拙作『氷河期世代(以下略)』に頂戴しましたコメントへの返信
お読み下さいまして誠にありがとうございました。
感想まで頂き感謝の言葉もございません。
コメント欄に返信機能が見当たらなかったので、このような形式での御返事となりましたことをお詫び申し上げます。
御礼状ですので宛名を書くのが筋と思いましたが、タイトルに個人名を出すのは控えるべきかもしれないと考え直し、上記の題名と致しました。
この方式が正しいのか悩みましたが、御礼をお伝えしないのも仁義に悖ると悩んだ末の返信でございますので、どうか御容赦の程を。
実は、投稿に頂戴致しましたコメントへの御礼状を書くのは久しぶりで、大変緊張しております。
どのようなレスポンスが正解なのか分からず、答えを求めてウェブを彷徨い、参考となりそうな幾つかの記事を読んだ上で筆を執った次第でございます。もしも本稿が不快に思われる内容でしたら、私が参照した記事のライターに代わって陳謝致します。
それでは本文に入らせて頂きます。
過分な御言葉を頂戴致しまして、大変恐縮しております。御評価頂きました点が一時的なものにならぬよう、より一層の精進を重ねる所存でございます。
その一環として拙作『氷河期世代(以下略)』が皆様から好意的に受け入れられた理由を、自分なりに分析してみたいと思います。
①題名に耳目を集める言葉が使用されている
社会的に関心の高い言葉がタイトルに使われています。これが閲覧者数を増やした最大の要因だと思いました。ですがタイトルが『氷河期世代の女の仕事』だったなら、もっと読者数は増えていたと予想します。
②短い
スカートの丈の話ではありません。すぐに読み終わるのが奏功したと考えます。アメリカの小説家エドガー・アラン・ポーはWikipediaによると1、2時間で読める短編小説(物語)を長編小説よりも優れていると考えていたようですが、忙しない現代は30分でも長すぎる気がします。数分もあれば読了可能な掌編はイントロ無しの楽曲やファースト映画が好まれる時代にマッチしているのかもしれません。
③マンモスが持つ、時代を超越した魅力
園山俊二の漫画&アニメ『ギャートルズ』を例に挙げると分かりやすいと思いますが、氷河期を生き抜いた現生人類の祖先はマンモスが好きだったと考えられます。たとえ踏み潰されペシャンコにされたとしても、我々のご先祖様はマンモスに立ち向かっていったことでしょう。肉を食糧としただけでなく毛皮は衣服その他の布製品に、頑丈な骨は降雪に堪える家屋の骨組みとなったはずです。成人男性と認められるために、青年たちはマンモスを狩らねばならないといった風習があったかもしれません(シベリアトラやヒグマかサーベルタイガーも可)。
DNAに残る先祖の記憶がマンモスを狩るシーンで蘇ったがゆえに、体内に過剰放出されたアドレナリンと滾る血潮を持て余した読者が、最初は押す気が無かった【スキ】ボタンを間違ってクリックしてしまった可能性は否定できません。
そんなことを書いていたら、他の可能性が思い浮かびました。マンモスを実際に狩っていた現役世代が読者の中に混じっている可能性です。就職氷河期世代ではなく、本物の氷河期世代が今も秘かに生き残っていて、インターネットをやっているわけです。常識外れに長生きの彼らなら「あ~昔あったわ、こういうこと」等と懐かしく思い【スキ】ボタンを押しても不思議ではありません。
そんなこと、あるわけない……と以前の私なら否定したことでしょう。ですが想定を超えた事態は起こり得るのです。十月中旬の私は約一か月後、自分がコメントへの返信を書いているとは考えてもいませんでした。私の体験に比べたら本物の氷河期世代が今も生存していることなんて、奇跡のうちに入らないです……は、さすがに言い過ぎですね(笑い)。
拙文をお楽しみ頂けましたなら、これに勝る喜びはございません。
本当に、本当に、どうもありがとうございました。