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【詩】時間の差別はないな

人のあたたかさというのは

その人が風雪を耐え抜いた後にする仕草そのものだ

その人は特段際立ったことを言うわけでもないので

みんなはあっちの華のあるきれいなお兄さんお姉さんの方に行くだろう

ただ20年30年くらい経ったあとかは知らないが

そのかつての若者がひとり家路についた時に

凛と咲く一輪の花のもとで

その私を見守った先人の愛に気づくのだろう 

早く気づけばよかったな

もっと知ればよかったな

でもどっちにしろ

今気づいたのであり今知ったのだ

そこに時間の差別はないな

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