2024年11月の記事一覧
【詩】カタルシスという螺旋
全人類が望む恋の行く先を誰が手に入れよう
罪悪感と連関したノイローゼに
それが自分の努力の証だと気づかされた時に
パッと浮き立つカタルシス
それは一瞬であり
またそして深い
誰もが望む恋の獲得は
社会不適合者のカタルシスにこそある
圧倒的に持たざる者に花開いた精神の世界は
その者に関わる者への心象に憧れを植えるだろう
憧れは"何かを見ている"ということ
彼は何かを見ている
[創作]大学生男女の会話
「人生苦なりについて、どう思う?」
その女の子は問う。
男は答える。
「人生苦なりは努力だね。努力したら苦なりになる。努力に目覚めてなければ、それは享楽になるよ。」
「享楽か、つまりは出会いということね。」
「うん。享楽は出会いで、出会いは痛みの感情に薄いことだ。痛みの感情に薄いということは、人生が苦なりではないということだ。」
「分かる、もし本当にその人が苦しんでいるのだとしたら、他