【バイオリン】フレットのない弦楽器は難しいかというと、意外とそうでもないよってゆう話【元ギタリスト目線】
バイオリンに触れたことのない人や初心者からすれば、
フレットのない楽器を演奏することはある種の奇跡に思えるかもしれない。
だが、それは決して不思議なことではない。
なぜか?
それは、バイオリンには目に見えない「フレット」が存在しているからだ。
【補足】フレットとは?
ギターなどの楽器の、
指板上に打ち込まれた棒状の金属のことだ。
フレットがあることによって、
フレット間ならどこを押さえても同じ音程が出てくれる。
バイオリンにはフレットが無いので、音程を取るのが非常に難しいとのイメージが持たれる。
#まぁ実際難しいけど!
フレットのない楽器を弾くのは難しいのか?
バイオリンにはフレットがないから、
押さえた場所によって音程が大きく変わる。
これが初心者は音痴になってしまったり、バイオリンは難しい楽器だというイメージを持たれる理由だ。
だが安心して欲しい。
バイオリンにも実はフレットがあるのだ。目には見えないが。
#大切なものは目に見えない
目に見えないフレットって?
理想弦という単一の弦を張ると、
弦の各部分に自然と『振動の節』が現れる。
#なんか、むかし物理の授業でやりましたよね
実は、
これこそがバイオリンの「フレット位置」なのである。
#コレ、面白くないですか??
てゆーか、
そもそも「音階」はこの自然現象から創出されたと言える。
音階を正しく出すための「フレット」ではなく、弦がよく響く位置を押さえることで「正しい音程」が得られる仕組みである。
弦が4本存在するという事実や、調ごとに音程が異なるという複雑な要素も絡み合うが、その基本原則はこの単純なメカニズムと同じだ。
つまり、
楽器がよく響く場所を押さえると、それが自然と正しい音階となる。
バイオリン系の楽器には、見た目にはフレットがないように見えるが、実際には目に見えないフレットが存在していると言える。
#ほんとこの世界ってよくできてる
この理解を踏まえ、
音程のポジションを視覚で確認しようとせず、常に音に集中して演奏する習慣が重要である。
#もちろんチューニングが正確であることは大前提となる
楽器がよく振動する「ツボ」を把握することができれば、自然と正確な音程感が身につくいていく。
#このツボを探すのもまた楽しみの一つ
~ちなみに~
実際、プロの演奏者でも、耳が聞こえない状態、かつ楽器の振動も伝わらないようにバイオリンを演奏すると、音程は大きく外れてしまうらしい。
また、音階に含まれない音程を演奏することも非常に難しいとされる。
バイオリンにフレットが無い理由
バイオリン族にフレットが無い主な理由は大きく2つある。
①バイオリンの楽器本体が小さい
1つ目の理由は、バイオリンが小さな楽器であることだ。
実は、バイオリンの起源となる楽器はもう少し大きかった。
そのような楽器では弦の長さが長いため、各音階間の幅が広く、指の押さえ位置の誤差による音程のずれは目立たなかった。
したがって、演奏を簡単にするためにフレットが用いられていたようだ。
しかし、小型のバイオリンの場合、指の押さえ位置のわずかな誤差が大きな音程のずれを生じる。
フレットの位置調整が微妙で、バイオリンのような小さな楽器には不適合である。
また、小さな楽器に多くのフレットを付けることは不可能だった。
さらにさらに、フレットに弦を押さえつけることで弦の張力が僅かに変わり、これも音程のずれを生む。
大きな楽器ならば無視できる範囲だが、弦長の小さなバイオリンではこれが目立つのだ。
②連続音の楽器であるということ
2つ目の理由は、バイオリンが連続音を出す楽器であることだ。
バイオリン族の特徴は弓による連続音。
ギターのように弦を瞬時に弾く楽器とは異なり、音の発音直後に音程の修正が可能である。
具体的には、ビブラートを併用して音程を修正する。
つまり、フレットがなくても音程の修正が可能なため、フレット付きの楽器以上の精度の音程を出すことが可能なのである。
また、フレットがないことにより、「ビブラート」の表現が豊かになるという効果も大きい。
#なかなかここまでビブラートの音色が美しい楽器というのも珍しい!
まとめ
以上、バイオリンには目に見えない「フレット」が存在している。
よって、
必要以上にフレットが無いことを心配する必要はないと、ここで主張しておきたい。
まぁ、何が言いたいかというと、
一緒に弦楽器を弾く初心者仲間を募集しております!
#弦楽器って面白い!
#特にビオラの方を募集!
#弦楽四重奏
最後までご覧いただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください💡