イギリスの夏・Proms音楽祭
タイトルに示したBBCのProms、博論の最終段階を執筆中の今、聴きに行けるはずもなく(泣
今、コモン・ルームのテレビでのPromsで楽しんで、自室に戻ったところです。
ところで昨日、ここのカレッジ事務局のHが突然、飲みに誘ってくれて。それならちょうど翌日が金曜の夜だから、ということで、今日の夕方は彼女とケンブリッジの週末ごはんを楽しみました。まずはカレッジのそばにあるホテルの屋上でサイダーを。こんな近くに、こんな素敵なジム付きのホテルがあるとは知らなかったー
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その後は、チェーン店Nandoでチキン&チップスの夕ごはん。うちのカレッジに帰る帰途にはSainsbury'sに寄ってアイスまで買ってもらって、ごちそうさまでした。
カレッジに戻り、コモンルームでミントティーを飲みながらテレビをつけると、おう!BBC4でPromsやってる!Hには本当に申し訳ないけど、私はテレビに釘付けです。
思えば、オール?イギリス人によるベートーベン第9って、初めて聴くかも。そういう興味もあって、テレビに夢中になってしまいました。夜9時くらいにHは帰宅し、私一人だ、おそらくこの棟全体的にも、私一人だ、これは……一緒に歌うでしょう、第4楽章。
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近しい人はご存知だと思いますが、ベト9、実は好きでないんです私。とくに第4楽章、あの、狂気に近い歓喜?の表現や、天の父が云々のくだりとか、millionenよ聞け!みたいな押し付けがましさとか(これはベートーベンというより作詞者シラーに責任があるわけですが)、ちょっと気持ち悪いと思ってしまうのです。それでもソラで歌えてしまうということは、嫌い嫌いも好きのうち、なのかもしれないですね。
というわけで、内心恐る恐るテレビを観ていると……あれ?なんかいつもの日本とかドイツのとかとちょっと様子が違うぞ?と。
まず、テンポが早くて軽い。ここは音が乗るところ、と構えていると、あれ?すっと通過する感じです。
第2楽章は、執筆の疲れとサイダーのアルコールのせいからか、半寝落ち。
さて、問題の第4楽章、私がよく目にするのは眉間に皺を寄せながらの重々しい表現が多く、大抵は「それって楽しいの?歓喜なの?」と思うことが多いのですが、今回は違います。力が抜けた緩さがあります。
第4章のカラオケ的合唱を久しぶりに楽しみ、イギリス人らしい第9も楽しみ、もちろんHとごはんをご一緒したのもよかったし、印象的な金曜となりました。