宇宙人ネタとか
あとは聖書関連のヨタ話が真実だったとか、滅んだ超科学文明とか、昭和から続くオカルト業界の鉄板ネタです。
宇宙人関連の妄想をしてる人は、不可解な出来事の説明として、唯一神の代わりに宇宙人という設定を妄想してるのだと思います。
あるいは、そうした物語を元にした記事や映像作品等を見聞きして、その仲間入りしたかと。
これもキリスト教系統の一種で、預言者役の人と信者という構造かと思います。
中には本当に「未確認」なケースもあるらしいですが、この業界も当たれば大金が動きますので、捏造する人も多いでしょう。
オカルト業界でこれが鉄板ネタなのは、人に似た高位の存在が、唯一神に相当するからで、シャンバラという伝説の場合もやはりそこの人々は人間より高位の存在という設定です。
これが、映画のブラックパンサーのような、秘密の高度文明社会の人々だと、また別の話になる訳です。
キリスト教関連の巨人だとか、地球が平面とか、ノアの方舟とか、アークとか、ロンギヌスだとか、そうしたフィクションの設定上のものを現実と言い張るのも、キリスト教文化圏では伝統芸で、堕胎は悪だから堕胎する医師を攻撃するのは正義だとか、未だにそんな野蛮な風習があるそうです。
アニメのエヴァンゲリオンなんてのも、こうしたキリスト教関連の妄想設定と昭和の特撮物を融合させた作品でしたが、その後の特撮物の評判を見るに、大衆受けしたのはキリスト教系統の妄想がベースだったからといえるでしょう。
過去に滅亡した超科学文明なんてのは、「人の先祖が猿だったなんて認められない」というキリスト教的な潜在意識から来るもので、人間様の文明は特別なものである筈という願望の現れだと思います。
大乗仏教でも、世界が無終無始だとする定常宇宙論的な話や、多元宇宙論的な話がありますが、これは大衆受けはしません。
キリスト教系統の先入観がある人が期待してるのは、当然ながらキリスト教系統のヨタ話なので、これはカルトでも同様です。
オウムやその他のカルトも、預言者役の教祖がいて、絶対の正義を唱え、欲望を正当化して、馬鹿げた物語を真実だとする訳です。
オカルト信者とカルト信者の違いは、大金を搾取されるかどうかと、後はオカルト信者が自分の信仰を信仰と認識してないくらいでしょうか。
占いや霊関連は話がややこしくなるので、ここでは省略しますが、一般的なオカルト信者の場合は、やはり根底にはキリスト教的な物語があると思ってます。
占術や霊的な事象は、キリスト教系統の物語と関係無い話ですが、ここで言ってるのは、受け手聞き手の人々が持ってるイメージの話です。
気功というのも、源流は道教ですが、現在の中共人のは中共支配下で許可されたものだけで、日本に来ている中共人は特にプーさんの威光には逆らえませんので、原型を留めてないものが多いようです。
あと、西洋のオカルトである神智学とかスピとか、向こうで流行しているZENとかも、やはりキリスト教系統でしかありません。
それどころか、日本人の伝統的仏教の正式な僧侶でも、こうした影響下にあるように見えます。
オカルト色の強い漫画などについては、最近のものはあまり見てないので、一概には言えませんが、知る限りでは、呪術や祈り等を超能力的に扱ってますので、これも「神から奇跡が与えられる」というキリスト教的な価値観の影響下だと言えるでしょう。
中には例外もありますが、メジャーな多くの作品では、という話です。
そもそも、「魂」という概念から、一般的には「私の本質」としての設定が広まっていますが、
また、これを「仏教の輪廻思想」と学者や僧侶まで認識してますが、
これもキリスト教的な視点だと思います。
大乗仏教では、「自己の本質としての魂」は否定されており、昔の中国でも日本でも魂魄説が主流でした。
日本人の「魂」に関する認識は、江戸以前と以降では異なります。
このように、オカルトとして認識される諸々には、その下地としてキリスト教系統の概念があり、魂から神に相当する宇宙人ネタまで、その亜流に過ぎないと、自分は考えてます。