今日投稿すれば290日連続!偉業!とのこと
『読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?』とのこと。昨日のnoteに、それは書いたから今日は別の話を。
同級生の女子と同じ電車に乗り合わせた。偶然、同じ駅で降りた。さらに同じバスに乗った。この間、会釈をした程度だった。そもそも話したことがない。彼女の噂は聞いたことがある。学校が終わってから、家業のスナックだかバーだかに出て接客しているらしい、と他の女子が話しているのを一度聞いたことがあったのだ。そんな風に見えない、地味な女子だった。でも、美人だとは感じていた。
それだから、というわけでもないが、せっかくなので、ちょっと話しかけようと思った。こういう機会は滅多にない。とはいえ話題がなかった。少しでも話せば、何か共通の話題が見つかるだろう、と意を決したとき、近くの座席に座った中年男性のグループが私に話しかけてきた。陽気な彼らは旅行者だった。彼らと他愛のない世間話をしている間に、彼女はバスから降りていた。いつの間に、と思った。やがて旅行者たちもバスを降りた。私は降車予定のバス停の次つまり、終着で降りた。私は、その近くの駅で、ジュースを買って飲んだ。それから後戻りをした。高校三年生の夏だった。