私の神様

去年書いた小説のようなものです
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   私の神様

保育園が一緒だった。
小学校も一緒だった。
中学校もクラスは違うけど一緒だった。
高校は別だったけど、近かったから一緒に登下校できた。
進路は違ったけど、同じアパートに住もうって言ってくれたから、空いていた一つ下の階の部屋を借りた。
私は所謂OLで昼に仕事をした。
琳寧(りんね)はキャバクラで働いていて、夜に仕事をした。
会える時間は少なかった。
でも休日は一緒に遊んだ。

ある日琳寧が言った。
「最近彼氏できたんだ。今度紹介するね」
私の方が絶対ずっと前から好きだった。
やっぱり、私じゃ駄目なの?
琳寧も知らない男に奪われてしまうの?

怖くて怖くて眠れなくて、琳寧が働いてるキャバクラに入った。
風俗じゃないから、別に身体を売ったりしないのは分かってる。
ただ話すだけの所だから、なにも反対しなかった。
でも彼氏となればそれを理由にそういう関係を求めるかもしれない。
そんなの嫌だ。
私は、おかしいのかな。
おかしいかもしれない。
琳寧を奪われたくない。
別に付き合ってはいないけど、私の物ではないけれど。

もやもやとした頭を抱えて琳寧が出てくるのを待つ。
琳寧は二人の男と出てきた。
悪い事だって、分かってるけど、どうしても脚が追ってしまう。
ストーカーなんて良くない。
でも怖い。

片方の男の家らしき所につく。

ーーー

「琳寧に汚い手で触るな」
琳寧をレイプした男二人、殺してしまった。
でも琳寧は喜んだ。
そして私を閉じ込めた。
「心配しないで警察なんかに渡さない。ずっと一緒よ。私が匿ってあげるから。ね。私の神様」
琳寧はわたしを神様と呼ぶ。
ご飯をお風呂も全部琳寧がする。
私は何もしない。
何もできない。
夜には私を寝かせ、店に行って朝帰ってくる。
着替えて二、三時間寝て起きてご飯を作る。
会社は辞めた。
外出もやめた。
全てから逃げた。
琳寧以外から逃げた。

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