ツール・ド・ニッポン フジイチイベント 非公式ガイド


はじめに

この記事は「ツール・ド・ニッポン」様が毎年開催している「フジイチ」という富士山の周りの道路を自転車で一周しよう!というイベントに関するガイドになります。
なお、この記事は去年参加をして完走した、一個人の書いたもので非公式な紹介記事となります。

フジイチのコースは全体で115kmあり、5つのチェックポイントがある6つのエリアになります。
各エリアの距離や、勾配、休憩できるポイントなどを紹介して完走を目標とした内容としています。

この記事を書いたのはどんな人?

体重80kgのロードバイクが趣味ですがとっても走るのが遅い50代のオッサンになります。
昨年のフジイチイベントに6時出発の組で完走しました。

持ち物

持ち物として準備しておきたいもの。
まず、参加条件から必須になるものとして前ライト、後ろライトもしくは反射板など、ヘルメット、ベルなど、このあたりはイベント参加時に必須となるものです。
装備品として、ヘルメット、グローブ、アイウエアがあるといいです。

その他の持ち物として必要なものは、ドリングボトル、ツール類(パンク修理きっと、ドライバーなど)、ハンドタオル、財布、スマホ、スマホ用バッテリー、補給食、ウインドブレーカー、ワイヤーロックなどの鍵類あたりでしょうか。
あるといいものとしてコムレケアなどの足攣りの薬、絆創膏などをツール類と一緒に持っておくといいかもしれません。
補給食は、ゼリーや小さい羊羹などのものが食べやすいです。

ペース、平均速度

出発時間は朝6時、6時半、7時、7時半の四組に分かれます。
制限時間は17時までなので、6時出発のグループで11時間、7時出発のグループで10時間あります。
途中で昼食に1時間、各チェックポイントで15分づつ休憩したとしても
115kmを8時間で走行するには、平均時速16kmも出れば間に合う計算になります。
時速15kmほどが、一般的なママチャリなどの速度と言われているので、ロードバイクなどの車種であれば問題なくクリアできると思います。
制限時間に間に合うかどうか確認するのであれば、サイクルコンピューターの平均速度機能で確認すると良いでしょう。

補給食、消費カロリー

フジイチには相当なエネルギーを必要とします。
どのくらいエネルギーが必要か、確認しておきたいですね。

まず、フジイチのコースを走るのに必要なエネルギーを計算してみました。
高精度計算サイトというサイトの計算で時速16.2ー19.2kmくらいで走行した場合のカロリーを表にしてみました。

コース長115kmを時速16kmほどで走るペースで考えた場合
8時間かかる計算になり、私の体重は80kgあるので、4500kcalほど必要になる計算になります。

そして、コース中でいただける補給食のカロリーを,
おおまかに計算すると…
第1チェックポイント:補給食 おにぎり✕2個 300kcal
第2チェックポイント:補給食 ほうとう 400kcal
第3チェックポイント:補給食 ブルーベリーパイ 80kcal
第4チェックポイント:補給食 やきそば 400kcal
第5チェックポイント:補給食 どらやき 200kcal

合計で1400kcal程度となります。
そうなるとカロリーは3000kcalほど足りないことになります。
途中ポカリスエットなどのスポーツドリンクを摂ったとして
100ml あたり 125 kcal ほどなので、500ml ペットボトル1本分で125kcalほどになります。
なので、ドリンクも含めて補給をしたとしても、だいぶカロリーが足りないことになります。
その分をうまく補給しておく必要がありますね。


コース全体と各エリア紹介

コース全体紹介

フジイチのコースは、富士山を中心とした周辺の道路を周回するコースとなっています。
その距離は116km、獲得標高は2000m近くになります。
開催日は10月の前半ということもあり、まだ気温は高めですが、富士山の周辺なので標高が高く気温も低い場所もあり、富士山という大きな山があるおかげで一周するうちに気温や天候が変わることもあります。
いつくかの峠を抜け、森を抜け、湖や高原を走る変化に富むコースを走るのは楽しいので、ぜひ完走を目指したいです。

スタート地点(樹空公園)

スタート地点は樹空公園となります。
自動車で行く場合、樹空公園より2kmほど離れた場所の駐車場になるので、場所を確認しておくと良いでしょう。
近くまで行くと、誘導員の方がいるはずなので指示に従って駐車してください。
自動車で車載して自転車を持って行く場合、駐車場で組み立てて、2kmほど移動することになりますが、少し登りになるので軽く準備運動のつもりで行くと良いでしょう。
第一区間のスタート地点から、道の駅須走までの区間に飲みものの自動販売機や商店がなく、ドリンクや補給食の購入はできないので、樹空公園にある自動販売機でドリンクを買っておくと良いでしょう。

