とお金をかけること
⑧教育設計
・一人前とは何かを言語化(教育のゴール)→学習内容の設計→期間の
設定→受講者(新人)にゴールをコミットさせる
⑨管理設計
・30人規模であれば社長一人が上に立つ「ナベブタ型組織」で十分
余計な管理(IT)ツールは不要
⑩評価設計
・スキルや職能で評価すると現場は混乱する
(数字が支配するぎすぎすした会社になる)
・企業理念に沿って評価する
⑪理念設計
✅この本で学んだこと
コンサル視点では「会社の見分け方」に役立ちますね。個人事業主型なのか成長する仕組みが組み込まれた組織なのか、を見分けるチェック項目として使えるかと思います。
内容が極めて合理的、かつ実践的なので、実際のコンサル支援でも使える技がたくさん紹介されてました。日本では新人教育はOJTが主流ですが育成ゴールを決めてプログラムを作って育成すべきでしょうね。キーエンスは短期間で一人前の営業マンに育成するプログラムがあるようですね。私が新卒で入社した会社は昼間は工場作業、夜は飲み会でした。。