【詩】逆さま

ノーベル賞を取ってもね

死は乗り越えられないのよ

人間すべての衆生が愚痴を話すのは

必ず恥を刺激されたからだ

別に今更驚くことでもなかろう

死ねないから子どもに恥を植えつけたのだ

それがわんさか反響してるだけ

今更怒っても

もう取り返しがつかないじゃないか

企業利益を専門性として

それらはみな独立している

独立しているゆえに喜びもなく

究めると書いて逸脱か

集中しようぜ

もし普遍的なところに至ったら

世代間との繋がりで喜びもあろう

恥なんてないだろう

愛なんだから

ようようさあこの日本

一つの滝壺に沈没するか

齢を重ねてな

どうして冷たくなる

冷たくなって冷たくなって

後悔して死ぬのか

その時に「あいつが悪かった」って

真面目にやれと大人は言った

真面目にやれと子どもは言われた

だから真面目にやった子どもが

死を乗り越えたのに

今度は大人が子どもに嫉妬

おい、はっはっは

さっかさまだぞぅ

無量寿仏のもとで安養したいと欲する人間

濁世にて軽んじられることを獲

人々内道にあらず

人々内道にある先達を誹謗する

死の教えは葬られる