【詩】永遠

生まれてきていいから生まれてきたのに

あなたは生きてはいけないのだという親がいて

あるがままで育つのに

あるがままではいられない

彼らは本当は愉快で力強い

本来許されたはずの未来

捻じ曲げた理不尽それ故に

彼らは厭世、か細い透明。

それを蘇生するために

生まれた私は苦しみ続ける

育てば豊かになってくようなもんじゃない

生まれた瞬間から芽を摘まれたみたいなものだ

政治家には世代性はなく

教師も精神科医も教授も

自分の生活で精一杯

その彼らが時たま調子がいいからと

誰かを気遣うふりをする

それこそが綺麗な偽善である

苦悶し、涙を流し、それでも人を傷つけない君

その君が「今は苦しいから、ちょっとあとで」

これを言うことこそ本当の善。

人間というものには一つ、

空虚というレールがあるのかもしれない

その空虚は永遠の狭間

そこを抜け出し永遠の青春

日本は日本ではない

もはやすべては腐り廃れた

さあ豊かな鼓動と花束を胸に

君は未来永遠に生き続けろ

この世界に興味のない君という存在は

他者からの憧れの的となるだろう

生まれてきてくれてありがとう

この私が、強さを語るか。

世界を犯せ、強い君。