ノーフォークの休日

8月4日、日曜日早朝5時半に起きて、ロンドンに向かいました。St. Martin's教会の日曜聖餐式礼拝に参加するためです。イギリスに再び来られて、ライブで礼拝に参加できるありがたみをしみじみと感じます。

とはいえ、今いるケンブリッジからロンドンに週末通うとなると、結構忙しくなってしまいます。2週に1回がやっとです。距離的な感覚としては、高崎ー東京間というイメージでしょうか。

健康な人が普段、健康のありがみを忘れがちなのと同様、前のロンドン滞在の時は週に2回、多い時には3回この教会に通えた時には、ただただ楽しかっただけでした。3月から6月の日本への一時帰国時はオンラインで礼拝などに参加していたのですが、ライブとは臨場感が全然違います。なので今、毎週でなくともこの教会に参加できるのが、本当にありがたく。

礼拝後のコーヒータイムは、夏なので中庭で、でした。月曜からカミーノ・サンティアゴへの2度目の巡礼に旅立つM氏へのエールとか、1度目の時の巡礼手帳をみせてもらったり。M氏、サンティアゴへの巡礼とは心底うらやましいぞ。しかもただ歩くだけではない、教会のホームレス事業などのために、ファンドレイジングを兼ねての巡礼なんだって。さすが。

それから4月に東京でおもてなしをしたLを交えて、東京での思い出を仲間たちとシェアしたり。

さて、昼過ぎからは、W夫妻とともにノーフォークへの休日ドライブです。たまたま彼らがノーフォークの休日を計画していたことと、私の野生アザラシに会いたい、イングランドならばノーフォークよね、という願望が重なったからです。

この日のために論文を1本書き終えたのです。えらいぞわたし、よくがんばった。へへーんだ、パソコンは持っていかないもんね。

途中の街で休憩、甘々のビクトリアン・スポンジとアールグレイ

こういうカフェでゆっくり立ち寄りながら、大体定刻どおりにBlakeneyポイント、アザラシ見学ボートツアーの集合場所に到着したのでした。夕方5時ごろですが、まだボートを出せるほどに潮が満ちてこないので、満ちるまでは潮風を浴びながら、3人でワイワイおしゃべり。やがてみるみるうちに潮は満ち、出発。

浅瀬で溜まっている野生アザラシも見応えがありますが、泳いでいる時に波間からプカっと顔をみせるのが一番かわゆい

夜8時頃、今夜泊まるYHA近く、シェリンガムで夜ご飯です。日曜の夜だからか、あまり店が開いていない。何とか開いていた店の主人、あまり感じよくなかったな。分かるんですよ、この人は差別意識をもっている人だなって。大体、「アジア人は」などという大雑把なものの言い方をする人が、わたしは嫌いだ。かつて若い頃、アメリカの大学院在学中のゼミかなんかの時、お隣の国のおじさんに「わたしらアジア人は文化的に父権社会だから、父親が子を殴るのは当然なんだ」などと力説された日には、もうね、「は?おめーといっしょにすんな!!」って心底怒りが湧いたのでした。あの日からのトラウマなのかもしれない。

閑話休題。翌日、まずはHoltに出て、街ブラとショッピング。なんでもJが、サム司祭から「この街いいよー」と勧められていたから、ぜひ来たかったみたい。おとうPに「女性の買い物に付き合わされるおっちゃんの悲哀ぶりに同情する」というと「わっはっは、こんどはそのテーマで論文を書いてくれ笑」と。そんなことをいいつつもおとうPは、女性たちの品物選びに真剣に付き合うとか、車のパーキング管理とか、2人の女性に対してのエスコートを完璧にこなすジェントルマンなのでした。

「最近ホースラディッシュにはまっている」と伝えると2人が勧めてくれたのが左。
Jの大好物なんだそう。
あとはキャンドルと、モロッコ製のグラス。

そして夕方、ホルカム・ホールという公園兼貴族の館を見学。館、今でも持ち主に使われているらしく、それはそれはclassyで素晴らしいのですけど、わたしは根が庶民なので、上階の豪華絢爛より(かつての)奉公人用の階下の方がワクワクしたりするのです。

上階からの呼び出しベルに、「ダントンアビーみたーい」とわくわく。
階下のキッチン。おお!映画のセットかいな?「まるでダウントンアビー」っていっても、イギリス人はあまりこのドラマ観ていなかったり。「あれはアメリカ人が喜ぶドラマ」ってイギリス人の友人Sにいわれたことがある。

というように、まるっと2日間、束の間でしたが思いっきりヴァカンスを楽しみ、今日からはまた、新たな博論の章にとりかかるのです。前よりもギア入れて行こうスピードアップだぜ!

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