セント・メグル・タイム-ぼくらの時空転々記-8月30日(金)公演
5月に上演された、朗読劇ネコたん!~猫町怪異奇譚~の演出・脚本の木村孔三さんが主宰するパフォーマンスユニットTWTの舞台に、涼本あきほさん目当てで見に行ってきました
上の埋め込みツイートにもあるように今回涼本さんはネコたん!を受けてのオファーだったそう、すごい
他にも何人かネコたん!でも見た方が出演されていたのでそちらの役とガラッと変わった役どころの違いも楽しめて良かったです
見に行ったことがあるのが朗読劇(ウェルテル・ネコたん)と舞台(LIAR GAME)ですがLIAR GAMEはマダミスとの融合&即興劇だったため純粋な舞台は初?
なので色々と違いを見ることが出来てそこも新しい体験になりました
まだ公演残っているので一応前半ネタバレなし、後半ネタバレあり
ネコたん!に関しても前後半問わずネタバレあるかもまあもうネコたんを未見の人が見れる手段無いしね!😢
☆ネタバレなし☆
新宿シアタートップス
・新宿駅東口に位置する小劇場、地下通路を上手く使えば地上をほとんど通らずにたどり着ける好立地
・雑居ビルの2フロアを使った劇場、他のフロアには飲食店なんかも入っている
・今まで行った朗読劇・舞台のハコの中ではめずらしく縦長かも
・傾斜はついているので後方でも見やすい?今回前方だったので分からず
・最前席はものっっっそい舞台と距離が近い
・ステージが狭めに見えたのでこれでどうあの人数の出演者を捌くのかと思っていたら……?
未来が視える 過去が視える 君はどうする
・今作のキービジュアルなどに記載されている文言
・未来・過去というキーワードから察することが出来るように時間のお話
・題材こそSFチックだが、扱われる根底には後悔・不安・家族といった共感しやすいテーマ
・ただ、それらの題材は重くなりすぎないように絶妙なさじ加減で描かれている
・「時間を扱う作品なんていくらでもあるし、バック・トゥ・ザ・フューチャー3でも見ればいいじゃん!」って人にも見てもらいたい伏線とかの脚本の秀逸さ
・この題材で舞台やるのどうやるん……?って感じだけどそれを自然に落とし込む演出の妙がすごかった
・ゲストの方の使い方も上手くてなるほど……ってなる・ギャグの元ネタが一部やたら古いのも時間を題材にしているからなんですか❓️😀
「事前に記載されているあらすじがシンプル&配信が無いため見に行った人の感想しか前情報が無い」ためどんな感じなんだろうな~😀って見に行きましたけど正直「舞台すげ~~~!」ってド肝を抜かれました
峯田さんと涼本さんに関してはネコたんから続投だったので今後もシャニ声優が登壇されるかも?なので今後の展開も気になるところ
☆ネタバレあり☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
シナリオ&演出
・いや、普通にちょっと泣いた
・最近家族もの弱いんだってェ……
・終盤3段か4段構えくらいで泣かせにくるポイントあってほんとズル
・とんでもなく奇抜な衣装と濃いキャラ付けの一部登場人物(一部というか主にタイムパトロール)に最初はド肝を抜かれるが細かい違和感やなんだあれ?っていう部分が後から効いてくる伏線回収の上手さがすごい
・その中で数少ない後の展開に結びつかないシーンに運転席でのエナドリを飲むセントがあったけどこれは入場時のチラシにある通り脚本の方の実体験に基づく部分だそう、謎にリアルな説得力はそれか
・AIエレベーターでの描写はエレベーター室内を使ったり、タイムリープは転移先として描く場所を一箇所に限定(自宅・病院の一室)したりと表現に制約がある舞台への落とし込み方がすげ~~~っておもった
・タルボサウルス
・スモークを使った目眩ましすごい、101のタイムスリップシーン・タイムパトロールの登場シーン・AIエレベーターのシーンなど
・タイムパトロールとか2010年の自宅とか普通にステージを降りてくる演出あってビビった、最前の人のほんと目の前
楽曲
・楽曲の使い方がニクい、オタマトーンがあんなに映えること、ある?