第1区間 (スタート地点〜第一チェックポイント・道の駅須走)

第1区間は、スタート地点の樹空公園から第一チェックポイントである道の駅須走までで距離は10.5km、高低差は180mとなります。
樹空公園をでて5.6kmまでは平坦な区間になります。
朝の気温が低めの中、まずはウォーミングアップでの走行とすると良いでしょう。
5.6km地点の水上野東という交差点に出たら、道の駅須走までの5kmほどは勾配3.5〜4.1%程度の登り坂になります。
10.5km地点が、第一チェックポイントの「道の駅須走」となります。

道の駅須走ではチェックポイントでの補給食をいただけます。
ここでは商業施設などはありますが、到着時点では開店していないので、実質自動販売機での飲み物購入ができます。道の駅の表側に移動するとトイレも利用できます。
この次の区間の前半で篭坂峠(かごさかとうげ)を超えることになるので栄養補給をして、トイレを済ませて軽量化しておくとよいでしょう。

第2区間 (第一チェックポイント・道の駅須走〜ほうとう蔵)

第2区間は、道の駅須走から「ほうとう蔵」までで距離は23.6km、高低差は250mくらいとなります。
道の駅須走を出ると篭坂峠を登ることになります。
距離は6kmほど、勾配は4.3〜5.7%ほど、急坂はありませんがダラダラ続くしんどい坂というイメージです。
スタート地点からの距離で16.3km地点でヘアピンカーブが現れて、ここまで来たら勾配もゆるくなり、もうすぐ峠のてっぺんです、頑張れ!
篭坂峠のてっぺんの分岐で山中湖の方へ下っていくことになります。
分岐のすぐ先に篭坂峠の看板もあるので、記念に写真を撮っておくのもいいでしょう。
分岐で誘導員の方がいるほうへ降りていきましょう。
ここから山中湖方面に降りていきますが、湖畔には出ないので山中湖は見れません。
また、下りでスピードも出るし、朝も早い時間なので下りはかなり寒いです。
ウインドブレーカーなどを羽織っておくのもいいかもしれません。
私は去年ここでだいぶ体が冷えました。
坂を下っていくと喫茶ダビンチさんがあります、ここが下り坂の終わりで、平坦区間になります。
ここから右側に200mほど、寄り道していくと山中湖湖畔に出られます。
山中湖を見に行くのもいいですし、湖畔にコンビニもありますので、ついでも補給しておくのもいいでしょう。
21.3km地点の山中湖西の交差点で、国道413号線に出ます。
ここから交通量の多い道路にあるので自動車等に気をつけましょう。
そこから24.4km地点、自衛隊入口の交差点までは、ほぼ平坦です。

24.4km地点、自衛隊入口の交差点を過ぎると、26.1km地点富士見公園交差点まで下り坂。
26.1km地点富士見公園交差点から1km先の分岐までは登りになります。
そこから27.2km地点の分岐で高速道路脇の道路となります。比較的路面が綺麗で平坦な走りやすい道になりますが、高速道路の土手をくぐって来たり、脇道から出てくる自動車等がいますので十分注意して進みたいところです。
そこから分岐を5ヶ所ほど分岐を経て住宅地に入ったら第二チェックポイントの「ほうとう蔵」さんになります。
篭坂峠を下って、スピードの出やすい平坦区間で体が冷えたあとに食べる、温かい甲州名物のカボチャ入の「ほうとう」は格別です。
なお、このチェックポイントにだけ、飲み物自販機やトイレはありません。
飲み物、食べ物の補給を行うなら、チェックポイントを出発してしばらく先にコンビニがあるので、そちらで入手可能です。

第3区間 (ほうとう蔵〜道の駅 富岳風穴)

