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賢木⑱’ 女に餓えたことのない男の恋とは? 🫣愛してない?

🌷愛してない?

  😧ねえ!さっきのお話だけど、、源氏君は、朧月夜の尚侍の君のことは、本気でお好きだったんじゃないの?

  😧そうよねえ。 結局恋人と言えるような女性は数多と言うほどはいらっしゃらない中で、お若い時から、間男的とはいえ、群を抜いて華やかなお付き合いが続いてらした方、と思ってたわ?

  🤔後宮の方に手を出すってとんでもない不敬の罪という気がするけれど、帝公認、というのは不思議な感じだったわ。
  😦でも… 間男というのは右大臣家の言い分で、『花宴』で源氏君が手を出しちゃった時には、朧月夜君は処女でいらしたのよ。
  🤔御結婚は皇太后の御反対があったんだったかしら。
  🤔無瑕と言えないからかなのかよくわからないけれど、後宮としてではなく御匣殿別当というお役人として宮中にお入りになってから、桐壺帝の服喪で空席になった尚侍になられたのよ。
  🤔源氏君は、若紫さんとのご結婚に有頂天な時で、追わなかったのよね。
  🤔朧月夜君に帝の御手が付いたのはいつかよくわからないけれど、それでも確かに、順番で言えば、朱雀後からだわね。
  😥なんだかいやな言い方だわ。
  😦お互いのタイミングってあるわよね。

  🤔でも、あのお文を書いてらっしゃる感じ、、『情けなからず うち返りごちたまひて 御心には 深う染まざるべし って、、
  😧愛してるとかじゃなくて、キープの人に対するみたいじゃなかった?
  🤔いかにもものすごく情の籠ったようなお返事をお書きになるけど、御心では大して思ってない、って?
  😨えーーーーーっ!!!
  🤔嘘つきとか口先男とか言うんじゃなくて、幼い頃から身に沁みついたマナーに無意識に従ってらっしゃる、という気もするわ。

  😧朧月夜君のことは、朱雀帝と共有みたいになられてもどうしても諦めきれないほどの御執心かと思っていたのだけれど。

  😧朧月夜君にして、そうでもない、なんてねえ。
  😧朧月夜君のことは、言われてみれば確かに、気の置けない楽しい遊び相手と思ってらっしゃるような感じはしてたわよね。
  🫣あの… セ🔴レ的な関係、ということ?
  🫣🫣🫣えーーー!!!

  😮ということは、、ねえ! 源氏君ってそもそも、恋い慕う的なお心は、あまりお持ちじゃないのではない?
  😧モテまくり過ぎると一人当たりの熱意が減っちゃうとか?
  😧飽食で食べ物に興味なくしてる、みたいな?
  😨えーーーーーっ!!!

≪ 象を飲み込んだ蛇  サン・テグジュペリ ≫

  😧モテ過ぎるとニヒルになっちゃったりするのかしら。

  🤔藤壺中宮でお心がいっぱいなのかもしれないけれど。

≪ たった一輪の薔薇  サン・テグジュペリ ≫

  🤔だけど… 甘い言葉は惜しまないけど、ほんとは全然はくれない人だなんて、、女の方はわかるんじゃない?

  🤔女に恥をかかせない為なのか、ご自分の評判を守る為なのか…。

  🤪女の方は、とてつもなく美しい男がお相手だと、薄情とか無責任とか口先男とか思わなくなっちゃうのかしら。
  🤪それでもこの人から離れられない私、的な?
  🤪クール系!とか言って、ますます魅かれて離れ難くなっちゃったり?

  🤔あの… また言っちゃうけど、源氏君って、恋の熱意というものがそもそもない方なんじゃない?

  😮えーーーーーっ!!!
  🫢何なら漁色家ぐらいに言われてるのに?!

  😀そうだとしても、そうじゃないにしても、何にしても、罪な男、ということ?

  🤭いやん!

  😮でも、ほんとは心には沁みてなくても、とにかく、礼儀を尽くして美辞麗句を並べてくれて、一度契ったら一生保護者として生活の面倒はみてくれるのよ。
  😮普通は、男女関係だけなら、飽きたらポイなんでしょ?
  😮保護者がいなければ、たちまち生活困窮の社会なんでしょ?
  😮宮家の女王様が蓬生に埋もれてたとかね。

  😮末摘花の姫君の母方の叔母様が娘の女房として仕えよとしつこかったこともあったわね。
  😮蜻蛉式部卿宮の姫君が父宮に先立たれて継子虐めみたいにひどい縁談を押し付けられそうになっているところを、明石中宮が御心配あそばして、女一宮の御学友的な出仕をお勧めになった、というお話もあったわ。
  🤔宮の君とはお呼ばれだけど、をお着けなのはお気の毒だって。
  🤔って、つまり、使用人に下ったということなのよね。

  🤔そうすると、もはや、貴公子の恋のお相手ではなくなるらしいわ。
  🤔貧乏でも女君と呼ばれる人なら、上流階級の貴公子の恋のお相手となるらしいのよ。
  😮末摘花さんも浮舟さんも、使用人ではないから、貧乏でも姫様なのよね。

  🤔君は、宮の君が裳をお着けになってお顔もさらす御身分に下られたのを御覧になって、ついこの間まで春宮や自分との縁談の可能性もあったのに、こんなになっちゃわれるなら、入水でもした方がマシだったんじゃね?ぐらいに非難がましく思っちゃわれるのよね。

  😮史実の方では、実際、道長様なんか、入内の競争相手を減らす為の積極的な戦略として、親戚の姫君をやたら道長家の姫君の女房に落としてらしたんじゃなかった?
  😮😮😮エグッ!!!

  😮花山法皇様の遺児の皇女様が路上で野犬に食われてたという史実さえあるらしいし。

  🤔一度契ったら、文も援助も欠かさないって、一途な恋心なんかより、実用的には、ずっと望ましい男性像だったのかもしれないわねえ。。

  😮令和の下々でよかった…。
  😮ああ…。

≪ かたじけなし ≫

                       眞斗通つぐ美

⬅️前段

つづく➡️



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