・2010年に子供時代を過ごした人であればあの時期嵐がどこ見ても出ているくらいに活躍していた時期なのであの演出はすんなり落とし込みやすかったのでは?
・未来エレベーターのシーンで効果的にライブパート?が使われているのだがラッツ&スター目眩ましに使う人、おる?・開演前に流れていた懐メロもなんか振り返ってみると作品の雰囲気に似合っていたのだがどの曲かわからないから知ってる人いたら教えてほし~
・そもそも生の舞台に拘る主義で元々配信しない主義らしいけどそういう主義じゃなかったとしても配信するのやばそう
・ラッツ&スターめっちゃ聞きたくなる作品、帰り道も聞いてたしこれ書いてる今も聞いてる
千翔、セント
・結構序盤からヒントが散りばめられているから同一人物と気付きやすい
・それだけに両国博士の正体が真心じゃなくて真実なのがハズしで引っ掛けられた
・墓参りの回想シーンでセントと真実がそれぞれ呼びかける「母さん」が実は同じ相手じゃないっていうのところもミスリードで良い
・大地と千翔で「話忘れがちなところ(マイクロバス・息子の誕生日プレゼント)」「パートナーに色々フォローされがちなところ(自宅まで迎えに来させる・仕事の準備)」など似ているところをサラッと出してきて親子らしさを見せてくる・植田さんめっちゃ高校の友だちに似てんな……って公演中ずっとどうでもいいこと考えてた
・植田さんの演技すごい自然体で演技しているっぽさが無いというかわざとらしさが無くて、一番出番多いだけに見ていて疲れなくてちょうど良かった
・千翔自体個性がバーーーン!!!って感じのキャラじゃないので余計にちょうど良く感じたのかも
・あと悲壮感ある表情が植田さんも大場さんも上手いよね……
・大場さん出てくると場面が締まるというか緊張感が一層出るというかベテランの凄みを空気で感じることが出来てしまった
・別日に大場さん出てくる公演は今まで見に行ったことあるものの見れなかったから今回見れたの嬉しかったです
・自分の目的のためにはある程度無茶苦茶やるところは2024年も2060年も変わってないなって……
真心
・安藤さんの「彼氏の母親との距離感」みたいなのがすごいそれっぽくて笑った、すごい
・冒頭自分の名前について思うところがあった様子だったけど娘に継承しているし、それがさらに代を追う毎に悪化してそうなのおもろい
・キラキラネームって2080年とかだと逆に伝統的な名前になってたりするんだろうか?
・夕日化成と両国博士を見るに見つけた夢は研究関係のものだったんだろうか
・遺言代わりのメッセージにはがきを継承しているの、千翔と別れた後でも弓子と友達の関係が続いたであろうことが示唆されていてそのさりげなさ含めてとても良かった
弓子
・一般人しかいないはずの2024年サイドの人間で一番強烈
・あの底抜けの明るさについてもしっかり理由付けがされているの細かい
・2010年パート後に時空修正終えて現代弓子が再登場した時に2010弓子と一瞬ダブって見えたのすごかった
・映像作品なら画角とか演出とか使って簡単に出来るけど舞台だとそうもいかないはずなのにすごい重なって見えた
・意図したのか勝手にこっちがそう見えただけなのかわからないけど、たぶんふじわらさんと永瀬さんがお二人の技量だろうなって
・あと2010年パートで同じ動作連続で3回くらいやってた永瀬さんすごかった
タイムパトロール
・一応治安取り締まる側なのにタイムボカンシリーズの三悪っぽいのはなんでなんだろう
・小林さんと烏丸さん色々と振り切れすぎやろ、決めポーズのキレめちゃくちゃ良くて笑った どこにこだわってんすか
・次期エースといわれるほどの出世する力、仕事の腕が立つパターンと上への取り入り方が上手いパターンの二種類あると思うんだけどオリンピックでサボってたり長官相手にしどろもどろになってたりしてこの人なんで次期エースなん……?
