雪化粧 詩
久しぶりに詩を書く気がする
学校にも行けてないし、創作もすすまない
仮の未完成品ということにして出させていただきます
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
椿化粧
雪化粧をした椿を手折って
そのまま瓶に閉じ込めて
透明な冷蔵庫に保存した
両手で持てる小さな箱の中に
さらに小さな瓶の中に
ガラス人形のように座ってる
春になっても真っ赤な花びらを
溶けない雪に隠してる
部屋に咲いた小さな桜
その花びらが乗った小さな冷蔵庫
部屋が揺らされた
桜の木は倒れた
ガラスの冷蔵庫は落ちて割れて、
その中の瓶も衝撃で割れて、
雪が溶けだす
椿の時間が動いてしまう
雪に濡れた手で、
今度こそ止めるために
握りつぶす
保存できる美しさなんて
やはり持ち得ていなかった
赤い華美らがひらひらと
手から零れ落ちていく