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「30万円」

皆さん、こんにちは!


今回は私が20代になったばかりの時のお話です。


生まれて初めてのクレカ


私はお金の管理が本当に下手くそです。


それは50歳を過ぎた今も変わらず、ほとほと困り果てています。


今までお金では本当に痛い思いをしてきた私ですが、


そんな私が生まれて初めて「クレジットカード」を作ったのが20歳になって間もなくの頃。


私は高校を卒業後すぐ就職したので、すでに社会人2年目になっていました。


何きっかけだったかは忘れてしまいましたが、とにかく20歳になってすぐに、生まれて初めての「クレジットカード」なる物を手にした私。


そして当時私はそのクレカで買い物などは一切せず、キャッシングばかりしてました。


もちろん、ちゃんと正社員として働いていたので、お給料もそれなりにあります。


しかもその当時仕事の空き時間でピアノ講師のバイトもしていたので、そちらの分の収入もありました。


しかも住んでる部屋は会社の寮だった為、激安。


なのにキャッシングしないとお金が足りないって、どんだけ金銭感覚が狂ってんだ~っ!!って感じで、今思い出しても本当にイヤになります・・。


とにかく当時は仕事をしながら、体力が続く限り遊びまくり。


週の半分はカラオケに行ってたので、当然お金も掛かります。


今にして思えば毎日遊び狂って楽しい時期でしたが、それが後になり大きなしっぺ返しとなって返ってくるのでした。


知らないって事は怖い事


生まれて初めて手にした、自分のクレジットカード。


そして毎晩毎晩遊び狂っていた為、重む出費。


その出費は貰っていたお給料だけでは足りず、クレカでのキャッシングも全て遊び代につぎ込む始末。


最初の頃、一括で返済出来てた内はまだ良かった。


でも、それもすぐに難しくなりました。


う~ん、毎月の支払がきつくなってきたぞ・・。


どうしようかな・・と思いつつ、その日もデパート内にあるキャッシングのATMへ。


取引画面をボーっと見ている時に


「ん!?」


何だ、これは。


リボルビング払い。


今まで気づかなかったし、何なのかも分からない。


しかし、分からなくてもそこでGo!!してしまうのが当時の私です。


何も考えず「ポチッ」っと、リボルビング払いと書いてある所を押しました。


・・・。


ご利用ありがとうございました


の文字が画面上に。


・・「リボルビング払い」を押した事で何が変わったのか。


その時は全く分かりませんでした。


ま、いいか!


その時は手軽に携帯で調べたり出来る時代じゃありません。


「リボルビング払い」というのが何なのかも分からないまま


深く考える事も無く、その時はキャッシングした現金を手にデパートを後にしたのでした。


翌月にラッキー!!


キャッシングで借りてるので当然毎月、返済で口座から引き落としが掛かります。


しかしその頃の私は、毎月いくら借りてるかの把握も全くしてなかったので、引き落とし日が近くなるとさすがにソワソワ。

今ある残高で足りるかな・・?

引き落としが終わったら、口座にいくら残るかな・・?

と、引き落とし間近の時だけは本当にドキドキ。


先程もお話した通り、今はカード会社もアプリがあって、スマホで返済金額やらの確認が出来ますが、当時はそんな時代じゃありません。


もちろん寮の自分の部屋にカード会社からの明細書は送られてきていたはずですが、それまで一度も目を通した事はありませんでした。


私はその当時ホテルに勤めていたのですが、そのホテル内には従業員専用として、銀行のキャッシュディスペンサーが設置してありました。


その為、自分の銀行口座への入出金や記帳などは銀行に行かなくても出来ます。


なので引き落としが終わったであろう翌日に、その従業員用のキャッシュディスペンサーで記帳。


そのキャッシュディスペンサーは事務所の中に設置してあった為、事務所を出た通路でそっと通帳の残高を確認しました。


・・・??


あれ!?いつもより残高がある・・。

っていうか、カードの引き落としが少ない・・。


・・・??


首をかしげながら色々考えてみますが、さっぱり分からない。


その後寮に帰り、お風呂に入りながら再度考えました。


・・残高がいつもよりあったっていう事は、引き落とし金額が少なかった、って事だ。


でも、先月もいつもと同じくらいキャッシングはしてた。


・・・・・・・・・・。


あ!!


