『黄色い家』を読んで
川上未映子さんの本は、どうしてこうオシャレなのでしょう。装幀は『春のこわいもの』と同じ、名久井直子さんでした。どちらも色合いやデザインが美しく、見とれてしまいました。
三面記事のような始まりに、何があったのか惹きつけられ、どっぷりと物語に入れました。しかし、内容はディープな犯罪で怖かったです。すると、この先どうなっていくのか途方に暮れる展開に、更に読み込めました。
家族が人生の基本になり、関わり合わない崩壊した家族では、悲しみが残る。それを家族以外に求めても、なかなかだけれど、それでも家族に近い形で付き合ってはいけるのか。
最近の世の中的に、家族外の話が多いように思います。個の時代だからでしょうか。
家族内外問わず、周囲の人を大切にしていきたいものですが、人との距離感とは難しいなあ、と感じる日々です。
川上未映子さんと映画、で検索したら、『アイスクリームフィーバー』、『パンドラの匣(はこ)』が出てきました。後者はご本人が出演されているみたいですね。両方とも観てみたいです。
『黄色い家』も、リアルな内容なので、映画化されそうな予感がします。楽しみ🩷