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Aoy
2024年10月21日 16:35
「どうしたの?」「いや少し思うところがあって、私も飲みたいと思ったの。」彼女は生来コーヒーを飲める人ではなかった。小さい頃からその苦味と香りが嫌いだったらしい。しかし今日はその彼女がコーヒーを飲みたいと言い出した。僕は驚いて、でも心なしか否、深いところで嬉しさを感じて、少し心配しながら話した。「あんま無理はしないで。これは家のドリップコーヒーよりも深く煎たものだから味も濃いよ。」
2024年10月5日 03:11
時としていつの日か僕が、ただ人から愛されたかったという事実に気がつく時、それまでの過酷をボロボロにまでなって生き抜いてきた自分と、それを見届けたいつかの紅葉を思い出して郷愁する時、その愛はあなたという彼女の情緒のもとに、万年の永遠であってくれ。万年も無限、永遠も無窮だ。時として春が来る。彼女が話す。「あなたはどうして生まれてきたの」僕は答える。「きっと季節の気まぐれだよ」