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街宿MILLEの日常ダイアリー 8月の③【台風前日】

☆いよいよ8月後半戦

おかげさまで、引き続き8月末までのご予約がほぼ埋まっています。今朝は近畿地方に上陸した台風のニュースと今日の諏訪花火大会が開催の方を受けて、一日の準備が始まろうとしている街宿になっていますね。

☆風を感じる力

登山客の方と入れ替わりで入ってきたゲストの皆さんは、総じてお部屋を閉ざしてしまいます。ドアだけではなく、窓も閉めて、お部屋の中で扇風機やサーキュレーターを使っています。
 
当然ですが、一つのお部屋に複数人数がいればその体温で室内温度が上昇していくわけで、空気の入れ替わりがなければサーキュレーターがどれだけかきまわしても効果はどんどんと薄くなってしまいます。
 
主やスタッフもチェックイン時に「空気の流れを妨げなければ、20度前半の外気が入ってきて勝手に冷やしてくれます」と風の導線の説明をしているのですが、網戸から風をいれるということにも心理的抵抗のある都会育ちの人はかなりの割合にのぼります。

☆習慣か無意識か

山でテント泊や山小屋に泊まられる常連の方々とはこのあたりが全く違うんですね。通年、閉鎖された部屋でエアコンを使って同じような状態を保つ。つまりその部屋から出てしまうと変化する環境に身体が適応できない・。

そんな習慣が「今の日本では当たり前のように広がっている。生き物として風の流れを感じる感覚すら失っている」と主は言います。「せっかく長野に来ているのに、なんともったいない・」と。
 
日本の大都市では地面と建物をコンクリートとアスファルトで覆ってしまいますので、太陽熱を吸ったこれらの素材が床暖房と壁暖房を全開にして24時間稼働する夏が続いています。
 
この熱を外気に放出する為にエアコンで大きな電力を消耗し、温まった大気が熱帯夜をつくり、またエアコンにエネルギーをかけて人を守ろうとする。この悪循環を前提にしていてCO2削減もなにもないのではないか・・とも主は見ているようです。

☆オープンマインド

コロナ以降は一組のみの営業になっていますので、誰が入ってくるわけでもなく、誰が見ているわけでもないお部屋です。でも、扉を閉ざしたい。開いていると不安だ。そんな心の持ち方になっている日常。切り離された世界。
 
こうした殻に閉じこもっていく心の持ちようよりも、よりオープンになれる心理的安全な日常。そんな日が来ることを街宿として願っています。
 
*9月は余力ありです。主おススメ、秋雨前線前に晴れ渡る夏の山にもぜひ。


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