・おだてられて調子に乗ったり暴走したメグルの過去転移から真っ先に逃げたり誰よりも人間臭い、123 人型タイムマシンとは
・一番ぶっ飛んだ役どころだからか小林さんも烏丸さんも声のハリがすごかった、交互お姫様だっこのシーンとかも全体的に全力投球すぎて好き
TM101
・台本「人型タイムマシン」
セント「お前が犬型でよかった」
どっちやねん
・コスチュームがそうなだけだし普通に人語喋ってるのになんかだんだん犬っぽく見えてくるしなんか可愛く見えてくる、演技おそろしい
・魔改造時鈴木雅之モードから戻りきってなくて顔黒塗りなの笑った・これさ、名前の元ネタさ、どう見ても101匹わんちゃ……
両国博士
・この声聞き覚えあるような……🤔
→え!?ネコたんの弁士役の方じゃね!?😳
ってなったのが気持ちよかった、全然キャラが違う
・見た目と名乗りのテンションがヤバめなだけで後から思うと未来人の中では比較的(というか一番)常識人なのでは……?
・でも未来エレベーターのダンスといいコードネームのチョイスといいなんかセンスは微妙にズレているかもしれない
・千翔は言ってしまえば母親の元カレという微妙な間柄だけど2010年へのタイムスリップ時には親切に付き合ってあげるのやさしい
・忠臣蔵の台詞のところあれ暗記できるの!?ってレベルですごかったけどあれはキャラ設定の方なのか滝さんの趣味なのか
・コメディからシリアス展開の説明役など振り幅大きい役どころでこれも滝さんだからこそ成せる演技だなぁって感じた
東船橋
・常識人枠に見えてバカ正直だったり頭に血が上りやすかったり母親と逆
・でもツッコミが冴えが随一、佐藤さんの言い方にも依るところも大きそう
・なんであのファッションで様になるんだよ
・中盤の千翔に対してキレるシーン、親や境遇に対して受け入れたとは言いつつも疎遠になってたっぽいので「頭では理解しているけど心では納得できてない」複雑な心境だったのかな
・なので終盤少しだけわだかまりが溶けたのが
・息子役のストレート(漢字は実直とかあのか)と父親役の大地でガラッと違う演技してたのすごかった
・特に大地の父親感がものっそいしっくり来た、「あ~、小学生くらいの親ってああいう感じだよな……」っていうリアルさ・子たちの名前の由来まさかロイヤルストレートフラッシュではないだろうな
・あと用心棒なんだったんだよ
西船橋
・なんであのファッションで様になるんだよ
・永瀬さんはネコたんのナッツくるみ役が印象的だったのでこちらも声に聞き覚えがものすごくあったけど格好が奇抜すぎて3分くらい気づかなかった
・なまじっか常識人枠かつ巻き込まれ体質気味なのでエレベーターが上がってくる時先頭で盾にされたり、両国・東のフォローに回らされたりかわいそうかわいいポジション
・その割未来エレベーターダンスの時はなんかダンスちゃんと上手くて笑った
・髪型が違うのでネコたん見てなかったら弓子時と西船橋時で同一人物って気付けなかったかも、それくらい全く別の人間の演技
・これW船橋どちらにも言えるんだけどゲストの声優さんに対してオタク語りするシーンが当然台詞が毎回違うので、何回も公演あるとはいえあの二人だけ台詞が毎回変わる中で対応しているのすげ~~~って台本見て知った
メグル
・声優さんをどう舞台に取り入れるのか?という点に対する回答が
「AI役ということで声だけでの表現に特化した演技(かつ台本を手元に用意できる)」
で膝を打った
・舞台って動きとか表情とかでも見せる部分があるだろうから声だけの演技もそれはそれで難しいんだろうなぁって素人ながらに思ったけどそこは流石
・元々涼本さんは人工音声のマネをどっかの番組で披露していた(気がする)
・ただその時はsiriっぽい感じだったので今回の情緒あるタイプの演技は非常にかわいらしかった
・あと故障時の声かわヨ
・早口言葉といいため息といい未来ではタイムマシンとかAIの方が人間らしいな……?