その時にやっと分かりました。


「リボルビング払いって、引き落とし金額が少なくなるって事だったんだ!!✨」


・・いや、そうなんだけども(;^_^A


私は当時から物事をきちんと深く調べたりする事がとにかく面倒で嫌いです。


ただな~んにも考えず「ラッキーッ!!♫」と大喜び。


これからもドンドン遊ぶぞお~!!とテンションが上がり、不安な気持ちもふっとんだ為、結局その夜も又遊びに出かけたのでした。


思い知らされた現実


毎月の返済額が途端に減った。


その事で私はウハウハでした。


最初の内は良かった。


でも毎月毎月、徐々に又返済金額が増えていきます。


その内にキャッシングで借りたお金も、遊ぶ為ではなく、返済に回さないと足りなくなってきました。


遊びには行きたいけど、キャッシングの返済もキツイ。


そしてあっと言う間に、キャッシング枠も限度額に達してしまいます。


やべえ・・どうしよう。


その時点で、初めてカード会社から送られてきた明細書に、目を通した私。


そこで驚愕の現実を目の当たりにします。


なんと・・、来月の返済金額が30万円!!

やべえ・・、これは返せる訳がない。

チーン・・Ω\ζ°)チーン

あ~あ・・、どうしよう・・。

その夜はさすがに遊びに行く気にもなれず、

1人、眠れぬ夜を過ごしました。


ハサミで切られたクレジットカード



来月の返済金額が30万円・・・。


しかもキャッシング枠もゼロ。


もう20才の小娘になす術はありません。


怒られるのはイヤだ、なんて言ってる余裕はない。


速攻母親に電話して事情を説明しました。


すると


「今すぐ帰ってきなさい!!!怒」


と電話を叩き切られ、私はしょんぼりしながら実家に帰宅。


そして、総額の返済金額を問いただされました。


でも何にも知らなければ、何も考えてない私。


「そ、総額の返済金額・・?」


逆に聞かれた質問に質問で返す始末。


母親も私に聞くのは、もう時間の無駄だと思ったのでしょう。


私のお財布からクレジットカードを引っこ抜くと、すぐさまカード会社に電話。


そして返済の総金額を教えてもらうと、その日の内に銀行に行き残一括で返済をしてくれました。


その時残一括してくれた金額は、怖くて聞いていません。


そして母も私に伝えませんでした。


その代わり銀行から家に帰ってすぐ、私の目の前でクレジットカードをハサミでジャキンッ!!


唖然とする私に向かって、「もう二度とカード作るなよっ!!」と怒りの一言。


私は当然反論する余地もなく


「・・はい」


と、うなづいたのでした。


現在の解釈


今回の振り返りに関しては、当時の解釈も新しい解釈もありません。


ただ過去も現在も思う事はただ一つ。


とにかく私はお金の管理が超下手くそ。


恥ずかしながら、これに尽きます。


でもそれを振りかざした所で、私には何のメリットも無いばかりか、むしろデメリットしかありません。


お金の管理力が欠如してる事に気付いたのは40歳を過ぎてから。


それまでは、いつも何だかお金が足りない気がする・・、とは思ってましたが、一度も真剣に考えた事が無く、ましてそれが自分の管理力不足だなんて、思ってもみませんでした。


しかもそれに気付かされたのは2回目の結婚をしてた時で、

その時の主人に


「もう我が家の家計は俺が管理する。」


と言われた事がきっかけです。


当時の私の中で、


家計を奥さんではなく旦那さんが管理する、なんて屈辱以外の何物でもありませんでした。


なので泣いて大騒ぎしましたが、結局家計の管理は旦那がする事に。


でもよくよく考えてみたら、私の周りのお友達主婦さんでもそういうお家はあったし、実際旦那さんに管理してもらった方が、お金も余って来るし私自身も楽でした。


家計が余ってくるのを体感して初めて、自分がお金の管理力が無い事に気付いた私。


どうにかしなきゃなあ・・なんて思いつつも、結局今に至る、という感じです。


現在は大学生の娘に家計を管理してもらう・・、という恥ずかしい状況ではありますが、出来る方がやったらいいよね!とポジティブに考えるようにしています。


実際購入したレシートを娘に見せる、という風になると、(これ買ったら無駄遣いだと娘に怒られそう・・)と思い、衝動買いなどが全く無くなりました。


あの


20歳の時に返済出来なかった30万円。


こんなダメ娘で、お母さん本当にごめんなさいという反省と


娘に迷惑を掛けないように


娘との今後の生活をより豊かにする為に


お金は、愛情を持って大事に考えて使おう


そんな事を改めて考えた、今回の振り返りでした。

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