嘘降る原稿

四角く区切られた部屋に一人ずつ、
たまに二人住人が押し込まれ、
時に追い出され
また詰められ
時々空室を挟んで四百室
埋まったら次の階へ

いろはを並べ替えて
目の栄養たちをお弁当のように詰めて、
蓋をして
嘘を煮詰めた惣菜を飾った原稿用紙

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