・台詞的にも良いところを受けられてた印象、終盤の台詞はこの作品のテーマ
・長官の声真似していたことが判明するシーン、よく考えるとメグルの声と長官の声が流れてくる経路(スピーカー)が同じなのおかしいんだけど、舞台という空間で疑問に思わず騙されたのしてやられた感があって気持ちよかった
・修理屋登場時の歌、もしかしてゲストさんが歌ってる……?・なんかサンドウィッチマンのコントで流れてそう
・ややこしい名前なのでアフトーの時共演者さんからあきゃぽじゃなくてあきぽってちょっと違って呼ばれてた気がする・これ名前的に峯田さん公演の時どんな感じだったんじゃろ
今年から朗読劇とか舞台を見に行くようになりその魅力を目の当たりにする機会が多く、今回も涼本さんゲストという点がフックになり見に行けたのでよかったです
今回は見に行けなかったものの同じ役どころを別の人が演じる別日公演も非常に味があって好きなのでそういうのもまた見に行けるといいなと思いました
おまけ1:アフタートーク
・今回の公演では日替わりで4人ずつ登壇するアフタートークが
・メンバーは西船橋役永瀬さん(MC)、メグル役涼本さん、千翔役植田さん、弓子役ふじわらさんの4人
・涼本さん「(即興を除いた)舞台は今回初めてで、最初話が来た時は声優として『どういう役回りになるんだろう?』と思った」
永瀬さん曰く裏方の台本読むスペースはめっちゃ狭くて大変そうだったらしい
・タルボサウルスの中身はふじわらさん
ふじわらさん「あの時入れるタイミングの人が自分だけだったので……」
・視認性がともかく悪いので数日前一回千翔を見失った回もあった
・植田さんは作中で親子のふじわらさんを「おかん」と呼ぶなど気さくな関係だったそう
・ただステージ上でふじわらさんが植田さんのコメントに対してリアクション薄くて「なんで猫被ってるんですか?」と指摘される
・永瀬さん曰く緊張しているそう
・ただそんなふじわらさんも涼本さんの珍妙な話の時は思わずツッコむ場面も
質問1:劇中のように未来に行けるとしたら何歳に行きたい?
涼本さん「推しとき宣かな?の解散ライブ、作品見る時もそうなんですけど先にネタバレ見てからじゃないと安心して見れないんですよね」
植田さん「え~!?珍しい」
涼本さん「え!?」
植田さん「いやあなたの方が少数派ですからね!?」
ネタバレしてから見たい派の人に挙手してもらう一幕も(まばらだったような気がする)
植田さん「いや~僕は舞台の時は初見は知らない状態で見てほしいですけどね」
涼本さん「私もそうですね」
植田さん「なんやねん」
質問2:過去に飛べるとしたらいつに飛びたい?
涼本さん「パズルゲーム……あるんですけど、こないだやってたら朝の10時とかになってて……」
ふじわらさん「何時から……?」
涼本さん「たしか日付越えるちょっと前だったような……」
ふじわらさん「ほぼ半日」
涼本さん「広告にあるようなゲームやっちゃうんですよ、たとえば縦スクロールで2倍、3倍とかのシューティング」
ふじわらさん「あれを!?www」
涼本さん「見てると『違う、そうじゃな……えぇい!貸せぃ!』ってなってしまって……」
ふじわらさん「まんまと嵌ってる……」
涼本さん「だからあれと出会うのを止めたいです」
植田さん「そういう人はどうせ何か別の物にハマってるから無駄ですよ」
・植田さん「なんか隣の人(※言うまでもなく涼本さんのこと)ずっと様子おかしいんだよな……」
涼本さん「でも普段応援してくださってる方ならわかると思うんですけど、今日緊張してるから大人しいんですよ」
植田さん「これで大人しいのヤバいですよ、普段電車の中で踊ったりしてます??」
涼本さん「電車の中はさすがに無いですけど帰り道イヤホンしながら踊ったりはしますね」
ふじわらさん「えwどの程度w」
涼本さん「こう……」(スキップしながらターン)
植田さん「ターンまでしちゃったよ」
おまけ2:前日談
読んでるだけでも役者さんの表情と演技が浮かんでくるしっくり具合