砂降る海辺

満潮の波に流される誰かが作った砂の城
昼間は足たちが跳ねて踊る砂浜も
夜に熱を奪われる
干潮だった昼間の砂の形は、
跡形もなく海の中に攫われる
波に人工的な音を立てて散歩して
月の影を見下ろして
潮風を肺いっぱい堪能して
満足したら、
諦めがついたら、帰路につく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?