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嫁の闇に落ちるまでの人生

嫁の幼少期などの話は
勿論、嫁と義理母から聞いた話にはなります。

私の4つ下の現在36歳
母子家庭で育ち義理母は勉学に厳しかったそうです。
その逃げ場が義理母の兄にあたる親戚
義理母の兄夫婦には子供が居らず
嫁を我が子の様に可愛がり甘やかしていたそうです。
特にお金。

志望校に合格すれば
ピアスと髪の毛を染める事を許してもらえる事で
高校受験は凄く頑張ったと本人が言ってました。
結果は見事合格。
高校入学式から帰ってくるなり髪を染めピアスを
開けたそうです。

お金の使い方が荒い嫁は
普通のバイトでは全く足りず
夜の仕事をする事になったそうです。
当時も勿論ダメですが
「ミテコ」
未成年をそう呼び
雇う店が少なくありませんでした。
嫁が働いたのは京橋のお店
この店は同業者の中では有名で
別名「ミテコパラダイス」
未成年ばかり雇っていた評判の悪い店でした。
ただ一部のお客さんには人気で
好調期の売上は凄かったと聞いています。

嫁はお金を稼ぎたい同級生に店を紹介して
店ではワガママし放題だったらしいです。
そしてこの時言い方は間違ってますが
流行っていたのは
「援デリ」
援デリとは援助交際のデリバリーの略。
この当時、出会い系が流行し
サイト内でアポをとって出会う業者の事です。
あまりにも酷かった為
某サイトの社長が捕まったり
問題視されました。

ミテコを引っ張ってくる嫁を
店側はほっとくはずも無く
援デリを進めてきたと言ってきました。
断ることも無くお金になるならと
引き受けたそうです。

(この当時私は21歳です。)

嫁は17歳になりキャバクラや援デリを
紹介してきたスカウトの男との間に子供を授かりました。
産むことを決断し高校も辞めました。
男も夜職を上がり昼職に転職したまでは
良かったのですが
出産の為入院をしている失踪。
離婚届けも勝手に提出されていたそうです。

この事がきっかけで
出産は無事終えましたが
嫁は精神障害を発症しました。
そこに産まれたばかりの娘
育児ノイローゼにもなり
毎日死にたい気持ちで押しつぶされそうだったと
嫁は話をしていました。
義理母は見かねて一歳になる孫を引き取り
嫁は何も告げず失踪。

それからは男に逃げられないよう
男に好かれる為に必死で貢いだそうです。
自分の体を売って……
それでも別れられリストカットの
傷が深くなり数が増えていったそうです。

偶然、高校時代の友達とばったりミナミで会い
友達に現状を話し相談すると
友達からあるものを渡されたんです。

「草」

そう大麻です。

この当時、ドラッグや大麻、覚醒剤は
売人と知り合いにならなければ
手に入らなかったので一般的には入手困難なものでした。

受け取った嫁は試し
それから嫌な事があれば吸う事を
繰り返したそうです。
無くなれば友達に頼んで売ってもらう。
しまいに友達から

「自分で引いてこい」

そう言われたそうです。

友達から売人の番号を聞いた嫁は
すぐにアポを取り直接買うようになったそうです。
イラン人風の男から「草」を買い
月日がたち、面倒くさがりの嫁は
1回で多めの量を買いたかったのですが
その日イラン人風の男は売ってくれず
他の売人に連絡をしろと言われ
番号を教えられたそうです。

その番号が嫁を覚醒剤と出会わせたのです。


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