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詩シリーズ

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2024年12月の記事一覧

【詩】今日は少し長い詩を書いてみたいと思いました

【詩】今日は少し長い詩を書いてみたいと思いました

今日は少し長い詩を書いてみたいと思いました

私が青年の頃

思想の行き詰まりで悩んだあの子は

日本の青年の機能不全と高度経済成長後の空虚を教えてくれました

私が少年の頃

親交が途絶えている間に亡くなった少女は

亡くなることの賢明さ(もちろん私は生きることを選んだわけですが)と世界の透明さを教えてくれました

僕が成人の今

桜は散ります

彼らや彼女らの遺産が

私の心を切なく締め付けま

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【詩】80年普遍

【詩】80年普遍

レベルが高い詩と謳われても

社会からドロップアウトした私は

正当な教育を受けていません

後の世代を考えないから皆破局するのだということを言う

友人を心から欲しています

真実を抉り出せば誹謗もあります

でもまた真実を話しているのにも関わらず

こんなにも皆様にあたたかく迎えられる喜びも感じています

一人一人別個の存在である現代の人間

しかしみな均質でしょうか

それは酷いことだが

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【詩】媒体という幻影

文面上で傷つけ合う、媒体の加速度的膨張というヤマアラシのジレンマ

媒体上で攻撃してくるあの人に

私に熱心に学問上の指導をしてくれる教授を合わせたら

どんな会話をするだろう

【詩】いやいや

【詩】いやいや

いやいやいやいや

そもそも思ってみれば

私が謗られたとか

私が悪口を受けたと言っても

この媒体上で謗られたのだ

一体何人の人が人生に苦しみ

一体何人の人がそれを言葉にし

一体何人の人がそれを伝えたいと思い

一体何人の人がそのウェブ媒体を選び

一体何人の人がその記事を消さず

一体何人の人が私の記事を見て

一体何人の人が私を嫌いと思ったか

そもそもとして狭ーいものなのだ

そも

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【詩】奨学金の手続きがうまくいかないとかで

【詩】奨学金の手続きがうまくいかないとかで

※先日、うつについて専門であげていきたいと述べたのですが、それだけだと熱やエネルギーが余ってしまう感覚があり、詩や創作シリーズを継続しながら、うつについても触れていきたいと思っています。うつにだけ興味のある方は、これらはブラウザバックしていただければ有難く思います。言行不一致で、申し訳ないです。

奨学金の手続きがうまくいかないとかでノイローゼになっている僕には

世界は許されているのでしょうか

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【詩】あなたという電光

【詩】あなたという電光

※先日、うつについて専門であげていきたいと述べたのですが、それだけだと熱やエネルギーが余ってしまう感覚があり、詩や創作シリーズを継続しながら、うつについても触れていきたいと思っています。うつにだけ興味のある方は、これらはブラウザバックしていただければ有難く思います。訂正、申し訳ないです。

千年経っても変わらない普遍などと言っている間に

人生は電光のように過ぎ去るのです

だから僕は思いました

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【詩】クリスマス

【詩】クリスマス

※先日、うつについて専門であげていきたいと述べたのですが、それだけだと熱やエネルギーが余ってしまう感覚があり、詩や創作シリーズを継続しながら、うつについても触れていきたいと思っています。うつにだけ興味のある方は、これらはブラウザバックしていただければ有難く思います。訂正、すみません。

人を越えてしまう行き過ぎた気概と呆れるほど単純な神経症性を抱えた僕は

今日も電車に乗れたとか乗れなかったとかで

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【詩】笑わない奴

【詩】笑わない奴

※先日、うつについて専門であげていきたいと述べたのですが、それだけだと熱やエネルギーが余ってしまう感覚があり、詩や創作シリーズを継続しながら、うつについても触れていきたいと思っています。うつにだけ興味のある方は、これらはブラウザバックしていただければ有難く思います。お詫び申し上げます。

奴は不真面目な奴だったが、切れ味のある皮肉を言う奴だった

奴は至って不真面目だったが誰より情に熱い男だった

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【詩】フォント

【詩】フォント

詩や創作も、できる範囲で上げていきます。

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やり直せるという喜びは

亡くなった少女の切なる願いだと思える

人は経験と共に皺が増え

その皺が望ましく刻まれれば

世界は平和になる

考えてみれば

人間存在の懐の深さを示した先人が

その真似をしようという僕を排斥するだろうか

まだ青年である僕を

結局は生まれた時から持つ

恥という付き合いの長い神

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【詩】愛

厭世観を強めた少女にできる最大の事柄は

定時で帰ることだ

【詩】哲学透徹新聞

【詩】哲学透徹新聞

深々と降り積もる美しい雪の中で

その寒さに身を引き締められながら

町の方へ新聞を配る

3時4時からの朝の気配

朝日の暖かさと月光の美しい冷たさを観ずる

雪と共に年輪が積もる

生活費だけでいいのじゃ

【詩】逆さま

【詩】逆さま

ノーベル賞を取ってもね

死は乗り越えられないのよ

人間すべての衆生が愚痴を話すのは

必ず恥を刺激されたからだ

別に今更驚くことでもなかろう

死ねないから子どもに恥を植えつけたのだ

それがわんさか反響してるだけ

今更怒っても

もう取り返しがつかないじゃないか

企業利益を専門性として

それらはみな独立している

独立しているゆえに喜びもなく

究めると書いて逸脱か

集中しようぜ

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【詩】そりゃすべてを手にするよ

【詩】そりゃすべてを手にするよ

嘘かと思うくらい真っ直ぐなあなたを見て

ちょっとずるいなと思った

それは正当な惚気だから

正当じゃない惚気はいっぱい見てきた

昔の自分だってそうだった

だから今ここに思う

あなたを探していた

【詩】二重の乾杯

【詩】二重の乾杯

高層階でシャンパンをあけるか

街を見下ろして、優越感に浸って

それも一つの情緒か

だが私が見るのは

その者の「心」が天空に突き抜け

美しい闇を構成しているかどうかだ

ならばその時に満天の星空のもとでな

焚き火で沸かしたあたたかいコーヒーを飲もう

空に突き抜けた美しい夜闇に

一つの恋という感慨でもって

美しい精神と高まる恋に

二重の恥ずかしい乾杯を