おとなの楽器デビュー 練習量の壁はあるのか?
結論は、やはり、「練習量を増やす」のは大正解!超有名バイオリニストの幼少期の話などきいていると6時間とか7時間とか、分ではなく数時間単位。集中力がはんぱないなあ!けれど、だからこそ、あの演奏。頷けます!
という話です。
とはいえ、忙しいし習慣づいていない人にとって、そうそう練習する時間は確保できないもの。どうしたらいい?という、その悩みをずーっと続けていたら(大袈裟な話みたいだけど、本当に)あっという間に人生終わるんじゃないのっていうひとりごとを書いてみました。
バイオリンを弾きたいと、なんとなく始めたのがコロナ中。2年くらい前。メルカリで私にとってはほどほどの以上の、そこそこがんばって投資したぞっていう金額で購入し、オンラインでレッスンを受けていた。学生時代以来なので、全くの初心者級。ボウイングもすっかり忘れて、ギコギコというなんとも言えない、撃沈しそうな音色。それでも、バイオリン弾けたらいいなあっていう思いだけはあって、それに、人生でやっておきたいことリスト100の中のダントツ上位10位に入っているものだったので、そりゃあ・・ねぇ。
やる気はあったものの、とはいえ、上手く弾けている実感は全くない。
あれ?今んなはずだった?おかしくない?
もうちょっと手応えあってもいいんじゃない?
思えば40年くらいのブランクなのであの頃の感覚なんて戻るわけない。しかもそれほどガチでやっていたわけでもないし。自信過剰です。
けれど、楽器だったらいくらかは手応えがあるので、楽しさだってそれなりにあるはずだ。ところが、バイオリンだけはそれがない。
これは楽器のせいではないか?単純思考で他人に責任をなすりつける傾向のある身勝手な私はそう考えた。メルカリだもんな・・・笑
ヤマハで楽器の展示会があることをネットで知ったので早速行ってみた。レッスンも申し込んだ。弓の張り替えが必要だというのでそれもお願いした。ふと、楽器が並んでいるから手に取ると・・・めちゃ、鳴る♪
(ほらあ〜、やっぱり楽器のせいだよ!)
勢いづいて、購入・・・!
(これで楽器のせいにできなくなった)
それでも、よく鳴る楽器を手に入れてますますモチベーションは上がった私。よし、がんばろ。練習しよう〜 と思うのだけど、なんだろう、ワクワクしない。
おまけに、アマオケに入りたいなって言っていたら、 すでにアマオケでがんがんやっているヨガ友から(年取ってからのバイオリンは、やっぱりものにならないよね)っていうのを聞いたりしたもんだから、あーーーダメか・・・・💦
と撃沈。
オンラインレッスンを受けているんだけど、先生から他の生徒さんの話を聞いた。
「1日2時間、練習してる」
えーーーーーーーーーー!
2時間?
恥ずかしながら、若いころ、音大でギターをやっていた頃でも1日2時間コンスタントはできなかったような。なにせ練習がきらい。遊んでいたかった。練習しないからうまくならない。先生に叱られる。あのころはひどい叱られ方をしたもので、主婦の趣味だとも言われたな。あー、あんな思いはしたくない。黒歴史だ。ということは、学生時代以上に練習が必要か・・・挫折・・・(すっかり挫折ぐせがついています💦)
まーでも、好きな音楽が弾けると嬉しいし、そもそも、バイオリンの難易度は知らないわけでもなかったんだから、やれることはやってみたい。
そうやって、気持ちを切り替えた私は、先生から実現できそうな具体的な練習のメニューを作ってもらい、まずは1日1時間を目標に始めました。
すると、想定外のことが起きはじめます。
感覚が戻る・つかめる。あ、こんな感じかな?という。力が抜けていく実感があるのです。バイオリンはとくに、上半身に力がはいって、30分でも弾こうものならその日に整体へ行かないと体がガチガチになってしまうほど。それが、1時間ひいていても(もちろん途中で休んでますが)なんだか疲れなくなってきた。左手もギターみたいにぎゅ!って握っていたのが、ふわっとフレットに指をおくようになったし、右手は壁ドン練習で見なくても暴れることが減ったように思います。ボウイングには課題は山積みだけど、仮免程度にはなってきたような。
これを越えると格段に練習が楽しくなる。そうか、「練習量を増やそう」が目標ではなく、「こなれてくるまでやる」を目指せばよかったんだ。その「小慣れ」の感じがやってみないとわからないので、そこまでは自分を信じてやるしかないのかな。
それと、単純なフレーズだけではだめで、ちょっと無理でも曲をやったのがよかった。あとは、メトロノームをつかってペースをつかむと、なにがなんでも途中で止まらずひききろうとするのでそれがよかった。
まぁ、アマオケはもっと先の目標。できるかどうかわからないけれど、誰かと一緒に演奏するのが楽しい!というのも確認できたし、自分の身の置き場もわかってきたので、苦しい練習を続けるのではなく、楽しんでいたらいつのまにか練習ができてたよって感じになればOKです。
あと、公言するようにしたら、「いつかいっしょにセッションしようね」的な話も出てきたりして、そういう未来が見えるのも楽しい。
そうだ、楽器は楽しむことがいちばん。どうやって自分が楽しめるか?を探るのが、楽器の醍醐味かもしれない。そう言っている最近、新しく始めることになった楽器がある。フラメンコギターだ。
かっこよすぎ!
ってことで、フラメンコギター・・・おうちに増えることになりました。これがまたいろいろあって。この話はまたあらためて書くことにします。さ、練習しよ。
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