チェンソーマン考察ー第2部が失速した6つの理由ー
もうオワコンと言われても仕方がない失速っぷりですよね。
第1部はめちゃくちゃ好きですけど、第2部は藤本タツキへの信頼で正直なんとか読んでる感じです。
ファイアパンチはかなりの名作だと思ってます。
ただ、やはり第2部はコミックスは買わなくなりました。
コミック最新刊も初週売り上げ20万部を割りましたし、掲載してるジャンプ+でもビュー数が右肩下がりのチェンソーマン。
アニメ化も事前予想ほど盛り上がらなかったチェンソーマン、まぁそもそもアニメ化された序盤はまだそれほど面白くないですけども。
円盤の爆死ぶりがイジられるチェンソーマン。
ジャンプフェスタでもキャストが第2部はサラッと触れる程度のチェンソーマン。
がんばれがんばれチェンソーマン。
あの第1部のスピード感とワクワク感はどこに行ったのかというくらい盛り上がらない。
じゃあなんでつまらなく感じるのかって話で。
チェンソーマンが失速してる理由をズバリ考察してみました。
① デンジに・・・
デンジに覇気がない。これけっこー重要なポイントだと思います。
第1部では、デンジのあの単純な突き抜けたバカっぷりが作品に明るさと活気をもたらしてたと思うんです。
おっぱい揉むために急にやる気出したり、スケベ心丸出しで態度がコロッと変わったりするのもいかにもだけど面白かった。
けどよおおおお、デンジがよおおおお、第2部だとよおおおお!!!!!
やる気が全く感じられない。
なんかもう第1部でマキマさん◯べてから意気消沈したのか何なのか大人になっちゃいましたよね。
相変わらずスケベだったりお金が大好きだったりしますけど、別人になったかのごとく第1部に比べて大人しくなってしまった。
まぁそもそも第1部みたいな体験したら常人なら確かに廃人みたいになるでしょうが、
デンジも案外普通の男だったということか。。。
② パワーが・・・
パワーがいないのも相当痛い。
ある意味デンジを振り切るぐらいのバカで姑息で虚言癖で自信家だったパワーって結構作品で重要なキャラだったんだと痛感します。
読んでた時はそんなに重要なキャラとは思ってなかったですし、ひょっとすると
「むしろウザいし邪魔じゃね?」
くらいに思ってたんですが。
作中では大したことなくても作品にとっては重要なんですよね。
作中でも最後はかなり活躍しましたけど。
作品の温度感が相当変わります。あのデンジとのバカコンビがないと盛り上がりに欠けるんですよね。
多分僕みたいにパワーの不在を嘆き悲しむファンも少なくはないんじゃないでしょうか。
パワー恐るべし。
「ガハハハハ!」というあの笑い声が聞こえてくるようです。「ワシのパワー(パワーだけに)を思い知ったか!」と。
パパパパワー!!!
③ 新キャラに・・・
新キャラに魅力がない。これにも尽きますね。
これは考えてみれば②と被る部分があって、パワーがいなくてもパワーに代わる明るいキャラとか魅力的なキャラがいればいいですもんね。(なんじゃとう!?)