第3区間は、「ほうとう蔵」から「道の駅 富岳風穴」までで距離は19.1km、高低差は164mくらいとなります。
このエリアの河口湖周辺はコンビニや商店が多く、補給食やドリンクを補給できる自動販売機も多いの、このあたりで補給しておくと良いでしょう。
次のチェックポイント「道の駅 富岳風穴」を過ぎるとドリンクや補給食を買えるポイントが、ほぼ無くなるので、このエリアで準備しておくと良いです。
「ほうとう蔵」を出たあとは、少し平坦な区間を抜け、河口湖大橋まで下りになります。
途中にコンビニもあるので必要であれば補給も忘れずに。
河口湖大橋を越えると河口湖の湖畔を走ることになります。
フジイチのコースでは、富士五湖周辺を走りますが、湖が見えるのは、この河口湖と、次の西湖だけになります。
湖越しの富士山の見えるスポットも多いので記念写真を取るのもいいでしょう。
湖畔にある大石公園も富士山の見れるスポットで眺めが良いです。
ここではラベンダーフレーバーのソフトクリームなども購入できるので寄り道するのもいいでしょう。公園の入口にトイレもあります。
早い時間に出発するグループだと、公園のオープン時間前で利用できないかもしれないので気をつけてください。
そこからしばらく走って45.5km地点の分岐で西湖方面に向かいます。
実は、この分岐から先がコース中で一番の勾配のある坂になります、1.2kmほどしかありませんが勾配は8%を超えます。
小学校を超えたあたりから勾配がキツくなるイメージです。
トンネルが見えたら終了。
そこから、トンネルをくぐって、下って、西湖の湖畔の平坦区間になります。
51km地点で、西湖の湖畔から、富岳風穴方面への分岐になり2.2kmで勾配3%ほどの軽い登りです。
ここを登り切ると第3チェックポイントの「道の駅 富岳風穴」です。
ここではソフトクリームなどの軽食、飲み物の自販機などがあります。
ここから先は、次のチェックポイントまで補給できるポイントが無くなるので、準備をしておくとよいです。
トイレもあるので、済ませて置くといいですね。

第4区間 (道の駅 富岳風穴〜ミルクランド)

第4区間は、「道の駅 富岳風穴」から「ミルクランド」までで距離は22.0km、高低差は508mくらいとなります。

富岳風穴を出ると、55.4km地点の「ひばりヶ丘交差点」まで、しばらく平坦で逆回りの方向に移動します。
「ひばりヶ丘交差点」を過ぎると森の中の6kmほど、平均勾配1.8%の軽い登りをススムことになります。
61.5km地点に展望台があり、この先はミルクランドまでの13kmほど下り坂になります。
朝霧高原の涼しい空気の中の下り坂は気持ち良いですが、長い下り坂でスピードも出やすいので注意して進みたいところです。
第四チェックポイントの「ミルクランド」に到着すると補給食をいただけますが、それだけでは足りない方は併設されているレストランで食事をするのもいいです。

第5区間 (ミルクランド〜こどもの国)

第5区間は、「ミルクランド」から「こどもの国」までで距離は24.6km、高低差は449mくらいとなります。
ミルクランドを出て3kmほど下り区間が続き、その後森の中の区間になります。
平坦主体ですが、意外とアップダウンがあるので下り坂の勢いを殺さずに進めば、それほどしんどくはないはずです。
86.3km地点にエネオスのガソリンスタンドのある交差点があります。
このエネオスと反対側に飲み物の自販機が3台ほどあるので、ドリンクの残りが少ない場合には補充をしておいたほうがいいかも。
この先、子どもの国までドリンク補充ができません。
そして88.3km地点で大きな道路への分岐に出ます。
ここから先は長い上り区間になります。
こどもの国までの12kmほど、3〜6%程度の勾配が続きます。
94.1km地点に影山木材さんという会社がありまして、道路の反対側、会社の入口に飲みもの自販機があるので、どうしてもドリンクの補充が必要であれば入手可能です。
そこからさらに登り98.9km地点に「内山 治山の碑」という、道路脇にちょっとした駐車場のあるスポットがあります。
ここからあと1kmで99.8km地点の「第5チェックポイント こどもの国」です。
「第5チェックポイント こどもの国」では、集合場所が商業施設手前の広場になりますので、そこから少し奥に入っていくと飲み物自販機とトイレがあります。

第6区間 (最終区間:こどもの国〜ゴール)

第6区間は、いよいよ最終区間「こどもの国」から、ゴールである「樹空公園」を目指します、距離は13.2km、高低差は333mくらいとなります。
子どもの国を出て2.2kmほど登りは続きます。
道路脇に鳥居が見えたら、登坂は終わり、一転して下りになります。
109.4km地点にファミリーマート、112.2km地点にセブンイレブンがあるので、最後の飲み物や栄養補給に立ち寄るのも良いかもしれません。
セブンイレブンを過ぎるとゴールの樹空公園まで3kmほど、3%ほどの登りになります。最後の一踏ん張り頑張りましょう。

ゴール (樹空公園)

115km完走するとゴールの樹空公園になります。
出店などもあるので、十分に水分やエネルギー補給などをして
イベントなどを楽しむのも良いでしょう!


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