永久欠番のあなたへ

誰も座ってはいけない椅子
誰も入ってはいけない場所
誰もなってはいけない唯一無二の存在
そうなっているよ
ありふれた人間だと思い込んでいたのにね
君に憧れて守られて生きている誰かがいる
でもその誰も過去君がいたテリトリーには入らない
入れない
零れ落ちながら流動し続ける桜を模倣することなんてできない
名前だけ使われているよ
それが望まれないことだと分かって使っているみたい
永久欠番にしておくには、あまりにも頼りすぎていたみたい
それほどの存在だったって
会ったことのない君は
三つ目の席は一度も誰も座らない
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零桜の日記から記録を少し拝借

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