第1部って脇役も魅力的なキャラばかりですよね。マキマさんを筆頭にパワー、アキ、姫野先輩、岸辺、コベニちゃん、クアンシ、ビームetc
苦労人の荒井ヒロカズさえ味がありましたしね。
でも第2部で「どのキャラが好き?」と聞かれても答えようがないというか。
そもそもチェンソーマン協会とかぶっ飛んだキャラしかいないというか、好感の持てないぶっ飛び具合なんで好きになりようがないんですよね。
そもそもまともなキャラがいない、読者が共感できるキャラがいないのは問題です。
アサはまだアレですけど暗いですし、戦争の悪魔も案外普通というかまともというか
第2部の中ではマシですけど、第1部のキャラに比べたら全然って感じですね。
④ 今更・・・
今更ノストラダムスの大予言をフィーチャーってのがね。古いというか。マジ今更というか。
いや、試みとしては面白いと思うんですよね。
30代以上の人にとってはノストラダムスの大予言って馴染みあるというか、当時は結構怖かったりしたんですよね。
「1999年7の月、恐怖の大王が舞い降りて・・・・・」
からはじまって、世界は滅んで人類は火星に逃げるであろうとか言われて当時小学生だった僕は
「マジかよどうすりゃいいんだよ」
って感じでうろたえていたものです。
オカルト界隈も盛り上げようとテレビや雑誌で特集だって結構されてましたし。
今の若者には想像しづらいでしょうけど、昔は結構いかがわしい時代だったんですよね。
で、結局見ての通り何ともない。世界は無事とは言わないまでも数々の問題を抱えつつも続いてますし、
「何だよ全然世界終わんねぇじゃん。ノストラダムスまじうんこ」
って感じで怖がってたのも嘘かのように、もはやノストラダムスなんて失笑の対象なんですよね。
これがまだ2000年代初頭ならいざ知らず、令和の時代に何言ってんのって感じで時代遅れ感がスゴイ。
冒頭にも書きましたけど、
外れた予言をフィーチャーして物語に組み込む試みは面白いとは思いますが。
この今更感も話の盛り下がりに拍車をかけてんのかなー、とか思います。
④ まともな登場人物が・・・
あと、まともな登場人物が悲惨な目に遭わない。ここ重要なんです。まともな、というのがミソです。
個人的には登場人物が適度に悲惨な目に遭ってる方が話は盛り上がるんじゃないかと思ってて
酷いこと書いてると思われるかもしれませんが、実際人気のキャラが死ぬシーンとか悲劇の最期を迎えるシーンとかをみんな名シーンに選んだり「泣ける」とか言って好きだったりするじゃないですか?
実際、チェンソーマンも姫野先輩はじめ人気キャラが次々に退場して盛り上がりましたし。
でもそれも勿論まともだったり好感の持てるキャラの話です。
第2部でもユウコは死にましたけど、ちょっとサイコなヤバい方なんで、死んでも盛り上がらないというか、むしろ死んでよかったんじゃないかくらいな感じというか。
やっぱり第1部の姫野先輩とか公安メンバー、アキが死ぬほどじゃないんですよね。
心が動かされない。
最新の話では飼ってるペット達が燃やされましたけど、流石に犬猫は人間ほどショッキングじゃないですしねぇ。。。
人気キャラのショッキングな死って、結構話の盛り上がりには重要だったりするよなと思います。
作品によっては誰も死ななくても人気がありますが、これはチェンソーマンですからね
⑤ ナユタが・・・
ナユタがロリコン趣味過ぎる。
なんかああいう幼女と暮らしてるって設定が、いや第1部読んでたら当然の展開ではあるんですけど
ヒくというか。
しかもマキマさんの転生の割にデンジにベタ惚れしてる設定なんで、余計にキモいというか。
しかもデンジはデンジでナユタをかなり好いているんで相思相愛でもはや犯罪級ですし。
作者の性癖を疑ってしまうんですよね。
第1部のビターな展開や終わり方が好きだったんで、この幼女に好かれるラノベ的な展開には軽くヒいてしまいます。
まぁ結局普通の男は女に好かれまくる夢を見るもんなんですけどね。幼女はねぇ。
⑥ 作者が・・・
多分作者が成功し過ぎたのもダメなんじゃないかと。
デビュー前とか貧乏だったみたいな話は聞きますけど、チェンソーマンが大ヒットしてからは注目度も段違いですし、印税も相当でアニメ化を経た今やかなりの大金持ちになってると思います。
勿論成功するのはいいことですが、チェンソーマンにとってはよくないかもしれません。
だってデンジのハングリーな気持ちって全くわからないですもんね。
やっぱり漫画界のみならず雑誌や各種媒体でも注目され、もてはやされ、もはや恵まれた立場にいるとデンジのようなキャラクターに感情移入しづらいでしょうし、満たされるのが普通でしょう。
チェンソーマンみたいなハングリーな漫画書くのは難しいのかもしれません。
けど今なら逆に注目度も期待度も下がってますし、
「クソ共が!」と再びハングリー精神を燃やしてくれるかも?
⑦ あとがき
以上が、僕の考えるチェンソーマンが失速した6つの理由です。
なかなかネガティブなことばかり書き連ねてしまいましたが仕方ありません。
だってつまらないんだもの。
でもそれは第1部と比較して、の話で他の漫画よりは面白かったりしますし、ここから面白くなることは十分あると思います。
果たしてここから巻き返すことはできるのか?
死の悪魔と戦う頃には以前のような盛り上がりを迎えているのか。
もう一度書きましょう。
がんばれがんばれチェンソーマン(と藤本タツキ)!
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