クリスマス
今日はクリスマスイブで日曜日。というわけで、朝の聖餐式礼拝と、生ロバも出演のキリスト生誕劇礼拝の2つに出て、せっかくの機会なので、がんばって今晩11時からの深夜ミサに参加します。ちなみに教会ではその他に2つのキャロル礼拝があります。司祭たちやクリスマスチームの平信徒の皆さま、大変だなあ。
クリスマスイブ
【朝の聖餐式礼拝】
明日25日のクリスマス当日礼拝が翌日のせいか、参加人数は若干少なめです。ですが素晴らしい説教と聖餐式でした。とくに何が素晴らしかったかというと、終了時の司祭と信徒とのやりとりです。
仮に、「キリスト教って何をする宗教?」という質問を誰かから受けたとして、たった2行でその回答が、そのやりとりの中に表現されています。
司祭「平和のうちに、主を愛し、主に仕えなさい」
信徒「キリストの名において、御意(=アーメン)」
もちろんこれはすでに定型句であって、今日初めて聞いた!感動した!という類の言葉ではありません。ただ今日の礼拝で、私の心にはこの言葉がなぜかとても響いたのです。
この2行には、実はさまざまなキリスト教のメッセージがこめられており、それをここに書き上げる道理も時間も、今の私にはありません。が、私が牧会に携わっていた時よく聞かれたのが、キリスト教を信じるとどういういいことがあるのか、とか、キリスト教を信じれば(今の辛い状況から抜け出し)楽になることができるのか、という趣旨の質問です。
それに対する一つの回答が、この句には込められているように思います。キリスト教を信じることは、何かしらのおトクが得られることを意味しません。後ろを振り返った時に、ああ、得をしたかもなということはあるにせよ、です。キリスト教の信仰は、この句が表すように神への奉仕です。神やキリストからのご利益を期待する宗教ではありません。
【生誕劇】
普段は教会にいらっしゃらない方々がほとんどで会場はいっぱいです。一緒に参加したJと、「きっと学校関連で家族がいっぱいなのね」など。これも、ひとことでいえば、超クオリティの高い生誕劇なのでした。メサイアの時と同様、Jに「このクオリティ、ここ(イギリス)では普通なの?それとも聖マーティンだから?」と聞いたら、やはり答えは後者でした。
生きているロバが登場もすごいですが、劇も讃美歌も、メインを演じる役者さんたちはプロの方々です。要するに、基本的にタダで、ウェストエンドのミュージカル級を堪能できたというわけです!
そして何より素晴らしいのは、聴衆を巻き込み参加型の劇に仕上がっているというところ!もちろん、讃美歌を歌うということでも十分参加しているのですが、劇の登場人物、泊まるところがなく困り果てるヨセフとマリアと聴衆が同化できるようなセリフ構成がすごいです。この劇を総合演出した(脚本もでしょうか)R・カーター司祭、すごい才能です!
【クリスマスプレゼント】
教会のNさん、ありがとうございます!すごーく似合ってますよね😃 大切に使います!