ロンドンで過ごす週末、初クリケット

今回、ケンブリッジに来てからロンドンでゆっくり週末を過ごすのは初めてになります。週末、お休みをとることで、本当に良い気分転換になりました。

ケンブリッジ→ロンドン間の車窓から。トーニーもケンブリッジのWEA(労働者教育協会)での授業のために、この路線を通ったことを思うと感慨深くなり。

土曜の午後、テムズ川の南岸Wandsworth公園のクリケット広場に向かう途中、駅から公園まで高級住宅街を抜けていきます。(こんなところに住めたらいいなーどんな人たちが住んでいるのかなーと思い、駐車してある車のうちポルシェが何台あるか数えていたお友達にきいてみたら、「うーん、銀行員とか弁護士とか…そんなところ?」という返事に、一気に気分が萎えた私でした〈完全に個人の価値観によります〉)

クリケットは、St. Martin's教会の信徒チーム(含サム司祭)vs聖歌隊チームという内輪での試合だったので、楽しく和気あいあいです。私は遅れて到着したので、すでに信徒チームの攻撃は始まっており、私がバッターに加わることはできませんでした。が、途中のティータイム後の後半からは、まずは聖歌隊チームの臨時メンバーとして守備に回ります。

まあ野球でいえば外野ですのでね、たまにしかボールは飛んでこない。が、お、きたぞ、しかもおとうPが打ったやつ。へへーん、こんなゴロ球、お茶の子さいさいよと思ったら、何とボールを取り損ねてトンネル、しかもそのせいでバランスを崩して転ぶという。

痛ってー‼︎ボールに触ったのも数十年ぶりなら、ドタっと地面に転ぶのも数十年ぶりだわー。認知に身体がついてこないという、いわゆる子供の運動会でのお父さんお母さん状態です。こういう転び方は、予想して転ぶのと比べて段違いに痛いのよ。しかも危険だと思うぞ。

おとうPの勇姿😆

それでも、休憩時間のにわかコーチ、クリケットの達人スリランカ人Rから、「おお、生まれながらの才能があるぞ君は」と言われたのに気をよくして、後半からは、信徒チームの守備側に加わったのでした。

守備に入ると、全員が1回はボウラー(投手)をしなければならないルールのようで。で、やりましたよ、生まれてはじめてのボウラー。詳しくは書きませんが、これが何というか、変すぎる格好で、腕を直線にしたまま投げなければ失格ということで、普段使わない筋肉を使って投球しなければならない。しかも転んだ時に打った腕は痛いし。案の定、なかなかうまくできなかったけど、6回のうち1、2回くらいの投球はなんかうまくいったみたい。歓声が上がったので。

読み方は全然分からないけど、いただいたので記念にupしておきます。
「PIMM'Sって何、何?」て聞き回っていたら、「イギリスでは伝統的にクリケットの時にこれを飲むんだ」とサムが教えてくれました。(本当かいな?伝統、といえばイメージ的には'Tea'だけどなあ。しかもアルコール入っとるやないかーい)フルーツと炭酸水を混ぜて飲みます。味はとてもおいしかったです。
クリケットの後はPubでわいわい

試合がほぼ終わる頃、Parish away weekend以降仲良くなったオランダ人Jが到着。パブでは、スリランカ人の達人Rと彼の間で、いろいろ話せて楽しかったー。でもちょっとかわいそうだったかな?と思うのは、Rは日本に対して大変好印象を持っていて、だけど、それが結構誤解にもとづいていたりだったので、日本のひどい現実をちょっとだけ紹介したら(たとえば自殺率は世界トップクラスなんだよねとか、いじめは大人の間でも多くて職場はまあきついで、とか)、ちょっと悲しそうになっちゃって。本当にいい人なんだなあR。

一方、Jとは神学や福祉国家、NHSなど福祉政策への関心が共通しているので、話題はいつもそちらの方へと。
J「ところで博論の方はどう?」
私「うーむ、ちょっと行き詰まっているかも」
すると何ということでしょう、Jのアドバイスは「なら、1週間の休暇をとりなよ」
私「それはそれは、いかにもヨーロッパ人的楽観主義ですなあ😆 1週間て、締切の迫った博論書きにとっては長過ぎじゃない?気分転換は必要よね、だからこうして週末ロンドンに来ている」
J「いやいや、本当に効果あるって。1週間がいいよ」

Jが正しい。間違いない。
なにせ彼は、オランダ人なのだから。EUの中でも労働時間の平均がかなり短く、しかも労働生産性が高いという、そういうお国のエリートくんなんだから。はあ、見習いたい。

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