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満たされ朝ごはん(エッセイ)

足りない栄養素はあるだろう。

それでも、この日の朝ごはんを食べ終えた時、私の気持ちは『満足』していて、お腹も満たされていた。

朝ごはんには毎日悩む。

私が朝ごはんにパンを食べる事は滅多にないご飯派の私は、とにかく毎日ご飯のおかずに迷う。

そして、面倒くさいな〜、何もないな〜(笑)というちょっとした小言を言ってしまう。

けれど、取り敢えず卵があればご飯のおかずは出来るので、卵を1個取り出してはパカッと割り、まだ熱されていないフライパンに塩と油を少し入れて混ぜ、そこから火をつけて巻いてしまえば卵焼きは出来上がる。

合わせるのは、春雨スープ。

大きめのコップの中に春雨と余っていたキャベツを入れ、鶏ガラと塩をフリフリ。

そこに沸いたお湯を入れ箸で混ぜれば、春雨スープの完成!

そして作った小さい卵焼きを、よそったご飯の上にのせ、ケチャップを波形につければあっという間に朝食の完成する。

そしてこの日は、余っていたケーキをデザートに(笑)


私は、パクパクと食べ進めていく。

春雨スーパーにはラー油を垂らしていたが、少しかけすぎた様で味はピリ辛。

卵焼きも食べて、春雨をすすりつつ、どんどん食べ進めていく。

正直、美味しい!と感動する程の味ではない。

けれど、朝ごはんを食べ終えケーキを食べ終えた頃には、私はラー油の辛さで顔を火照らせていたものの、それでも何処か私は満たされていた。

ホクホクした。

何て事ない朝食なのに。

どうして私は満たされたのだろう。

満足したのだろう。

私の心に聞いてみたい。

中々感じる事が出来ない気分ではあったから。



『ごちそう様でした🍚』



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