1分間ライティング
今日は、「アウトプット」の方法を紹介します。
正直このnoteでもかなり色んな勉強法だったり暗記法だったりを紹介してますし、
「どれを使えばいいのか…」と迷ってしまうかもしれませんが、
大事なのは「1度やってみること」です。
その上でしっくり来なければ切り捨ててOK、しっくり来たなら習慣化して自分のものにしようって感じで。
とにかくその日のうちに1回実践することが大事ですね。
で、前回の「3サイクル反復速習法」はどちらかというと「インプット」寄りでしたね。
一応そこに「ワンセクション要約」もセットで取り入れると、アウトプットにもなるからいいよ〜と、僕なりのやり方を提案しましたが、
もうちょっとアウトプットをがっつりできる場も作れるとなお知識の定着率は上がると思います。
「3サイクル反復速習法」はスピードが命なので、使える場面は限られてくるんですけどね。
特に「覚えた知識が、模試や試験で使いこなせない」とか、
「覚えてるはずなのに出てこない!」という人はこの練習を積めば改善出来る可能性が大いにあります。
そのアウトプット法とはなにか。
1分間ライティング
というものです。
要は「覚えた知識を『使える知識』にする」ための勉強法ですね。
「覚えているはずなのに、テストになると出てこない」という人は、その知識が記憶されているだけで、明確に言語化できてないんですね。
知識や考え方をイメージだけで捉えてしまっていて「言葉」として認識できてないってことなんです。
思考力を鍛えたいだけならこの状態でもいいのですが、実際テストを受けるとなると答えを具体的な言葉の形で取り出せるようにしないといけませんよね。
だから実際にその内容を口に出して説明したり、文字にして書いたりして、
言葉としてアウトプットできるかを確認しておく必要があるということです。
「口に出して説明する」方のやり方は前回紹介した「ワンセクション要約」です。
ですから基本的にはこれと「3サイクル反復速習法」を組み合わせればいいんですけども。
文字に「書き出す」方法が、今回の「1分間ライティング」です。
やり方はシンプルです。
A4のコピー用紙やルーズリーフを1枚用意します。
そして「3サイクル反復速習法」で「前日」にやった内容、つまり「3サイクル反復速習法」をやった翌日にこれを行います。
そこで学んだ内容を1分間時間を測ってひたすら書き続けてください。
「学んだ内容」と言っても範囲が広すぎると思うので、前日勉強した範囲でキーワードをひとつ、決めるんです。
そしてそのキーワードに関連する事項をとにかく書き出していくという。
例えば日本史であれば、
「飛鳥文化の特色はなにか?」とか。
「徳川吉宗が行った政策は?」とか。
基本はこれだけなのですが、実際に行う時の注意点をいくつかあげておきます。
まず1つ目。
単語ではなく「文章」で書くようにすること。
自分の頭の中の状態を「見える化」することが大切なので、極力論理的に書いた方がいいんですね。
各文の繋がりを意識する必要はありません。
そこは繋がってなくてもいいんですが、書く内容自体は文章にしましょう。
無理やりひねり出そうと言うよりは次々連想させて芋づる式にずるずると文章にしていくイメージですかね。
そして2点目。
時間制限はしっかり守る、ということです。
時間を決めずにダラダラやっても意味がありません。
時間を区切ることで邪念を取り払い、集中力を持続させることができます。
「締切効果」ってやつですね。、
そして最後。
ライティング直後の課題を明確にする
ということです。
1分間ライティングが終わったら、知識の定着度合いだとか、自分の弱いところだとかが明確になります。
そしてその足りなかったところを教材を使って復習しましょう。
それだけで大丈夫です。
あとは脳が足りない部分を補ってくれるので。
以上になります。
僕の感覚的に言うとこの勉強法は、日本史や世界史、などの「流れ」で暗記しないといけない科目にはかなり有効だと思います。
特に2次試験等で社会系の科目の論述問題が出る人などは確実にやった方がいいですね。
京大の2次は社会も論述が出るのですが、日本史は僕も同じようなやり方で勉強してました。
ひたすら教科書の重要人物だったりキーワードに関連することを文章で書き連ねる、みたいな。
「京大はここの範囲だったらこう言う論述問題を出してくるだろうな」
と仮想で問題を即興的に作って、それを言語化できるか白紙に書き連ねる、みたいな。
時間を測ることはしてなかったですがほぼ同じようなことですね。
一問一答形式の単語や社会系の暗記ならここまでする必要はないと思いますが、
「論理全体」を覚えないといけないような内容であれば「1分間ライティング」も重要な勉強になりますね。
数学なんかも基本的には「書かずに暗記しろ」と言ってますが、さすがに1、2回は紙に答案を再現するタイミングは入れた方がいいと思います。
数学もまさに「流れ」で暗記しないといけない科目ですからね。
下手な使い方をするとかえって効率が落ちてしまいますので、使い方は見極めながらも要所要所で使ってみるといいんじゃないかなーと思います。
ということで今日のワーク。
「1分間ライティングを試してみる。実践の結果の感想などを共有する」です!
時間が無い方は、どの科目のどの勉強に転用出来そうか、考えてみてください。
では!
ニューロン